この場を借りて謝罪します。
直し方が分からん!
まさか、直せないってないよね?
直せました。
「ここか。」
楠木司令から言われた通りに東京の街中を移動しているととある喫茶店に辿り着く。
「喫茶リコリコ?」
店前に置いてある看板を確認するとどうやら喫茶店のようだ。
当然だろう、裏で暗躍しているDAのその支部が表立って行動するわけがない。
喫茶店とは自分たちの存在を隠すための隠れ蓑だろう。
おそるおそるドアノブを動かすと「ガチャ」という音がなり、ドアに付いているであろう鈴が「カラン、カラン」と高い音を出しながらドアが開いた。
どうやら開いているようだ。
私は顔だけを覗かせて店内を見渡すが和洋折衷のオシャレと言われる様な店だった。
テレビが映っており、朝のニュースが流れている。
テレビから視線を落とすとカウンター席に1人の女性が何やら雑誌を見ながら唸っている。
彼女が錦木千束だろうか?
「はぁ~~あ、ここにも母となるべき才能が結婚という障害に阻まれているのよ!不満だわ!今すぐあたしに良い男を支援しなさ〜い!」
ボンジンノヤッカミデスナ。
「なっんだと!!!」
錦木千束と思われる女性がニュースキャスターのコメントに憤慨する。
あれがリコリス最強?想像してたイメージとは少し違うし、なんだかお酒臭い。とりあえず挨拶しておこう。
「あの。」
「わ!」
錦木千束?はわたしの接近に気づかなかったのか驚いた表情でこちらに振り向く。
しかし、直ぐに怪訝な表情に変わり
「あんた、誰?」
彼女の疑問は最もだろう。急に知らない人物から話しかけられたら、無視をするか何者か尋ねるだろう。しかし、接近して話しかけるまでわたしの存在に気づかないとは本当に彼女はリコリス最強なのかと疑問を感じてしまう。
「本日、配属になりました。井ノ上 たきなです。」
「来たか。たきな。」
名前を呼ばれ声のする方向に目を向けるとカウンター裏から紫の着物を着た黒人男性がリモコンを操作し、テレビを消して現れる。
「あぁ、DAクビになったってリコリスか。」
「クビじゃないです。」
彼女はたった今思い出しましたと言わんばかりにわたしの神経を逆撫でする言葉を口にしたため、直ぐに否定する。
「貴方から学べ、という命令です。千束さん。転属は本意ではありませんが、東京で1番のリコリスから学べる機会が得られて光栄です。この現場で自分を高めて、本部への復帰を果たしたいと思っています。」
わたしの気持ちを吐露すると目の前の2人は顔を見合わせ少し、怪訝な表情となる。
「それは、千束ではない。」
「それって言うな!」
黒人男性が私が錦木千束だと思っていた人物を違うと否定する。なら誰が錦木千束なのか?
わたしはハッ!と気がつき黒人男性の方に目を向けるが・・・
「そのおっさんでもねぇーよ!!」
と、直ぐに否定される。
「ここの管理者のミカだ。」
黒人男性は、手を差し出しながら自己紹介をし、わたしも名前を告げながら握手に応じる。
「彼女はミズキ。元DAだ。所属は情報部。」
黒人男性・・・もといミカさんは女性の方も紹介してくれた。
「元?」
わたしは純粋に疑問に思った。何故、DAとして働いていたのに辞めたのか?
「嫌気が差したのよ。孤児を集めてあんたらリコリスみたいな殺し屋を造ってるキモい組織にぃ〜。」
わたしは、あまり情報部とは繋がりが無かったため知らないがリコリスとDAに対する気持ちが多少違うのだろうか?
デッカイイヌデスネェ。 オオカミミタイ。チョットサワッテモイイデスカ?
