陰陽師の世界で俺は生きることにした   作:オル・ゼナ

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第10話

そして俺たちはとある部屋のドアの前へ立つ…

 

「そ……な…………滅…苦茶…………バァ…………カ!」

 

荒れてんね、部屋の中からはろくの怒号が鳴り響いた…しかし多少取り乱していたせいか声は割れあまりよく聞き取ることが出来なかった

 

何はともあれ部屋の中に入らなければ話が始まらないのでとりあえず入ることにした

 

「お邪魔しまー……あ?」

 

「・・・」キー、パタン

 

ゆっくりとドアを閉めたせいか金具の軋む高い音が鳴る

 

「士門、なんであの人達来てんの?」

 

「あの人達?あぁ、今回の件は()()でも大事になっているんだ。あの悠斗というケガレ…いやケガレとは違うナニかだが……とにかくアイツはやばいからな、何時でも応戦できるように来たんだ。俺がここにいるのもそういう理由だ。」

 

なるほどねぇ…まぁ…

 

「扱かれねぇならなんでもいい…」 

 

ふぅ……と短いため息を吐いて扉を開ける

 

「おぉ!水月!大丈夫だったんか!」

 

「よぉろく、まぁ五体満足だったけどな、、、それと、お久しぶりです。」

 

この部屋には俺と士門、ろく、紅緒、有馬の他に三人…十二天将と呼ばれる人達がいた*1

 

【青龍】 水度坂勘久郎(みとさか かんくろう)

 

「お久しぶりスねぇ水月くん」

 

【太裳】 嗎新(いななき あらた)

 

「久しぶりだな水月たん」

 

【大陰】 膳所美玖(ぜぜ みく)

 

「久しぶりだな水月、少し体が細くなったか?全く最近の若い者は怪我しただけで鍛錬を怠るとは…」

 

上から順にちょっとチャラい医者、オタ、ロリBBAだ…言い方に棘はあるが嫌いな訳じゃないぞ?

 

そして、ここに来るまで話していた斑鳩士門(いかるがしもん)、彼も十二天将のひとりで朱雀の力を継承している

 

「膳所さん、一般的には怪我したら休むもんだよ?十二天将の四人と有馬は悠斗のこと聞きに来たんだよな?なら俺たちから言うことは何も無い、これは俺たちの家族の問題だからよ…俺とろく、紅緒で解決させてもらおうか」

 

「水月くん、今の力じゃ悠人に勝てないことは分かってるんスか?このまま行ったところで三人とも返り討ちに会うのが目に見えてるっスよ」

 

「何も僕たちは獲物の横取りをしようって訳じゃない、寧ろその逆さ君達に強くなってもらう…特に双星の二人にはね」

 

強く?……あぁ、だからわざわざ十二天将なんて大層なもん連れてきたのか

 

「…特訓場所はどこだ?今すぐ此処(本土)でやるとでも?」

 

「いや?ここではやらないよ、強大な陽の力はケガレを惹き付けてしまうかもしれない、そうなったら一般人にも被害が出るからね。それに、水月、君は既に十二天将程に届くほどの力を持っているがそこの二人は未だ島に行く資格さえないんだ…」

 

「…島の連中のレベルまで鍛えればいいのか?」

 

「そういうことさ☆僕達陰陽師は島に行く資格のない者に稽古をしてあげるほど優しくは無いのさ」

 

まぁ、そうだよな

「わかった、俺が二人を鍛える。期限はいつまでだ?」

 

「二年」

 

「二年!?巫山戯るなよ!俺たちは今すぐにでもアイツを倒さなきゃいけないんだ!!」

 

「ろく、島の連中レベルにするのは二年じゃ足りないくらいだぁ。ほんと、嫌んなるねぇ…」

 

「楽しみにしてるよ☆それじゃあ二年後試験をしにまた来るよ♡」

 

あぁ、それと…

 

 

有馬が去り際に言葉を吐いた

 

「みつき、紅緒ちゃんもう陰陽師の仕事はできないよ?

 

 

 

*1
十二天将…安倍晴明が使役した式神の力を使う人たち、ハッキリ言ってバケモン揃いの強者達




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