女神様の御心のままに   作:テポドン

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 皆様お疲れ様です。

 夜中の投稿失礼致します。

 誠に勝手ながらpart分けさせて頂きました。
 part2につきましては本日の夜もしくは明日の夜中に投稿致します。

 最後となりましたが、感想、評価、お気に入り登録をしてくださいました皆様、ありがとうございます。

 ランキングにも載ることが出来たのは一重に皆様のお陰でございます。
 より一層努力して参ります。
 今後もどうぞよろしくお願い致します。




6話 決戦 part1

 

 ━━━━━決戦前。

 

 【フレイヤファミリア】団長、オッタル。

 そして【アストレアファミリア】団長、テオ。

 

 バベルを背に、中央広場(セントラルパーク)にて英雄候補と偽善者が回りを囲うように(そび)える氷塊を眺める。

 沈黙に包まれる空間。騒音を(よし)としないこの場にて偽善者(テオ)が口火を切る。

 

「なあ、好敵手(オッタル)。一つ頼みを聞いてくれないか?」

 

「……何だ?」

 

「一つだけ何でも言うことを聞く。だから頼みたい。ザルドさんを殺さないでくれないか?」

 

「訳がわからないことを聞く。そもそも、その頼みは俺が奴に勝つ前提での話だ。

 負けるつもりは毛頭無いが、今言うことでは無い。」

 

 その返答に対して矢継ぎ早に返す。

 

「いいや、お前は勝つ。

 理由は簡単、俺の好敵手は高々一レベル上の相手に負けるはずがない。」

 

「故に頼む、お前にしか頼めない。」

 

「……決定権はフレイヤ様にある。

 ━━━━━だが、一考いただくようお頼みしよう。」

 

「ありがとう。」

 

 それだけ告げて、踵を返す。

 

 

 

 ━━━━━決戦が始まった。

 

 両軍が鬨の声を上げて、全方面の都市の門が破壊される。

 各々が勇者(フィン)に指示された通りに動き出す。

 一名を除いて━━━━

 

「アルフィアさんはどこだぁぁぁ!?」

 

 勇者(フィン)の指示でアルフィアの相手をすることになっていたが、場所は地上ではなく地下(ダンジョン)

 

 彼の勘がそう告げていた。その旨【アストレアファミリア】の面々がいる前で最強の一角(テオ)に告げたはずだった。

 

 はずだったのだが━━━━━━━彼は破壊された北門へ突撃をしていた。 

 

 実際彼は指示を受けた際に頷いていた。

 しかし、実態は大最悪(モンスター)とアルフィアの両方を貰ってしまうという妙案が浮かんだために頷いていただけ。

 

 話なんて全く聞いていなかったのである。

 開戦早々、作戦が破綻。額を押さえて溜め息をつく勇者(フィン)

 

 しかし怪我の功名と言うべきだろうか、破壊された門にアルフィアがいないことがわかると次の門へ、更に次の門へと突き進む。

 

 圧倒的速度。

 その進撃は南門に至るまで行われることとなった。

 

 南門もハズレ。

 落胆し、伏せていた視界を前に向ける。

 目に映ったのは倒れ伏す冒険者達。

 そして遠くに見える暴喰(ザルド)

 

 当然の追走。

 理由は一つ、静寂(アルフィア)の所在を聞くため。

 

 

「━━━━ザルドさん。」

 

「…ようやく食い応えのある奴が出てきたか。

 では、見せてみろ。貴様達の最後の抵抗を!!」

 

「ザルドさん。勘違いをしているようですが、貴方の相手は俺ではない。

 貴方にもっと相応しい強者がその氷の向こうにいます。」

 

 氷塊を指差し告げる。

 

「ここで貴方の相手をするのも吝かではないが、命令違反は怒られてしまうので良かったらまた今度やりましょう?」

 

 時既に遅し。

 後の祭りである。

 

「ほう…では小僧。貴様は何をしている?」

 

「決まってます。アルフィアさんを探している。」

 

「……アルフィアならダンジョンだぞ。」

 

「━━━━━━━━へぁ?」

 

 阿保。

 

「……こうしてはいられない。俺はダンジョンに向かいます。

 ザルドさんも頑張って下さいね?

