IS~10の獣と歩む者~   作:proto

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No.8 簡単に言いくるめられて助かるね

戻ってきたカンザシはやや生身もボロボロだが、まぁほぼ無事と言っていいだろう。

「ヘイ!実にいい勝負だった。ナイスファイト!!」

拍手で彼女を迎える。そして、スポーツドリンクを差し出す。

「さて、ドライバーを貸してもらえるかな?」

「う、うん。」

私はカンザシからドライバーを受け取り、持っていたラップトップに接続する。

「簡単にではあるけど、調整をする…これで、もう少し性能が引き出せるはずだ。」

「あ、ありがとう。」

「お礼は結構!まずは、戦いに勝たないとねぇ~。よしっ!これでOK」

ドライバーをケーブルから外し、カンザシに手渡す。

「それから、次の戦いではプテラとカマキリは使えないから、別途戦略を立てなきゃいけないんだが…。」

一度控室のモニターを見ると次のバトルは一夏vsカンザシと出ている。

「…ま、口で丸め込めば何とかなるでしょ。そっちは私に任せてくれ。それじゃあ、最初は…」

「わ、わかった!行ってくる!!」

私は最初の指示をし、彼女を送り出した。

「しっかし、まさか先にこっちとはねぇ~。…思いのほか海外製は脆いのかな?」

 

 

 

彼から受け取ったリバイスドライバーを巻き、再びアリーナへ。

「えっと、更識さんだっけ?よろしく。」

「よ、よろしくお願いします。」

『続いて、織斑一夏くんvs更識簪さんによる模擬戦を開始します!』

コールが聞こえたので指示通りにぴんk…マゼンタのバイスタンプを起動し押印する。

《メガロドン!!Come on! メガロドン!》

「変身!!」

《バディアップ!潜るドンドン!ヨーイドン!ドボン!メガ・ロ・ド・ンー!通りすがりのハ・ハ・ハ・ハンター!》

「さっきとは違う姿に…。」

イィ~エス!!メガロドンゲノムに変身だぁ!』

「さぁ、行くよバイス!!」

「よっしゃぁ!!サメちゃん姿の俺っちの活躍見てってくれよな!」

『バトル開始!!今度はちゃんと言えた…。

今回はこのゲノムで、と言われたが接近戦用のゲノムのようにも見える。彼はどうする気なんだろう?

『ヘイ一夏。まだ、操縦には慣れてなさそうだね…地面で戦ったらどうかね?今回は飛ぶゲノムじゃないし。』

「それじゃあ、お言葉に甘えて…。」

どうやら彼の思惑通りのようだ。こちらが上がるのではなく、彼をこちらに下した。

「それじゃあ、行くぜ!!」

刀を構えて、突っ込んでくる。大きく振りかぶって接近してくるので、姿勢を低く駆け出していく…。刀が振り下ろされたのを、地面を泳ぐようによけ、ディヴァインソードですれ違いざまに斬る。しかし、掠った程度で決定打にはならない。

相手が体勢を整える前に、こちらから接近し、斬撃を放つ。向こうは浮遊状態でこちらの攻撃をガードしたせいか、壁際まで吹き飛んだ。

「バイス!!」

「あいよっ!!」

バイスに合図を送り、オーインバスターによる射撃攻撃を始める。

「くっ!!こんのぉぉぉお!!」

射撃を強引に突破し、こちらに向かってくる。兜割りを仕掛けてきたので、腕の二本の剣で受け止め、弾く。

そのまま、突進斬撃を仕掛ける。一発目を下からにし、ガードしてきた剣をいなし、本命の2発目を確実に当てる。

『リミックスで一気に決めたまえ!!』

声に反射したように、ベルトを操作する。

《リミックス!!必殺!何トン?メガトン!メガロドン!》

前回同様、体が勝手に動く。

『リバイスメガロドン!!さぁ、一気に食らい付いちゃえ!!』

サメと化した私たちは、大きな口を開き、相手を嚙み砕きにかかる。

かなりの勢いで行ったのだが、両手持ちの刀に止められている。そして、相手から金色のオーラのような物が見える。私は急いで離れ、リミックスを解いた。

 

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