クラス最強となった俺が二度目の転生をして、平凡(?)な学園生活を送る俺物語 作:渡月 夢幻
〜第三章 入学試験の恐怖と新たな友人〜
入学試験が始まった。最初の試験は筆記試験だ。時間は午前8時30分から午前10時までの1時間半だ。この試験は……うん、約1200年前の出来事が主だった。しかも、後半は俺の偉業が問題となっていた。俺は問題を解くごとに懐かしいなぁと思いながらスラスラ解いた。全てを解き終えると30分ほど時間が余っていた。
「そういや、俺は学校で目立たないように学園生活を送るのが目標だから、多少間違えなければ……」
俺は残りの時間で6割から7割ほどの正答率になるように工夫を凝らした。例えば、ケアレスミスや空白にするなど……。そして、
「テストやめ!各自筆記用具を机に置きなさい。」
と試験官は多少の言霊《他人を強制的に従えるための術》を使い不正行為を内容にした。無論、俺には効かなかったが……
「全員のテストを回収しましたのでこれより20分の休憩を取ります。20分後この会場に集合していてください。それでは一時解散致します。」
試験官はそう言うと会場前方の扉を開け出ていった。そして、試験官が出ていったドアの扉が完全に閉まると、
「大問4の(3)分かった?」
「あぁ、あれは多分⑤の獣人族と竜人族の戦いだよ。」
「えぇ〜!俺は③選んじゃった。やらかしたぁ〜!」
「私、50点は取れた気がするわ。」
「すごいね!今回の問題は過去問より難しすぎて頭が回らなかったよ〜。」
受験生はほっと肩をなでおろして口々にテストの感想が交換した。俺の席は窓際の前から3番目の席で近くに知り合いもいるわけでないので1人でひっそりと休憩してた。すると、1人の男子生徒が近づいてきて、
「おい、お前。随分と情けない顔をしているな。もう自分が不合格だと確信したか?あはははは!」
と高笑いし俺をバカにしてきた。そいつの格好を見るとどこか優秀な貴族の後継の子だとすぐに分かった。
「全く、これだから貴族は嫌いなんだ……」
俺は彼に聞こえないように小さな声でそう嘆いた。だが、彼は運良く俺が口にした言葉を聞いていきなり俺の胸元を掴み、
「あん?お前平民の分際で貴族である俺に逆らうのか?しかも俺はただの貴族じゃないぞ?俺は貴族の中の貴族グリンデル家の人間だぞ!」
と彼は言い俺を地面にたたきつけた。俺は咄嗟に物理攻撃80%カットの付与とプロテクションを使った。その貴族の子は俺が魔法を使ったことに気づかず俺を嬲り蹴った。
「おい、お前ら!グリンデル家の人間としての命令だ!お前らもこいつを嬲り蹴れ!」
彼がそう言うと周りにいた貴族は集団で俺の腹や胸、足などを蹴りまくった。中にはいじめを楽しむ奴と、イヤイヤ蹴る奴がいた。だが、俺には関係なかった。プロテクションの効果で一定上の攻撃力を持たないとダメージが入らない。つまり、ガキ共が俺の体を蹴ったところでダメージは0だ。痛くも痒くもない。だが、父親と母親から貰ったこの衣服を汚されるのは腹立たしかった。俺はグッと怒りをこられえ奴らのいじめの対象となっていじめられ続けた。五分ほどが経つと、
「お前ら、もう辞めだ!もちろんこの事は内緒にするんだぞ。もしチクったやつがいたら俺の父上に言ってお前たちの家族を平民に成り下げるからな!」
グリンデル家の子はそう言ってその場を立ち去った。
「やっと立ち去ったか……」
俺は立ち上がり密かに洗浄魔法《クリーニング》を使用し衣服を綺麗にした。
「あっ、あの……大丈夫ですか?ハンカチ使いますか?」
と少しオドオドしながら俺にハンカチを渡してくれた。
「お気遣いありがとう。俺は大丈夫だよ。」
