模擬戦当日
「よかったんですか、織斑先生?」
「まぁ、ヤツ自身が技術職と言っていたからな。お手並み拝見と行こうじゃないか、山田先生。…では、アナウンスを!」
「は、はい!」
二人は管制室から、アリーナ…模擬戦の現地を確認している。
『これより、オルコットさん対ジョージ・狩崎くん…に代わり、更識簪さんの模擬戦を開始します。』
試合開始前/狩崎控室
「初めての実戦だ。昨日の今日ですまないが、最大限サポートさせてもらう。」
「う、うん。」
「私も、初めての実戦だ…ISとの戦い方は君の方が慣れてるだろう。戦闘面に関しては、自由にやってくれたまえ。その代わりシステム面でのサポートは万全の状態で行わせてもらう!!」
『これより、オルコットさん対ジョージ・狩崎くん…に代わり、更識簪さんの模擬戦を開始します。』
「さぁ、出番だ。」
「い、いってくる!」
彼女を見送り、モニターに目を向ける。
「さぁ、有意義なデータを見せてくれよ…更識簪!」
水色のドライバーを巻いて、歩いてアリーナへと入って行く。
「あの男は逃げたのですね。全く、あそこまでの大口を叩いておきながら…」
『私が直接行ってもよかったんだがね!ま、君が負けたとしても他国の候補生相手なら言い訳がつくだろう?』
どうやらマイクを用意しておいたのだろう。スピーカーから彼の声が響いてくる。
「まぁ、私のことを考えてのことでして?…叩き潰して差し上げますわ!!」
「彼の技術が上だってこと、証明して見せる!」
『ヘイヘイヘイヘイヘイ!』
《レックス!!》
バイスタンプのボタンを押し、ベルトに押印する。
《Come on!レ・レ・レ・レックス!Come on!レ・レ・レ・レックス!》
『カンザシ!バイスタンプをセットして、変身しろ!!』
「変身!」
《バディアップ!オーイング!ショーニング!ローリング!ゴーイング!》
どこからともなく幽体が、大きなスタンプのエネルギーのような物を、私に落とした。
《仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス!》
『グゥゥゥゥレェェ~トッ!!』
スピーカーが音割れするぐらいの歓喜の声が聞こえる。フルフェイスで助かった。
「これが、コアに宿ってる人格…。」
横に現れていた、もう一人を見つめてしまう。
「俺っちが、アンタのコアに宿ってた人格だ。」
「そ、そうなんだ。随分、怖い見た目だね…。」
『そこは、私が設定しているから、元々そういう見た目ではないよ!喋り方は、知らないけどね!さぁ、敵は目の前だ!存っ分に暴れてくれたまえ!!』
「うん!!」
戦いの火ぶたは切って、落ちたみたいだ。