闇に生き光に奉仕する男の話   作:ダレン シャン

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過去の話 ⑪

 

今日もボスの監視のもと、千束と一緒に旧リコリス棟で訓練をしている。一時間ほど体を動かしてから休憩にはいる。

休憩時間にボスが話しかけてきた。

 

「史八、申し訳ないが明日から1週間私と千束はここに来られない。」

 

「手術の関係ですか?」

 

「そうだ。丁度、1週間後に千束の手術があるから出来るだけ心臓に負担を掛けないように安静にした方が良いという話しになってな。」

 

「そうなんだよぉ~。だからごめんね、ハチ。私がいない間、寂しいと思うけど、」

 

千束はふざけて泣き真似をするが、俺は彼女の言葉を遮るように言う。

 

「そうか。なら静かになってゆっくり過ごせるな。」

 

「静かにってなんだ!まるで私がいつも騒がしいみたいな言い方じゃん!ハチは私のことをなんだと思ってるのさ?!」

 

俺は頭のなかで千束の姿を想像する。想像上の彼女の姿は頭に耳が生え、尻尾が生え徐々に犬に近づいていった。

 

「…………小型犬?」

 

「まさかの犬!?」

「なんだよ、それぇ~!」

 

俺の言葉に千束がじゃれあってくる。

そんなときにボスからごほんと咳払いが聞こえてきた。

 

「そう言うわけだからしばらくは私たちはここには来られない。食事だけは届けに来るがね。」

 

「了解しました。」

 

そう言って今日の俺の訓練は終了した。

 

 

________

 

訓練終了後、千束はあと数分で座学が始まると言って走って行ってしまった。私も残った仕事を片付けようとその場を後にしようとしたときに史八から声を掛けられた。

 

「あの、ボス。一つ聞きたいことがあるんですけど良いですか?」

 

「なんだ?」

 

「……千束の新しい心臓はどういったものなんですか?」

 

「完全置換型のものだが…、それがどうした?」

 

「………それはいつまで持つんでしょうか?」

 

やはり、鋭い。

嘘を言うか?いや、彼にはバレる。

しょうがない、正直に言おう。隠す必要もない。

 

「おそらく、千束が成人するまで……。」

 

「……そうですか。やっぱりそう簡単にはいきませんよね。」

「千束はその事を?」

 

「もちろん、了承している。」

 

「そうですか。」

 

そう言ってから史八は訓練室を後にした。

 

_____

 

…暇だ。

私は今、先生の用意した部屋にいる。先生に安静にしろときつく言われてしまった手前、激しく体を動かすことができない。

体を動かしたくてウズウズする。

最初は気を紛らわすためにテレビを見ていたが、ずっと見ていたため飽きてしまった。それにこの時間帯はニュースだけしかやっていないだろう。

 

別にやることがないわけではないのだ。

毎日決まった時間にやって来る医療スタッフに血液データを取るために採血され、CT?MRI?といったよく分からない機械に身体の中を丸裸にされている。

先生は必要なことだというが、採血だけは嫌だ。私は注射が嫌いなのだ。あの異物が体の中に入る感じが嫌だった。それに痛いし。

 

手術の日が刻々と迫る。

一日ごとに私の中にある恐怖感が強くなってくるのが感じられる。

ハチはずっとこんな恐怖と闘っていたのかと思うと素直に凄いと思う。

ハチは手術が成功した後の事を考えろと言っていたが、今は何故か彼の顔が頭に思い浮かぶ。

 

「はぁ、ハチに会いたい。」

 

そんなときに部屋のドアがノックされる。私が返事をすると先生が入ってきた。

 

「千束、調子はどうだ?」

 

「…じっとしすぎて気がおかしくなりそう。」

 

「お前自身のためだ。我慢してくれ。」

 

私は先生にダメ元でお願いしてみる。

 

「ねぇ、先生?お願いがあるんだけど…。」

 

「?」

 

私のお願いは条件付きで許可された。

 