俺はそう言ってその場から立ち去ろうとすると、
「あっ、あのっ!私アリス・グラジオと申します。中級貴族に分類されているグラジオ家の娘です…良かったら友達になりませんか?」
「友達……」
まさか貴族から《友達》という言葉が出るとは思わず俺は少し黙ってしまった。
「あっ、あの…ダメでしょうか?…」
「もっ、もちろんです!こんな平民の俺と友達になってくれてありがとうございます。申し遅れました俺はブレイン・シャーロックと言います。」
「いっ、いえ。この王立イーセンダルト魔法学校は身分による差別はしないように徹底しているらしいのでそんなに改まらないでください。」
彼女はまたオドオドしながら俺に言った。改めて彼女の顔見るととても美しかった。容姿がしっかり整っていてモデル級に可愛かった。俺の心は少しばかり彼女に傾いていた。
「皆さん、20分の休憩が終わりました。この後の試験である面接について説明します。面接は番号順に10人ずつ1グループとし、行います。ただし、人数の関係上最終組の17組は人数が異なります。呼ばれた方々から順に進んでください。では、最初に4167番リベット・ハウザー、4168番ダウト・コンレント、4169番シェリー……。」
とどんどん名前が呼ばれて言った。結局俺は最終組である第17グループ目に呼ばれた。メンバーはさっきのグリンデル家の子だった。名前はレジス・グリンデルというらしい。あとは火属性魔法を得意とする貴族のアトス・スカーレット、水属性魔法を得意とする貴族のウェンディ・シャワーズ、闇属性を得意とする貴族のシャルダス・オベロン、剣術を得意とする俺と同じ平民のセシル・ナードル、そして、さっき俺を助けてくれたアリス・グラジオと俺の7人だった。面接室に向かう途中俺は、アリスにこっそりと
「さっきはありがとね。」
と簡単にお礼をした。
「いえいえ、また何かあったら言ってくださいね。」
とまたまたオドオドしながら俺に言った。彼女の性格上臆病気味なのは抜けないのだろうか……
「さぁ、面接室に着いたぞ。ドアを開けたら奥から順に詰めて座ってください。出る時はドア1番に近い人から順に出ていってください。そしたら、先程待機していた試験会場②に戻って休憩を取ってください。」
と一通りの流れを職員に説明されると面接室のドアが開かれた。面接は至ってシンプルなものだった。特に身構えるような質問もなかった。質問内容は志願理由や学校で何を学びたいか、英雄シャトウの偉業をひとつ答えるなどだった。1200年後に生きるもの達はそれほど俺が好きなのかと自分を少し疑った。面接が終わると指示通り1番ドアに近い人から順に出ていき、試験会場③に戻った。これでやっと今日の試験はあと一つとなった。ここまでとても長く感じた。全員この会場に戻ってきたことを確認した試験官は、
「全員がこの場に戻ってきたことを確認したのでこれより剣術試験について説明します。この剣術試験は昨年から導入された新しい試験です。魔法学校とはいえ、ある程度の剣術は必要だと魔法省教育委員会は判断したので剣術試験も導入することになりました。では、この試験について説明します。この試験は試験会場①から③までにいる受験者をA・B・Cの3チームに分け各場所の試験官と戦ってもらいます。もちろん1対1です。ただし、あくまでも魔法学校なのでバフの付与は許可します。ですが試験官へのデバフを付与するのは禁止します。そのような行為を行ったものは即受験者資格を剥奪します。気をつけてください。バフを付与していいのは最初の1分間のみです。では、この試験会場を出ていく際にくじを引いていってください。引いたくじに書いてあったアルファベットがあなたの次の試験会場です。」