 ━━━━━あいつは強いですよ?」

 

 それだけ告げて場を後にする。

 氷塊を飛び越え、オッタルの前に降り立つ。

 

「もう目の前に来ている。

 ……勝てよ?」

 

「無論」

 

 両者の拳を付き合わせ、テオは地下へ駆け出す。

 

 

 ━━━━一方その頃、【アストレアファミリア】side

 

「うちの団長は馬鹿だ。」

 

 18階層へ向けて急行している中、【アストレアファミリア】の誰かが発した。

 

 昨夜、アルフィアはダンジョンにいる可能性があると言われたはずだった。

 開戦と同時に18階層へ同行するはずだった。

 指示に対して頷いていた。

 

 しかし実際には行動を起こす面々に

 

「行ってこい【アストレアファミリア】!お前たちは強い!アルフィアさんとの戦いが長引いたら仕方ないが大最悪(モンスター)を譲ってやる!」

 

 などと言い残して北に駆け出していった。

 団員たちは理解した。

 

 こいつ、昨日の話聞いてなかったな━━━━と。

 

 道中、怨み節を吐きながらも歩みを進める。

 そして18階層へと到着。

 

 一同の視界に映ったのは━━━━緋。

 あの美しかった。皆が好きだと言った迷宮の楽園。

 

 景観の一切が(そこな)われ、火達磨となり半狂乱のモンスターが闊歩する地獄と化していた。

 

 襲ってくるモンスターと戦闘に入る。

 大最悪(モンスター)との戦いの前に無駄な力を使いたくない面々からしたら厄介極まりない。

 そして、何より……

 

「ふざけんなよ!何だこの爆炎は!?」

 

 口に出したのはライラ。

 あまりの熱量。直撃すれば一溜りもない程の脅威。

 たまらず悪態をつく。

 

「凄まじい熱量…直撃すれば上級冒険者(われわれ)でも消し飛ぶ!!」

 

「「あーもー!何でこういうときに限ってあの団長(ばか)はいないのよー!」」

 

 ライラの発言に続くリューや団員たち。

 

 【重傑(エルガルム)】、【九魔姫(ナイン・ヘル)】曰く52階層から始まる階層無視の攻撃。それと同様のものらしい。

 つまり52階層より下の火力と言うわけだ。

 

九魔姫(ナインヘル)】の指揮の元、大最悪(モンスター)が姿を現していないうちに準備を進めようとする。

━━━━━━━が、

 

「余計なことはするな。」

 

 やはりいた。

 いてしまった。

 

 そして沈黙の僕とやらになっていれば手を出さないでやると言ってきた。

 

「━━━━ムリね!!!!

 都市の滅亡を指を加えて待つなんてムリムリムリ!絶対にムリよ!」

 

「そんな酷いことを許すわけ無いじゃない!

 そもそもこんな大一番で『はい、待つわ』なんて言うわけ無いじゃない!」

 

「私たちの『正義』は全然物分かりがよくないの!

どう?参ったかしら!フフーン!」

 

 アリーゼが怪物(レベル7)に言い放った。

 その発言に対して【両ファミリア(アストレア・ロキ)】の面々から笑いが起こる。

 

 「━━━━━ふっ。」

 

 笑みを一つ溢し、戦意を滾らせてくる。

 アホ(テオ)がいないせいで大最悪(モンスター)より遥かに厄介な怪物との戦闘が始まろうとしていた。

 

 

「うおおおおおおおお!!」

 ━━━━━開幕の初撃を重傑(エルガルム)が仕掛ける。が……

 

福音(ゴスペル)

 

 たった一声。

 それによってかのドワーフが吹き飛ぶ。

 それに怯むことなく【ロキファミリア】のアイズ、リューが仕掛けるが

 

炸響(ルギオ)

 

 またも一声。

 不可視の超短文魔法。

 非常に厄介だ。

 

 だが、万能者(ペルセウス)謹製のマジックアイテムのお陰でまだ戦うことが出来る。

 

 

 ━━━攻める。只管攻める。

 しかし、近付く度に吹き飛ばされる。

 吹き飛ばされなかったとしても攻撃が当たらない。

 

 アイズの剣を奪い、振るってくる。

 庇ったガレスごとアリーゼたちを吹き飛ばす。

 

 一度見た剣技は真似できる。

 威力は真似できないが、剣筋くらいは真似できる。

 

 あまりにも強く、理不尽。

 果敢に攻める面々から愚痴が溢れる。

 

「災禍の怪物……化物か。

 私がそうだったとして、正義の眷族よ、お前達の団長の小僧はどうなる?」

 

「私やザルドから見ても異質。

 腹の中に何やら途轍もないものを抱え込んでいる。

 私から言わせれば奴こそ災禍の怪物ではないか?」

 

 「それはそうとあの小僧はどこにいるのだ?奴が来なければお前たちはこのまま倒れ伏して都市崩壊を見上げるだけの芥に成り果てるぞ?」

 

「違う!

 団長はちょっと戦闘狂でアストレア様と私達が大好きな不埒者よ!怪物なんかじゃあ無いわ!

