私の目的は才能を世界に届けること。
才能とは神からのギフトであり、この世に存在する全ての人間が才能を持っている訳ではない。そして、才能を持つ者全てがその才能を発揮できる訳でもない。
病気や怪我、経済面といった様々な理由から持ち得る才能を発揮できずにその人生の幕を下ろしてしまう者もいる。
私はそれが歯がゆかった。
だから、才能を持つ人物にその才能を満足に発揮できるだけの支援を行う。
ただでさえ絶対数の少ない才能ある者がつまらない理由で失われるのが我慢できなかったからだ。
私は世界中を回り才能ある者を探した。その才能を失わせず世界へ届けるために。
しかし、それには限界があった。世界は広く全ての才能あるものを救うことは不可能に近い。今、こうしている間にも世界の何処かで才能は失われているのかもしれない。
私は考えた。
どうしたら才能ある者を救える?
数少ない神からのギフトを得た人を救うことができる?
私は悩み、悩み抜いて根本的に違う発想に辿り着いた。
・・・そうだ。
「
自分でも馬鹿なことだとは頭では理解している。
才能は神からのギフトであり、私は神ではない。
神になるつもりもない。
しかし、もし才能を創ることが出来たら今も世界の何処かで才能が失われていたとしても、才能持つ者の絶対数を増やすことができ、これまで以上に多くの才能を世界に届けることが出来るかもしれない。
では、どうやって才能を産み出せばいいのか?
私は再び頭を悩ませた。
私は世界中を飛び回り、才能ある者を探しながら才能を産み出す方法を考えた。長い間考えたが、結局答えは出なかった。
諦め掛けたそんな時、偶然訪れた国で私は不思議な遺跡を発見した。
近くに住む住民らは「昔からあるがいつ頃からあり、何のために造られたかわからない。」と言っていた。
気がつくと、私の足は既にその不思議な遺跡へと向かっていた。
何故かは分からない。特にこれといった理由はない。
ただ・・・・ここに私の求めた答えがあるような気がした。
私が遺跡に入ると見たこともない空間が広がっていた。
暗闇だった遺跡内部が淡い光で照らし出し言葉では言い表せない光景が広がっていた。
先程までは暗闇で気が付かなかったが、中央に台のようなものがあり、台の上には何かがあった。
近づいて見ると何かの文献と少量の血液のような液体が入った小瓶だった。
文献を手にとって見てみると私の口角は徐々に上がり、心が沸き立つのが分かる。
「これだ。私の求めていたものは。」
それは、後にアニムスと名付けられる装置の設計図だった。
__________
私は急ぎ日本に戻り、手に入れた文献と小瓶を知り合いの遺伝子記憶の権威と言われる人物に見て貰った。
この装置を造ることは可能かと。
返答は造れることは造れるが莫大な費用がかかる、ということだった。更にアニムスに接続する人物と、アニムスに分析させるDNAといった遺伝情報が必要だということ。
とりあえず、アニムスが完成したら小瓶の血液を解析させよう。
金に糸目をつけるつもりはない。どんなに金が掛かろうと才能を産み出せるなら安いものだ。
私は腕の立つ研究者と孤児を集め、準備に取りかかる。
数年後、アニムスが完成しそのアニムスに小瓶の中の血液を解析させ、集めた孤児の中から適当な子をアニムスに接続する。
もし、設計図に書かれていることが本当なら、アニムスに接続された子供を介してアニムスが分析した血液の人物の人生を見ることができる。接続された子供も数時間という短時間で人一人分の人生を追体験し、そこで得た知識と技術を手に入れることができる。
最初の実験の結果は残念なものだった。子供とアニムスの相性が悪かったのか、アニムスとの接続が数分で遮断されてしまった。
しかし、数分間の間にアニムスに分析させた血液の遺伝子記憶を見ることができた。
そこには
アサシンの調査は困難を極め、決して多くはないがある程度の情報を集めることができた。
アサシンは紀元前の時代から存在し、表の世界に一切その姿を現さず、闇の・・・裏の世界で暗躍してきたようだ。
高い戦闘能力を持ち、中には「タカの眼」と呼ばれる特殊な眼を持つ者もいたらしい。
私は世界中のアサシンの縁ある場所に赴いた。
空振りであることが多かったが、再び小瓶に入った血液を入手することができた。
もうすぐだ。
もうすぐ才能を創り出すことができる。
それがどんな才能でも構わない。
・・・・・類い希なる殺しの才能でも。
投稿が遅れてしまいすいません。
身内の不幸があったため執筆できませんでした。
今まで、1日1話ペースで投稿できていましたが落ち着くまで投稿ペースが遅れることをこの場でお詫びします。
出来るだけ投稿できるように頑張ります。
今回はとりあえず短くまとめました。
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
好評価、感想をお待ちしています。