そう言って試験官はドア前に仁王立ちし、くじ箱を持っていた。身支度を済ませた俺は試験官の元へ行きくじを引いた。くじの中身を見てみると、
「俺の試験会場はAか。」
俺はまたその紙を折り曲げてA会場へ向かおうとすると後ろからアリスの声がした。
「あっ、あのブレイン君。どこの試験会場になった?」
「おっ、俺?俺はAだったよ。その…アリスさんはどこの会場に?」
「わっ、私もAの会場です。」
「おぉ、一緒ですね。良かったです!」
俺はにっこりと笑った。すると俺の尻を軽くつまんでくる奴がいた。
「イテテテテ!メこれはメッ、メーティスか?」
「そうだよ、お兄ちゃん。私が離れてる間にナンパしてたの?みっともないよ。」
とメーティスから辛辣なお言葉を授かった俺は誤解であるにもかかわらず、精神が少しえぐられた感じがした。その後俺はメーティスにアリスのことを説明した。
「なるほどね……」
メーティスは何とか納得してくれた。
「そっ、それよりメーティスはどこの会場になったんだ?」
「私?私はA会場だよ、お兄ちゃん。」
「きっ、奇遇だな。俺達もA会場だ。」
これで俺達3人がA会場である事が分かった。
試験会場に到着すると各々武器の手入れや準備運動、素振りなどを行っていた。
「うぉ〜結構みんな念入りに準備しているなぁ…。」
「そうだね、お兄ちゃん。」
「やっ、やっぱり試験官が相当腕がたつのかな?」
と少し不安になっていた。すると、
「全員、集合しろ!モタモタするな!」
と鬼教官らしい声がした。だが、この言い方に俺は覚えがあった。《誰だったけ?》と考えながら集合するとそこには前世の時に《剣聖》と呼ばれていたアシュ・ライノスに似た人物が堂々と構えていた。その姿を見たほかの受験生は、
「15代目の《剣聖》グレル様だ。かっけぇ!」
「マジかよ…俺たちグレル様と戦わなきゃ行けねぇのかよ。」
「ハズレくじ引いちゃったかぁ〜!」
と、彼の知名度的にファンとして憧れる人やこれから戦う相手だと思いビビって腰を抜かしている者など十人十色の反応をしていた。
「皆の衆、静まれ!これから俺の剣術試験の説明をする!心して聞け。」
その言葉を聞いた瞬間、あたりの空気は凍りつき、自然と静かになった。多分の格の違いってやつだろう。強者が弱者を従える……なんとも在り来りな出来事だ。
「さて、俺の剣術試験は至ってシンプルだ。多分このことについては先の試験会場で知らされているだろう。だから……全力でかかってこい!ひよっこ達よ!」
とグレルは自身の剣を俺たちに向け大々的な鼓舞をした。受験生たちの心は引き締まり中には《うぉおぉぉぉ!》と雄叫びをあげる者もいた。すると、《剣聖》の後方にいた職員がたくさんの刀が入った箱を持ち出して、
「では、この箱に入ってる剣を1人1本ずつ取っていってください。剣術試験は受験番号の若い者から始めます。また、受験番号4100番以降の方々は向こうの待機室にてお待ちください。順番が近づいてきたらまとめてお呼びします。それでは受験番号4006番前へ!」
と言った。俺たちは指示に従って列を作り1本ずつ剣を取っていき、待機室にて自分の順番を待った。
「あっ、あの…ブレインさん。ブレインさんは剣術は得意ですか?」
アリスは唐突にそう質問してきた。確かに前世では剣術はあまり得意ではなかった俺は…
「どちらかと言うと苦手だな。あはは」
と軽く笑った。
「ですよね…私たちのように魔法を得意する人々は剣術は不得意に分類されますもんね…良かったぁ私だけが苦手じゃなくて…」
アリスは少し安堵していた。そして立て続けに、