_____

 

明日はついに千束の手術日だ。

もう夜も更け、数時間後には手術が開始されるであろうと考えると俺まで緊張してきた。

いや、俺よりも千束の方が緊張しているだろう。

 

「はぁ~、「エデンの布」があれば万事解決するかもしれないんだが。」

 

そう一人言を呟くが、そんなものはここ(DA)にはない。

 

そんなことを考えていると部屋のドアがノックされた。

ボスかと思いドアを開けると何故か枕を持った千束がいた。

 

「千束?なんでこんなところにいる?明日は手術だろ?安静にしてなくて良いのか?」

 

「あぁ~…うん、そうなんだけどねぇ。」

 

とりあえず部屋に招き入れ椅子に座らせる。

 

「それで、どうしたんだ?」

 

「えぇ~と、あ~、そのぉ、」

 

珍しく千束の歯切れが悪い。

 

「まさかと思うが…、脱走してきた訳じゃないよな。」

 

「ち、違うよ!先生から許可は取ってきてるよ!」

 

嘘は言っていないようだ。

 

「ならなんで、そんなに歯切れが悪い?言いづらいことなのか?」

 

「だから~、その……えっと。」

 

俺は千束の言葉を待った。

そして、千束が意を決したように言ってきた。

 

「ハチ!」

 

「ん?」

 

「今日、一緒に寝て!」

 

「………………。」

 

俺は彼女が何を言っているのが分からず何も言えなかった。

 

「…………ダメ?」

 

本来だったら断るべきだろう。

しかし、千束は明日手術が控えている。少しでも彼女の不安を取り除けるなら安いものだ。

 

「分かったよ。」

 

俺の言葉に千束の表情が明るくなる。

ふたりでベッドに向き合う形で横になるが今まで一人で使っていたため当然ながらいつもより狭く感じる。

 

ベッドに横になってから特にしゃべることはなかったが、千束が口を開くが、彼女の表情はまた暗くなってしまっていた。

 

「ハチ。」

 

「どうした?」

 

「やっぱり怖い、明日。」

 

「だろうな。でも、きっと大丈夫だから。絶対に成功する。それに……。」

 

「それに?」

 

「全身麻酔だろ?だったら寝て起きたら手術はもう終わってるよ。」

 

「あはは、そうだね。確かにそうだ。私は寝てるだけで良いんだもんね!」

 

千束は笑いながら俺の胸に耳を当ててくる。

 

「……ハチの心臓の音が聞こえる。」

 

「そりゃまぁ、生きてるからな。」

 

「そうだね。生きてるんだもんね。私も絶…対にまだま……だ生き……、」

 

「千束?」

 

千束の顔を覗き込むと彼女は目をつぶり小さな寝息をたてていた。

最近、ちゃんと眠れていなかったのか?

千束が寝たのを確認してから俺も眠りについた。

 

___

 

千束の部屋を訪れたときに彼女からお願いをされた。

内容は手術の前日の日に史八の部屋に泊まりたいとの事だった。

いくら歴代最強のリコリスでも怖いものは怖いのだろう。

安静を図ってからよく眠れていないのは確認していた。

彼のところに行き、手術の不安や恐怖を取り除けるなら良いだろうと許可を出した。

 

そして、手術当日。

今、私は千束を迎えに史八の部屋に向かっている。

しかし、部屋のドアをノックするが返事がない。もう一度ノックするがやっぱり返事がなかったため、ゆっくりとドアを開ける。

 

部屋の中に入るとふたりともまだ眠っていてどちらも小さな寝息をたてていた。

千束は史八に抱きつくようによく眠っていた。私の判断は間違っていなかったようだ。

千束に抱きつかれながらも史八もよく眠っていた。前までは流入現象のせいでまともな睡眠も取れていなかったがそれが嘘のように感じるほどであった。

 

そんなふたりを起こすのは少しだけ忍びないが手術時間も迫っているため、ふたりには起きてもらおう。

 