 それと!団長は貴女を探して地上で走り回ってるわ!」

 

「アリーゼ……その言い方では更に貶めるようになってしまう。否定は出来ませんが。」

 

 アルフィアの言に対してアリーゼが応答するがフォロー出来ていない。

 

「怪物のことは常人には理解出来んよ。

 そしていつか理解する。お前達の団長は真性の怪物。化物だと。」

 

 ━━━━そして、とうとう大最悪(モンスター)が18階層に姿を現してしまった。

 

 「グオオオオオオォォォォ!!」

 

 咆哮ともに現れたソレは、翼を持った蛇……竜のような見た目、圧倒的な大きさ(サイズ)

 あまりにもおぞましく、醜悪。

 

 これが大最悪(モンスター)

 邪神エレボス曰く神獣の触手(デルピュネ)

 

 この神獣の触手(デルピュネ)、私たちも狙うが闇派閥(イヴィルス)も見境なしに襲っている。

 元から混沌としていたが、更に混沌とした場となった。

 

 怪物(アルフィア)怪物(デルピュネ)がこの場に揃った最悪である。

 

 そしてソレを見た【剣姫】が我を忘れて神獣の触手(デルピュネ)に斬りかかる。

 

 重傑(エルガルム)九魔姫(ナイン・ヘル)に【剣姫】の元に行くようアリーゼが言った。

 結果【アストレアファミリア】の面々だけでアルフィアを相手することとなった。

 

 

 ━━━━アリーゼが付与魔法(エンチャント)を纏う。

 オラリオ随一と言っても過言ではない乙女たちの連携で以て攻めるが、息一つ上がってすらいない。

 

「……化物め。」

 

 憎々しげに輝夜が言う。

 

「どうした?

 もう諦めたか?

 諦めたのならそこに横になれ、物言わぬ塵に変えてやろう。」

 

「━━━ふざけろ!━━━━っっ!!」

 輝夜が斬りかかるが、相手の魔法で吹き飛ばされる。

 

「おやおや、大幅に遅刻してしまったようですね。私としたことがとんだ失態です。」

 

 闇派閥(イヴィルス)の幹部、ヴィトーとか言う男が部下を引き連れて現れた。

 最悪だ。チッと輝夜は忌々しげに舌打ちする。

 

「大丈夫か輝夜……なっ!?」

 

 ライラが吹き飛ばされた輝夜に近付きヴィトーの存在に気付く。

 そして輝夜がこの男とその部下を相手取ると言う。

 

 既にギリギリのところでアルフィアとやり合っているというのにここで戦線が崩壊したら待つのは死。

 

 だが、輝夜は譲る気配がない。

 自身の分もライラに頼むと言われるがそう簡単なものではない。

 最早無理に等しい。

 

 『諦めたらそこでしあいしゅーりょー?』と言う言葉あると神が言っていた。

 よくわからないが、仲間のためだ、やってやる。と自分を鼓舞する。

 

 直ぐ様、アリーゼたちと合流しアルフィアに攻撃を仕掛ける。盾の突撃(シールドバッシュ)だ。

 

 意味の内容に見える攻撃。そしてアルフィアの魔法の絡繰りを暴いた。

 そして告げられる絶望。

 

 ━━━━今までの魔法は自身の付与魔法(エンチャント)によって威力が落とされていた。

 

 そして付与魔法(エンチャント)が解除され、これまで抑え込まれていた魔力が風となって吹き荒れる。

 

「不味いッ!皆逃げてっ!!」

 危険を察知したアリーゼが全員に指示を出す。

 

「遅い。

 福音(ゴスペル)━━━━【サタナス・ヴェーリオン】。」

 

 特大の音の砲撃が彼女たちに炸裂━━━━しなかった。

 

 

消滅(エリミネーション)

 

「皆、遅くなって申し訳ない。

 そしてよくやった。

 少し休んでいてくれ。

 後は任せろ。」

 

 オラリオ現最強の一角の登場。

 

「「「やっと…来た……」」」

 

 彼女達の心の声が一様に漏れ出た。

 

 




 
 いかがでしたでしょうか?

 誤字、脱字、違和感等ございましたらお手数ではありますがご指摘いただけると幸いです。
 出来うる限り素早く加筆修正を行って参ります。

 私に文章力がないため期待に沿えられるかわかりませんが可能な限りご指摘に応えられるよう努力致します。

 最上部でも記載した通りではございますが、勝手にpart分けをさせて頂きました。
 part2は本日の夜か、今回のように明日の夜中に投稿致します。

 

主人公はチートと言っても過言ではないか?

  • チートである。やり過ぎなくらい。
  • チートではある。だか、まだいける。
  • 足りない。アストレア様を不幸にするのか?
  • レベル1。
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