「ブッ、ブレインさんは剣術試験でどんな付与魔法を使う予定ですか?ちなみに私は身体強化とダメージ軽減、そして剣には斬撃を付与する予定です。なので私は3種類を使おうかなと考えてます…」
「なるほど、でもそれだけじゃ足りなく無いですか?せめて、あと2つぐらいつけた方が…」
俺はふと疑問に思いそう尋ねてみた。すると、彼女は驚いて、こう言った。
「ふっ、普通の魔道士はだいたい2つから3つの付与するのが当たり前ですよ!5個とか6個付与するとなると賢者様の領域ですよ!」
「まっ、まじかよ…この時代では魔法付与の基本は2〜3が普通なのか…俺がいた時とは全然違うな。」
と心の中で呟き少し考え込んだ。すると、職員の1人が待機室に入ってきて、
「では、4300番から4399番までの番号に該当する受験生は受験票と剣をもって会場に来てください!」
と招集がかかった。それじゃあ行くかと思い立ち上がろうとすると、
「ブッ、ブレインさん。お互い頑張りましょうね!」
とアリスは俺に一言伝え、一足先に会場へと向かった。
俺とメーティスはアリスから少し遅れて会場入りすると、ちょうど4300番の受験生が剣術試験を行っている最中であった。
「お兄ちゃん、グレルという奴は完全に遊んでるね。」
「そうだな、メーティス。」
と2人で密かに話し合った。
「ちなみにもうすぐ俺たちの番が回ってくると思うがメーティスはどうする?」
「私はとりあえず自分には身体強化、斬撃耐性、跳躍強化、超回避をつけて、剣には鋼鉄化、耐久力上昇、空間切断当たりをつけようかな。あとは密かに思考超加速と各種の状態異常無効を使っとく。」
「だよな、俺も念の為それぐらいつけておくか……」
ちょうど話し合いが終わると、職員が
「次、受験番号4331番アリス・グラジオ前へ。」
といった。いよいよ、アリスの番か…お手並み拝見と行こうかな。
「それでは、1分間の付与の時間を与える。それでは開始!」
と職員が言うと、俺は目を疑うような光景を目にした。
「我が体に宿りし力を向上させろ、身体強化。我が体に纏わる傷を減少させろ、ダメージ軽減。」
「おいおい、嘘だろ。今どきの付与って詠唱するのか?」
俺はメーティスにそう聞いた。
「お兄ちゃん、さっきまで戦っていた受験生立ち見てなかったの?全員詠唱してたよ。」
「まっ、まじかよ……」
俺は言葉を失ったまま、付与の様子を見ていた。
「1分間の付与時間終了だ。これよりアリス・グラジオの剣術試験を開始する。始め!」
職員のその一言が辺りに響き渡ると同時にアリスは一直線にグレルの元へと走っていった。《やぁぁあぁぁ!》と声を上げながら剣を縦に大振りする。グレルはその剣を自身の左脇腹から大きく振り上げ攻撃を防ぎ弾いた。軽く火花が飛び交うと同時にアリスは一歩後ろに後退する。
「どうした、そんなもんか?次はこっちから行くぞ!」
とアリスに向かって一言言うと、グレルは大きくジャンプしアリス目がけて剣を大きく縦に振り上げた。それを見たアリスは咄嗟に剣を横に構え防御態勢に入ったが、グレルは目の前から姿を消した。その様子に戸惑ったアリスは辺りを見回す。だがグレルの姿は無かった。剣を前に構え周囲に警戒していると……
「遅い。」
そう言って、グレルはアリスの後ろへと回りこみ喉元に剣を当てていた。状況を理解したアリスは、
「こっ、降参です。」
その一言を言って会場を立ち去って待機室の方へと向かった。
「アリス、お疲れ様。」
「ブッ、ブレインさん。お疲れ様です。次はブレインさんの番なので頑張ってくださいね。ここで応援してます。」
彼女はそう言って待機室に向かうのをやめ、メーティスと一緒に俺の試験を観戦し始めた。
「やはり今回も腕が立つ奴がいないな……」