「千束、史八!時間だ!そろそろ起きなさい!」

 

私がそう言うと史八が体を起こした。

どうやら彼は目覚めが良いようだった。

 

「おはようございます、ボス。ほら、千束。そろそろ起きろ。ボスが迎えにきてるぞ。」

 

史八が千束の肩を軽く揺すると千束は大きなあくびをし目を擦りながら起き上がる。

 

「ふゎぁ~あ、もう朝?あっ先生、おはよう。」

 

「ふたりともおはよう。よく眠れたか?」

 

「はい。」

 

「うん。バッチリ!」

 

「そうか。ならよかった。もう手術の2時間前だ。そろそろ行こう。」

 

「………わかった。じゃあ、またね。ハチ!」

 

「ちょっと待った。」

 

部屋を出ようとする私と千束に史八は待ったをかける。

彼は引き出しから金色のチャームを取り出し千束に手渡す。

あれは、アランチルドレンの……。

 

「気休め程度のお守りの代わりにコレ持ってけ。」

 

「綺麗だねぇ!これくれるの?」

 

「ダメだよ。俺の大切なものみたいなものだから。」

 

「みたいなものって何さ。」

 

「しょうがないだろ。記憶喪失で俺にもよく分からないんだよ。まぁ、そういうわけだからちゃんと返せよ。」

 

「!、わかった。ちゃんと返す。じゃ、行ってくるね。」

 

「あぁ、気楽にな。」

 

そう言ってから千束は部屋から出ていく。私も彼女の後に付いていこうと部屋を出ようとしたときに史八から声を掛けられた。

 

「ボス。」

 

「?」

 

史八の方を振り向くと彼は私にお辞儀をしていた。

 

「千束を………よろしくお願いします。」

 

「分かっている。任せておけ。」

 

そう言って部屋を後にした。

 

______

 

着々と手術の時間が迫っていた。

私は既に手術着に着替えて車イスに乗って遊んでいた。

 

「うおぉ~~~。」

 

車イスも意外と乗ってみると面白いものだ。

 

通路を進んでいくと端にあるベンチに座っているスーツを着た男の人がいた。

私はあることを直感してその男の人に近づく。

 

「貴方でしょ。私を助けてくれる人!」

 

そう伝えるがその人は私の台詞を否定した。

 

「人違いだよ。私はここの職員、」

 

私はハチみたいに嘘を見抜くことは出来ないがこのときはこの男性が言っていることが嘘だとわかった。

 

「嘘!ここにそんなカッコいいスーツ着た人はいないよぉ。」

 

「ははは、ありがとう。」

 

「ううん、ありがとうは私の方。どうお礼すれば良い?」

 

「君には大きな使命がある。それを果たしてくれ。そのために、私は……、さしづめ救世主になったんだ。」

 

「救世主かぁ~。」

 

私は救世主さんに抱きついた。

 

「ありがと……私もなる。救世主。」

 

そう言うと救世主さんは優しく私を引き離す。

引き離したときに、私の手に握られていた物に気づいたのかそれについて尋ねてきた。

 

「それは?」

 

「これ?ハチからお守りがわりに預かってるんだ!綺麗でしょ!」

 

「ふっ、そうだね。……彼をよろしく頼むよ。」

 

「?、うん!」

 

私がそう言うと救世主さんはどこかへ行こうとしてしまう。

気づいたら先生がいて、すれ違いざまに先生が救世主さんに一言なにかを言ったが、小さくてよく聞こえなかった。

 

私は救世主さんに呼び掛ける。

 

「救世主さん!ちーず!」

 

私は救世主さんが振り向いた瞬間に持っていたカメラのシャッターを切る。

 

救世主さんは黙ってその場から去ってしまった。

 

____

 

手術室で横になり、顔に酸素マスクを付けられ周りには見たこともないよく分からない機械がたくさん見える。

 

「先生、怖い。」

 

「心配ない。お前は元気になる。」

 

「でも、」

 

