戻ってきたカンザシはやや生身もボロボロだが、まぁほぼ無事と言っていいだろう。
「ヘイ!実にいい勝負だった。ナイスファイト!!」
拍手で彼女を迎える。そして、スポーツドリンクを差し出す。
「さて、ドライバーを貸してもらえるかな?」
「う、うん。」
私はカンザシからドライバーを受け取り、持っていたラップトップに接続する。
「簡単にではあるけど、調整をする…これで、もう少し性能が引き出せるはずだ。」
「あ、ありがとう。」
「お礼は結構!まずは、戦いに勝たないとねぇ~。よしっ!これでOK」
ドライバーをケーブルから外し、カンザシに手渡す。
「それから、次の戦いではプテラとカマキリは使えないから、別途戦略を立てなきゃいけないんだが…。」
一度控室のモニターを見ると次のバトルは一夏vsカンザシと出ている。
「…ま、口で丸め込めば何とかなるでしょ。そっちは私に任せてくれ。それじゃあ、最初は…」
「わ、わかった!行ってくる!!」
私は最初の指示をし、彼女を送り出した。
「しっかし、まさか先にこっちとはねぇ~。…思いのほか海外製は脆いのかな?」
彼から受け取ったリバイスドライバーを巻き、再びアリーナへ。
「えっと、更識さんだっけ?よろしく。」
「よ、よろしくお願いします。」
『続いて、織斑一夏くんvs更識簪さんによる模擬戦を開始します!』
コールが聞こえたので指示通りにぴんk…マゼンタのバイスタンプを起動し押印する。
《メガロドン!!Come on! メガロドン!》
「変身!!」
《バディアップ!潜るドンドン!ヨーイドン!ドボン!メガ・ロ・ド・ンー!通りすがりのハ・ハ・ハ・ハンター!》
「さっきとは違う姿に…。」
『イィ~エス!!メガロドンゲノムに変身だぁ!』
「さぁ、行くよバイス!!」
「よっしゃぁ!!サメちゃん姿の俺っちの活躍見てってくれよな!」
『バトル開始!!今度はちゃんと言えた…。』
今回はこのゲノムで、と言われたが接近戦用のゲノムのようにも見える。彼はどうする気なんだろう?
『ヘイ一夏。まだ、操縦には慣れてなさそうだね…地面で戦ったらどうかね?今回は飛ぶゲノムじゃないし。』
「それじゃあ、お言葉に甘えて…。」
どうやら彼の思惑通りのようだ。こちらが上がるのではなく、彼をこちらに下した。
「それじゃあ、行くぜ!!」
刀を構えて、突っ込んでくる。大きく振りかぶって接近してくるので、姿勢を低く駆け出していく…。刀が振り下ろされたのを、地面を泳ぐようによけ、ディヴァインソードですれ違いざまに斬る。しかし、掠った程度で決定打にはならない。
相手が体勢を整える前に、こちらから接近し、斬撃を放つ。向こうは浮遊状態でこちらの攻撃をガードしたせいか、壁際まで吹き飛んだ。
「バイス!!」
「あいよっ!!」
バイスに合図を送り、オーインバスターによる射撃攻撃を始める。
「くっ!!こんのぉぉぉお!!」
射撃を強引に突破し、こちらに向かってくる。兜割りを仕掛けてきたので、腕の二本の剣で受け止め、弾く。
そのまま、突進斬撃を仕掛ける。一発目を下からにし、ガードしてきた剣をいなし、本命の2発目を確実に当てる。
『リミックスで一気に決めたまえ!!』
声に反射したように、ベルトを操作する。
《リミックス!!必殺!何トン?メガトン!メガロドン!》
前回同様、体が勝手に動く。
『リバイスメガロドン!!さぁ、一気に食らい付いちゃえ!!』
サメと化した私たちは、大きな口を開き、相手を嚙み砕きにかかる。
かなりの勢いで行ったのだが、両手持ちの刀に止められている。そして、相手から金色のオーラのような物が見える。私は急いで離れ、リミックスを解いた。