《剣聖》のグレルは少しガッカリしながら職員に愚痴った。
「ここはあくまでも魔法学校なので仕方ないですよ。というかこの試験は昨年から組み込まれたこともありますよ…」
職員は頑張って《剣聖》を励まそうとした。そして、時間になったので、
「それでは次、受験番号4333番ブレイン・シャーロック前へ。」
その声掛けで俺は試験会場に立った。
「それでは、1分間の付与の時間を与える。付与開始。」
その声掛けがされた時俺は頭の中でとりあえず何を付与したかは言った方がいいか…と考えたので、
「身体強化、斬撃耐性、跳躍強化、超回避、鋼鉄化、耐久力上昇、空間切断。」
と軽く呟くと、
「おいおい、無詠唱の真似事か?そーゆーのはよしてくれ。」
とグレルは俺の事を小馬鹿にした。そして、1分が経ったのでグレルは剣を構えた。
「ブレイン君。本当に詠唱しなくて大丈夫なのかな?」
と疑問と不安に駆られた職員は俺に聞いてきた。俺は堂々と胸を張って、
「大丈夫です、始めてください。」
と職員の人に言い、剣を構えた。
「後悔しても知らないぞ?」
《剣聖》のグレルはそう一言言った。
「そっ、それでは剣術試験開始!」
その声掛けと同時にグレルは雄叫びをあげ、自分の圧力で俺のことを潰しにかかってきた。どうせ、自分の威圧で腰が抜けてこうさんするのだろうとかんかえているのだろう……だがしかし今回は本気で行かせてもらう。俺は足に力を込めグレルの方に向かって大きく前進した。それを見たグレルは俺への進行をやめ、防御体勢に入った。そして、俺の剣とグレルの剣が火花を散らして交わる。俺は余裕だったが、グレルの方は結構ギリギリのようだった。余裕があった俺は、
「しまった、防御貫通の付与もしておけばよかったな。」
と軽く呟き彼と少し距離をとる。グレルは圧倒的力の差を感じたのか《剣聖》としてのプライドなのか
「餓鬼がぁ!なめやがって!」
と暴言を撒き散らした。俺はさらに挑発をかけるために
「お前、初代剣聖より雑魚だな。」
と一言申し上げると
「死ねぇ〜!」
と勢いに任せて突撃してくる。それを見た職員は、
「グレル様。お止め下さい!これはあくまでも試験ですよ!」
とグレルに声をかけたが、
「うるせぇ〜」
とだけ言い放ち、俺に斬りかかってきた。俺は仕方ないなとため息をつき彼の大振りの剣を受止め、
「カウンター×威圧」
と小声で言うと、彼が持っていた試験用の剣が剣先から砕け始めやがて柄だけとなり、衝撃波と同時に後方へ吹っ飛んだ後、壁に衝突し俺が放った威圧により小便を垂らしながら気絶した。
「あっ、ちょっとやりすぎたな。」
俺はケロッとしながら言った。その様子を見ていた職員は焦りながら気絶したグレルの元へと向かい、
「今回の剣術試験は一時中止です。まだ剣術試験を受けてない方々は後日改めて行いますので準備していてください。では、本日は解散とさせていただきます。」
職員の一言で全員は剣を元あった箱に返し帰宅していった。
「お兄ちゃん、やりすぎなんだけど……」
「あはは…ごめん、ごめん。」
「一応この様子を見ていた職員以外の人達には全員記憶操作の魔法をかけてお兄ちゃんが負けたってことにしておいたからね。」
「ありがとうねぇ〜メーティス!」
俺はメーティスに感謝し2人で宿屋へと帰った。
その後治癒魔術をかけて《剣聖》グレルは復活した。ちなみにこの剣術試験の様子は職員会議にて各職員の方々に伝えられた。そこには串焼きの袋を片手に持ちながら話を聞く女がいた。
「やっぱり、これをやったのは私の婚約者なのかな〜」
と軽く呟き再び串焼きを食べ始めた。
第三章 入学試験の恐怖と新たな友人 ー完ー