2限開始直後のことだ。
「そういえば、クラス代表を決めないとな…。誰か居るか?自薦、他薦は問わんぞ?」
自薦、他薦は問わない。この言葉に嫌な予感を覚えたのは私だけではなかっただろう。
「はい!織斑くんが良いと思います!」「私はジョージくん!」「私も狩崎くんを!!」
「織斑くんに一票!」
「織斑と狩崎だな。あとは…「納得いきませんわ!!」…オルコットは自薦か?」
「…えぇ!自薦で構いませんわ!大体こういう事は実力を加味して、そこから選ぶべきなのですわ!それに、文化的に後進的な国で暮らすこと自体…」
私はその言葉を遮るように、手を叩いて立ち上がる。
「ヘイ、ガール。私はさっき発言に責任を持て、そう言ったよね?」
「うっ、それは…。」
サングラスを外しながら、詰め寄る。
「君の発言は国家代表候補生としてのものになる。それはすなわち、イギリスの言葉と同意だ。君は、無責任な君のエゴで日本に宣戦布告することになる。」
ぐうの音も出ないレベルで論破にかかる…私らしくないがね。
「さて、これ以上の発言は、自身の首を絞めていると認知したところで…織斑先生、どうやって決めます?」
「そうだな…オルコットの発言は過激とは言え、一理ある。自薦他薦された者たちで模擬戦を行う。日程は明日の放課後…このタイミングで言っておくか。織斑、明日専用機が届く。後で職員室に来い。」
「はい!」
「狩崎はどうする?」
「明日までに準備をしておきます。」
「わかった。オルコットもそれでいいな?」
「望むところですわ。」
「では、授業を始める。教科書の…」
さて、急な模擬戦か。まだ
本日の授業は終わり、帰路に就こうとしたが、山田先生に呼び止められる。
「はぁ、はぁ、はぁ…すみません、狩崎くん。」
「ヘイ、ティーチャー。まずはクールダウン。はい、深呼吸して。」
そう言うと、ゆっくりと深呼吸を始める。
「それで?用件は何です?」
「えっと、部屋の用意ができたので、カギをお届けに…。」
「Really?でも、荷物は…。」
「荷物なら先程、お前の師匠を名乗る者から届いたぞ。」
「マスターから?グゥゥゥゥレイトッ!!それじゃあ、カギ確かに受け取りました。」
「あ、はい。では、気を付けて下校してくださいね。」
「それでは、失礼。…あ、同部屋は一夏?」
「いえ、別の方です…急ぎで調整したので。」
「オーライ!では。」
行き先が外から寮へと変わった。これは、研究時間が増えるぞ!
私の足取りが軽くなった。
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