触手少女with転生者掲示板   作:リンゴ饅頭

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お待たせしました。投稿が大分遅れた癖に短いので初投稿です。
今さらですが原作完全既読推奨です。
殺せんせーの触手の長さについて調べても分からなかったため、作中では20~30m位ということにしています。どなたか分かる方教えていただけると幸いです。


いざ尋常に

 

コインが落ちると同時に殺せんせーへ触手を伸ばす。触手は俺の方が速いし強いがそれだけではどうにもならない。それは昨日イトナが証明したばかりだ。殺せんせーに勝つには対策させずに速攻する必要がある。幸い俺の触手は殺せんせーより射程が長いので有利は取れるだろう。

 

「いくぞ殺せんせー!俺に勝ってみろ!」

 

大声で牽制をしながら触手を伸ばし続ける。勝てるかはわからないが、やるだけやるとしよう。

 


 

校舎の前で二人の勝負を見ていた生徒達はすぐにノエルの触手の異質さに気付き、誰かが声をあげた。

 

「なぁ...ノエルの触手...長すぎないか?」

 

そう、ノエルの触手はイトナと殺せんせーの触手と違い遥かに長かった。それこそ殺せんせーの触手では近づかない限り勝ち目はないだろう。それを見ていた渚はノエルの作戦に気付き声を出した。

 

「そうか...!ノエルさんがあんなに広いフィールドを作ったのは殺せんせーに対して有利を取るためだったんだ...!」

 

それを試合が始まった殺せんせーも痛感していたが時既に遅し。段々と殺せんせーが押されていく。だが殺せんせーも自分の生徒が実験台だったかもしれないと知れば負けるわけにはいかない。あの日雪村あぐりと約束したのだ。迷える生徒達を救う、素敵な教師になると。

 

「...ッ!もう見切られ出したか!」

 

最初はいなしながらも徐々に後ずさっていた殺せんせーだったが次第に見切れるようになり今度は少しづつ距離を詰め始める。段々と距離が縮まる中、殺せんせーが口を開いた。

 

「ノエルさん。あなたがどこでその触手を手に入れたのか先生は知りません。ですが烏間先生の話が正しければあなたは望まずその触手を手に入れたことになる。もしあなたが過去に辛い思いをしたのなら先生はあなたに話して欲しい。あなたは秘密は知られたくないからこそ秘密と言いましたね?。ですがあなたはこうしてチャンスをくれた。きっとノエルさんからすればこれは私達にこれ以上過去を探らせないようにするための勝負だったのでしょう。ですが先生は諦めが悪いんです。この勝負に勝って、ノエルさんの秘密を話して貰います。」

 

「だろうね...!でも私も負けるわけにはいかな...!?」

 

次の瞬間殺せんせーが視界から消える。ノエルは一瞬焦るがすぐに殺せんせーが背後に回り込んでいると気付き後ろに触手を向け薙ぎ払う。だがそこに殺せんせーの姿はなく、また正面に殺せんせーは戻っていた。

 

「ノエルさん。あなたの作戦は見事だった。自分に有利な土台を作り、自分のタイミングで勝負を始めた。触手の動きもとても良かった。ですが触手に頼りすぎですねぇ。本体の警戒が疎かになっていた。足元がお留守だったので先生少しステージを書き換えさせて貰いました!」

 

その言葉にノエルとクラスメイトはちょうど砂ぼこりの晴れたノエルの足下を見る。そこにはステージを書き換えられ、片足がステージ外に出ているノエルの姿があった。

 

「これで先生の勝ちですねぇ。ルール通り、先生に全てを話して貰いますよぉ!ヌルフフフフフ!」

 

殺せんせーの勝利宣言に生徒達が湧き出す。それを耳にしながらノエルは殺せんせーの偉大さを実感していた。さすがは元死神。その発言を飲み込みながら、ノエルは口を開く。

 

「フフフ...!アッハハハハ!やっぱりすごいね殺せんせーは!完敗だよ!約束だし俺の事もちゃんとはなそう!君たちも聞くかい!?」

 