「史八だって、大丈夫だと言っていただろう。」

「それに、彼もここ(・・)にいる。安心しろ。」

 

先生は私の右手を優しく握りながら言う。

私の右手にはハチから預かったお守りが握られている。

 

大丈夫。寝て起きたら手術は成功して終わっている。

大丈夫だ。絶対に大丈夫。

 

私は意識が薄くなりつつも彼の言葉を思い出していた。

 

「ハチ、絶対に返すから…ね………。」

 

そうして麻酔が完全に効いたのか私の意識は失くなった。

 

_______

 

俺は自分の部屋でそわそわしていた。

千束の手術が始まってから10時間は既に経っていた。しかし、ボスからの連絡はない。

手術中に何かあったのか?千束は無事なのかと気が気ではなかったところにドアがノックされる。

俺はすぐにドアを開き相手がボスであることを確認する。

 

「ボス!千束は?!手術は終わったんですか?!千束は無事なんですよね?!」

 

俺が慌ててボスに尋ねると俺の両肩に手が置かれた。

 

「大丈夫。手術は無事成功だ。千束は今、病室で寝ている。すぐに目を覚ますだろう。」

 

ボスの言葉を聞いて体の力が抜けるのを実感する。

立っているのも億劫だったため俺はその場に座り込んだ。

 

「そうですか。……はぁ~、良かった。本当に良かった。」

 

「大丈夫か?」

 

「あ、あぁすみません、力が抜けちゃって…。」

 

「ふっ、それほど千束が心配だったのか?」

 

「………千束には黙っててください。」

 

俺は恥ずかしくなり目をそらしながら言った。

 

「それよりも、さっきも言ったが千束がすぐに目を覚ますだろうから目が覚めたときに史八もいた方が千束も喜ぶと思うんだ。だからこれから君を病室まで案内しようと思うのだが。」

 

「俺は別に構わないですけど……大丈夫ですか?バレません?」

 

「大丈夫だ。これを持ってきた。」

 

そう言ってボスは横にあるキャリーバックを軽く叩いた。

 

「What?」

 

まさかキャリーバッグに入れられて移動するとは予想もつかなかった。

 

キャリーバックの中で揺すられること数分間。

千束の病室についたのか、バックが開けられ光が差し込んでくる。

 

「すまないな、こんな方法で。」

 

「いえ。でも、二度とやりませんからね。」

 

俺は軽くボスに文句を言うとベッドで横になり寝息をたてている千束を確認する。

 

「千束、よく頑張ったな。」

 

聞こえるはずもないが千束にそう言うとボスが話しかけてきた。

 

「史八、すまないが少し野暮用を済ませてくる。その間千束を見ててくれ。」

 

「了解しました。」

 

そう言うとボスは部屋から退出する。

 

俺は千束の頭を撫でながら彼女が目覚めるのを待った。

 

_______

 

私が目を覚ますと病室で横になっていた。

 

「ようやく起きたか?」

 

声のする方に首を向けるとハチがベッドのそばの椅子に座っていた。

 

「ハチ?」

 

「そろそろ、お前の寝顔を見るのも飽きてきたところだったからな。丁度よかった。」

 

「なんだよぉ~、それぇ。というかここ、病室だよね?どうやってここまで?」

 

私がそう尋ねるとハチは彼の隣に置いてある少し大きめのキャリーバッグ(・・・・・・・)に目を向ける。

 

「あぁ~、いやそれは…聞かないでくれるとありがたい……。」

 

「?、よくわかんないけど…わかった。」

「ねぇ、ハチ?」

 

「なんだ?」

 

「手術はどうなったの?めっちゃ胸が痛いんだけど。」

 

「はははっ!そりゃそうだ、手術で胸を切り開いたんだからな。痛いに決まってる。まぁ、それが千束が生きてる証って思っとけ。」

「…大丈夫、ボスから手術は無事成功したって聞いてる。」

 

「…そっか、良かった。先生は?」

 

