ティアーズのライフルから放たれた光弾を全弾浴びてしまったが、なんとかまだ無事なようだ。ただし、姿がプテラのものからレックスに戻ってしまっている。
「簪、とりあえずライフル破壊しておいた方がいいんじゃない?」
バイスの言う通りだ。一先ず体制を整え、相手の優勢状態を解く必要がある。
私は、オーインバスターをガンモードで構え直し、ティアーズのライフルを狙撃する。
「ら、ライフルが…。まだですわ!インターセプター!!」
先程の乱射で疲弊していたおかげで、ライフルの破壊には成功した。遠距離特化の機体で近接戦武器を出したという事は、最後の武器という事だろう。
『ヘイ、カンザシ!!カマキリバイスタンプを用意した!ゲノムチェンジからのリミックスだ!』
右腰にカマキリバイスタンプが出現しており、すぐに手に取る。
《カマキリ!Come on! カ・カマキリ!Come on! カ・カマキリ!バディアップ!いざ無双斬り!俺が横切り!カ~マキリィ!俺たちオンステージ!》
「ここからは…俺っちオンステージ!」
「その決め台詞って、私が…。ま、いいか!」
『さぁ、バイスタンプを一回倒して、スタンプのボタンを押してもう一回倒す!!これでRemixだ!!』
言われた通りにスタンプを操作すると、私の意思とは関係なくバイスとの組体操?が始まった。
《リミックス!!必殺!コマ斬り!ブッチギリ!カマキリ!》
『WONDERFUL!!リバイスカマキリの誕生だ!!』
「勝負は一瞬…決めるよ、バイス!!」
「よっしゃあ!!輪切りにしちゃおうぜぇ~!」
上空に居るティアーズがブースターを吹かして、突進攻撃を仕掛けてくる。私たちは、羽で空へと向かい内に向かう。
ティアーズと接敵する。刺突突進攻撃を片腕で弾き、もう片方の腕で上空に斬り上げる。上に飛ばしたティアーズへと飛行接近する間に、スタンプを二回倒す。
《カマキリスタンピングフィニッシュ!!》
本来なら縦横無尽に切り裂くらしいのだが、相手のダメ―ジも考え、一撃のみ叩き込むことにした。
『ブルーティアーズ、シールドエネルギーエンプティ!勝者更識簪!!』
『実に素晴らしい戦いだったよ、カンザシ!!ブラボー!!』
スピーカーから拍手が聞こえる。それに釣られるかのように、アリーナから拍手が聞こえだした。元々、これは1組のクラス代表を決めるための戦いと聞いていた。私は部外者だったのだ。それでも、こうして称賛が与えられた。胸の奥が暖かく感じた。
ミサイルの直撃によるダメージが予想外だったとはいえ、いい勝負をしてくれた。おかげで、素晴らしいデータが取れた。プテラゲノムとカマキリゲノムももう少し調整の余地が出てきた。
「10種を完璧に仕上げることで…
私は、何かに納得するようにそう呟いた。