IS~10の獣と歩む者~   作:proto

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No.20 さて、キャラじゃないけど、背中を押しますか…

私はあの時のセリフを思い出していた。

「久しぶりに、遊びたかった…それだけ…。」

お姉ちゃんの言葉を反復する。しかし、考えれば考えるほどに訳が分からなくなっていく。

「それに、昔のあの言葉…あなたは何もしなくていい、私が全部してあげるから…。ダメ、余計わかんない…」

「……仕方ない。カンザシ、こっちへ。」

狩﨑くんが手招きをしている。誘われるまま、彼に近づいてた。

「これを見たまえ…他人の心を覗き見るようで少々気は重いが…。」

彼はモニターに手を向ける。そこにはエビルのデータが映し出されていた。そしてそこには、お姉ちゃんのメンタルモニタリングのデータもあった。

「これって…」

「疑似ISコア(仮)の仕様も相まって、使用者のメンタル状態や思考までモニタリング可能になっている。そして…」

「ありがとう、私ちょっと行ってくる!」

リバイスドライバーを手に駆けだそうとする私を狩﨑くんは止めた。

「全く、姉妹揃って最後まで話を聞かないんだから。はい、これ。」

私の手に何かを押し付けてきた。少しひんやりしているような気がする。

「行ってらっしゃいっ!」

そして、背中を押してくれた。

 

 

 

私は時間も気にせず、お姉ちゃんをアリーナに呼び出した。

現れたお姉ちゃんは既にツーサイドライバーを巻いていた。そして、言葉を交わすことなく…

《レックス!》《バット!》

「「変身」」

高らかなものではないが、確固たる意志の籠った変身だった。

《仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス!》

《仮面ライダーエビル!》

手を鳴らし、オストデルハンマー(バイス命名)を振り回しながら構えるバイス。

「バイス、手…出さないでね。」

「え~、なんでぇ~。」

「お願い。」

「……わかったよぉ。」

やる気のあったバイスに釘を刺し、オーインバスターを構える。

エビルもエビルブレードを構えて、いつでも行ける状態のようだ。

しばらくは見合う時間が続いたが、先に動いたのはエビルだった。私もそれに合わせるように、相手に向けて駆けだす。

エビルブレードの斬り上げとオーインバスター振り下ろしがぶつかり合う。

つばぜり合いは拮抗し進展がないことを互いが察した。そして、ほぼ同時に蹴りを入れ合う。

エビルは転がり体勢を整え、私は無理に耐えた。そのせい、エビルの攻撃に私は反応できず、直撃を受けてしまった。

かなりノックバックがあったが、すぐにオーインバスターをガンモードに持ち替え、すぐに銃撃で応戦。しかし、半分ほどを避けられる。

「やっぱり、私とお姉ちゃんの戦闘経験の差が大きい!」

以前はゲノムチェンジによる翻弄と、エビルでの戦闘が不慣れだったことで、勝てたが…。

エビルブレードでの斬撃を受け、私は地に伏した。

 

 

 

が、その時だった。部屋を出る前に渡されたものが地面に転がった。それに手を伸ばし、掴み取る。

「これは…」

私は、もう一度立上がり、【ソレ】とレックスバイスタンプを構えた。

 

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