「さっきまでここにいたんだが、野暮用があるって言って出ていっちゃったよ。多分、もうそろそろ帰ってくるんじゃないか?」

 

そんな会話をしていると先生2つのケースを持ちながらが入ってきた。

 

「おはよう。先生。」

 

「起きたか、千束。丁度よかった、お前たちに渡したいものがある。」

 

そう言って先生は私に一つのケースを渡してきた。

 

「お祝いだそうだ。」

 

「お祝い?」

 

ケースを開くとハンドガンが一丁とハチから預かっている物と同じ金色の梟のようなアクセサリーが入っていた。

 

「誰から?」

 

誰からの贈り物か先生に聞く。

 

「救世主だ。」

 

「なら、人を助ける銃だね。」

「それにこれってハチと同じ。あっ!」

 

私はまだ、ハチから預かっていたものを返していないことに気づいた。

 

「はい、これ。ハチに返すね。」

 

「あぁ。」

 

「ハチぃ、これでお揃いだね。」

 

私はケースの中にある自分のアクセサリーを取り出し彼に見せつけながら言うとハチも軽く笑いながらそうだなと言った。

 

そのあと先生がハチに向かって話しかける。

 

「史八、君にはこっちを。」

 

「えっ!俺ですか?」

 

「あぁ、これも救世主からだ。」

 

「いや、救世主って。俺その人と会ったこともないんですけど…、何者なんですか?」

 

「カッコいいスーツを着た男の人だったよ。手術前に会ったんだ!そんなことより、ハチのには何が入ってるの?早く開けてみてよ!」

 

私がケースを開けるように催促するとハチはゆっくりとケースを開けるが、ハチのケースには私と同じハンドガンが一丁と手首に付けるであろう籠手のようなものが入っていた。

 

ハチがその籠手のようなものを見たときに彼の目は大きく開かれていた。どんなものか知っているのか。

私はハチに聞いてみた。

 

「ハチ、それなに?」

 

「………リストブレード。」

 

「リストブレード?」

 

ハチはそれを手首の裏に装着しながら説明してくれる。

 

「こうやって、手首に付けて使うものだな。」

 

ハチが手首を上に向けると鋭い刃が出てきた。

 

「カっ、カッコいいぃ~!え~!なにそれ!なにそれ!私にもやらせてぇ~!!!」

 

私がそう言うとハチは素早くリストブレードを外してしまいケースへと戻す。

 

「ダメダメ!これは危険なものなんだ。誤作動を起こして薬指を切り落とした奴だっているんだ。」

 

「えっ!」

 

「まぁずっと昔の事だし、今は改良されて誤作動を起こすことはないけど…昔は予め薬指を切り落として使ってたんだからな。」

 

「よく知ってるねぇ。」

 

「そりゃ俺も、薬指切り落としたし。」

 

「あぁ、えっとなんだっけ?アニマルだっけ?」

 

「……アニムス(・・・・)な。」

 

「そうそれ!前に聞いたけどよくわかんなくって。」

 

「…わかんなくて良いよ。そんなことよりも、ボス。」

 

ハチは先生に話しかける。

 

「?」

 

「一つのお願いがあるんですけど。」

 

「お願い?」

 

これ(ハンドガン)用のゴム弾ってあります?」

 

「ゴム弾?」

 

「はい、千束はさっき人を助ける銃と言ってましたけど、結局これは人の命を奪えるものです。俺はもう人殺しはしたくないんでゴム弾なんかがあればいいなって思ったんですけど。」

 

ハチの意見に私も賛成する。

 

「はいは~い!私も欲しい!」

 

私たちの台詞に先生は一瞬だけ顔を曇らせたが、すぐにいつもの顔に戻った。

 

「わかった。用意しよう。」

 

先生が用意してくれると言ってくれたので私たちは笑いあった。

 

 

 

 

しかし、約1ヶ月後世間を驚かす大事件が起きることを私たちはまだ、知らなかった。

 

 

 

 

 

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