ハチモサワッテミナヨ。
リョウテガフサガッテルジョウタイデ、ドウヤッテサワレバイインダヨ。
イイカラ、ハヤクミセノトビラヲアケテクレ。
ハイハイ、イマアケマスヨ。
お店の外からわたしと歳が近いであろう男女の声が聞こえてくる。
ミズキさんにもそれが聞こえてのか
「ほ〜ら、喧しいのが来たぞぉ〜。」
次の瞬間、お店のドアが開きこの店の作業着姿であろう赤い着物姿の女性とミカさんの着物をモノクロ調にした男性が入ってくる。
「先生!大変!食べモグの口コミでこの店、ホールスタッフが可愛くて調理スタッフがカッコいいって〜。コレって私とハチのことだよね!」
赤い着物の女性は自分の存在に気づかず何やらスマホを見ている。
ミズキさんのいった通り確かに騒がしい。かなり、マイペースな人なのだろうか?
「あたしのことだよ!」
「冗談は顔だけにしろよ、酔っぱらい。」
ミズキさんは先程、赤い着物を着た少女に向かって否定的な言葉を発したが辛辣な言葉を返されていた。確かに、日の高いうちからお酒を飲んでいるみたいなのでミズキさんは何も言い返せない。
「ミズキさん、真っ昼間から酒盛りを始めないでください。後、カッコいいスタッフが俺なわけ無いだろう。その口コミのレビューはボスのことだ。」
白黒の着物を着た男性はミズキさんとは違った感じで否定しながら、両手に持っていた買い物袋を畳の上に置く。
「えぇ、そうかなぁ?」
赤い着物の女性はニヤニヤしながら白黒の着物の男性を見る。
彼らは何者だろうか?ミカさんたちと普通に会話しているしこの店の作業服であろう着物を着ていることからこの店の従業員であろうか?
そんな疑問を抱いていると赤い着物姿の女性と目が合う。
「ん?あら、リコリス?ってかどうしたのその顔?」
わたしの左頬に貼ってあるガーゼを見て尋ねてくる。
「例のリコリスか?前にボスから話しがあっただろ。千束?」
白黒の着物姿の男性が赤い着物姿の女性に「ちさと」と呼びかける。
「え!」
「え!」
驚いてしまった。だってそうでしょう。リコリス最強と言われている人物は自分より年上であると予想していたし、彼女は、どう見ても1〜2歳ぐらいしか違わない。
さらに言うと、性格もこんなに明るいとは思っていなかった。
わたしたちリコリスはマーダーライセンスを所持し殺しを生業にしている部分もある。
自分もそうだがそんな生活をしている人間は冷めていたり、クレバーな者が多い。
本部にいるリコリスもそういう人達が多かった。
そんなことをわたしが思っているとミカさんから
「史八の言うとおりだ、千束。今日からお互いに相棒だ。仲良くしろよ。」
「この子が〜〜!」
と、目を輝かせ、わたしに詰め寄り手を取ってくる。
「よろしく、相棒!千束でぇ〜す。」
自己紹介をされたためこちらも返そうとするが、
「井ノ上 たきなです。よろしくおn」
「たきな〜!!初めましてよね!」
想像以上にグイグイ来る・・・少し苦手かもしれない。
少し狼狽えつつも答える。
「は、はい。去年京都から転属になっだばk」
「おほぉ~、転属組ぃ。優秀なのね。歳は?」
ペースが速いが質問に答えていくと
「私の方が1つお姉ちゃんかぁ。でも、さんは要らないからね!ち・さ・とでオケ〜!」
終始、千束さんペースを握られっぱなしだ。マシンガントークとはこのことを言うのか。
「この前のあれ、すごかったねぇ。その顔は名誉の負傷?」
と、以前わたしが行ったであろう機銃掃射のポーズを取りながら尋ねてくる。
「いえ。」
別に話しても構わないだろうと思い左頬の傷について経緯を話すと千束さんはおもむろに電話のある方に移動する。
「千束、落ち着け。」
白黒の着物の男性が制止しようとするが
「いや!一言文句言ってやらんと気がすまん!!」と言い、受話器に手をかける。