ノエルは二人の勝負を見ていたクラスメートに話しかける。一瞬怯んだ彼らは、最初からそのつもりだったかのように頷いた。

 


 

いやー負けた負けた!勝てるとは思ってなかったけどまさかあんな方法でやられるとは!やっぱり殺せんせーはすごいな。薬が切れて本当は元のテンションに戻るはずなのに私のテンションは上がりっぱなしだ。私は戦闘狂ではないはずなのに、負けたという事実が嬉しくてたまらない。そんな私の心情を知ってか知らずか、赤羽が声をかけてきた。

 

「ノエルさん、なんか負けたのにずいぶん嬉しそうじゃん?もしかしてMなの?」

 

どうやら嬉しそうにしているのは周りにも伝わっていたようだ。なぜ負けて嬉しいかといえば...

 

「赤羽か。恥ずかしながら殺せんせーが私のために本気で私を知りに来たって言うのが嬉しくてね...今まで私の事を知りたがるのなんて利益目的の研究員くらいだったから。」

 

その言葉を聞いて赤羽は黙ってしまう。周りの空気も一瞬重くなった。私の純粋な感想だったが周りにはどうやら闇深だと思われたらしい。別にそんなことはないので、とっとと私の事を話すとしよう。

 

「さて、約束通り私の事を話すよ。」

 

 

 

 

 

それからは色々話した。私が元実験台であること、律が言っていた2号は私であること。さすがに転生者であることやN.Bの事、現時点で知るはずがない事は言えなかったが。そんな話をしていると、磯貝が質問をしてきた。

 

「ずっと聞きたかったんだけどさ、その眼帯って何?怪我してる訳じゃなさそうだし気になってたんだけど...」

 

きっと今クラスの心は聞きにくいことを聞いてくれた磯貝へのナイスで埋め尽くされてるだろう。そんなことを考えながら、私は口を開いた。

 

「見たいのかい?」

 

皆が頷く姿と同時に勿論!という声が全員分聴こえた気がした。

 


 

皆が頷くのを見て、ノエルはそっと眼帯を外していく。

 

その瞳を見て誰もが沈黙した。

 

そこにあった宝石のようなそれは。

 

─────とても美しい、色違いの瞳だった。

 

 


 

みんな黙っちゃった...やっぱオッドアイって日本じゃいないし怖いのだろうか。そこまで考えて自分は意外とオッドアイをコンプレックスに思っていたのだと感じる。

 

「まぁこれだけさ。隠さず歩くと目立つから隠してるって訳さ。ここでも隠していた方が良いかい?」

 

その言葉に皆何かを口にしようとするも、一番に口を開いたのは殺せんせーだった。

 

「いえいえ!それを隠すなんて飛んでもない!あなたの瞳はとても綺麗です。確かに日本では受け入れられないでしょうが、少なくともここで隠す必要なんてありません。誰も怖がったり気味悪がったりしませんよ。」

 

その言葉を聞き周りを見ると、皆一様に頷いていた。それを見た私は、研究者の人以来の自分の瞳を受け入れてくれた人達をみて口を開いた。

 

「そうか...ありがとう、皆。」

 

ここでの一年は、私が思っている以上に、豊かなものになりそうだった。




殺せんせーの口調と戦闘描写がキツすぎる。もしかしたら今後は戦闘描写あまりいれないかもしれません
殺せんせーの奥の手は奥寺に作って貰った薬による液状化を除いて本人の能力によるものなのでノエルの奥の手はタイプ違いという感じで基本的に薬や装備などといった外付けで強化していく予定です。
コメント、評価、誤字報告等をしていただけると幸いです。
あと一部キャラの口調に自信がないためおかしいと思ったら指摘してください。

ノエルは

  • 安価成功!何とか逃げきった
  • 安価失敗!あっさり捕まった。
  • 安価成功?逃げ切れはしたが...
  • 安価失敗?捕まったけど...
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