おそらく相手は本部にいるわたしの元相棒だろう。
「はぁ、一言ですまないから止めてんのに。」
と、白黒の着物の男性からため息が溢れた。
「取り敢えずボス、井ノ上さんにコーヒーでも淹れたら?あの調子じゃどうせ長くなるだろうし。」
「そうだな、そこに座りなさい。たきな。」
「はい。」
席を勧められたため白黒の着物の男性と1つ席を空けてカウンター席に座る。
向こうで千束さんが受話器に向かって怒鳴っている。
正直、そこまですることでもないと思っていると1つ向こうの席の白黒の着物の男性から声をかけられる。
「イメージと違っただろ?」
わたしがそれを肯定すると男性が自己紹介をしてくる。
「っと、すまない。自己紹介がまだだったな。俺は、大神 史八。 この喫茶店の調理スタッフです。よろしく。」
「よろしくおねがいします。井ノ上たきなです。」
お互いの自己紹介が終わるとミカさんから「どうぞ」と、コーヒーが渡される。
ミカさんにお礼を言い、残った一つの疑問をミカさんに尋ねる。
「あの、楠木司令からDAの協力者がいると、伺っているんですけどその方は今どちらに?」
ミカさんにそう聞くとミカさんは右手でわたしの左側にいる人物に手を向け「あちらに」と言いながら大神さんを指す。
当の本人である大神さんはわたしが気づかない内に淹れたであろう紅茶の入ったティーカップに口をつけながら「こちらに」と言う。
大神さんが楠木司令の言っていたDAの協力者?信じられないと思った。
なぜなら、人には雰囲気というかオーラがある。私達リコリスには、相手のそれを感じ取り自分より強いか弱いか判断する必要がある。別にリコリスに限った話しではないが、裏の世界で生きていくには必須だ。わたしも、養成所で訓練を受け完璧とは言わないがそれなりに技術としては身に付いているはずだ。
そんなわたしが彼、大神さんから感じ取ったものは・・・・・・・・・弱い。
自分より遥かに弱い。確実に弱い。
彼の取る行動全てに隙があり、命令があればすでに何回も殺せている。
そんな彼がDAの協力者だとは思えないが、楠木司令やミカさんが嘘をついているとは思えない。そんな疑問を再び聞こうとしたときに
「うっせー!!アホっ!!!」
と、小学生並みの文句を言いながら千束さんが通話を切る。
「気は済んだか?」
「まだ言い足りないよ!だってフキずっと司令、司令って。少しは自分で考えなさいよって言ってやったわ。」
「一言で済ますんじゃなかったのか?」
大神さんがため息をつきながら聞くと
「だって、フキの言い分も聞くと言いたいことが溢れてくるんだもん。」
「もういいから、早くて着替えてこい。井ノ上さんとの初の仕事だろ?」
大神さんはため息をつきながら千束さんに手の甲を向けてパタパタと振るう。
「そうだった!よし、早速仕事に行こう!たきな!」
仕事と聞いてわたしは素早く返事をしながら席を立つ。
「あ、先生のコーヒー飲んでからでいいよ。凄く美味しいから。 私、着替えてくるね。ごゆっくり〜。」
といい、再び席に着こうとしたときわたしの名前を呼びながら顔だけをのぞかせる。
「リコリコへようこそ~。うひひひひ〜〜。」
満面の笑みで店の裏手へ消えていく。
「まぁ、千束の相手は骨が折れるだろうが腕は立つし、悪いやつではないから。よろしく頼むよ。」
大神さんからそうお願いされるが、わたしは1秒でも早くて本部に戻らなければ行けないのだ。と、ミカさんのコーヒーを飲みながら思った。
とりあえず、仕事をして成果を上げよう。
あの憧れの地に戻るために・・・。
やべぇ、ここまで書いておいてアサクリ要素がねぇ。
というか、話しが全く進まねぇ
タイトル詐欺じゃん。
次回は戦闘シーンまでいけるか?
オリ主の設定もあげるかもしれないです。