裏のある天使と前向きな少女   作:はちみつレモン

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正直今回の件あまり主人公が関わらないので、書くことがないので他サイドの話も出そうかなって思ってます


暴力事件

「今日はお前たちに報告がある。先日学校でちょっとしたトラブルが起きた。そこに座ってる須藤とCクラスの生徒との間での騒動。端的に言えば喧嘩だな。」

 

予想していた通りの展開に俺はため息を吐いてしまう。相変わらず予想しやすいクラスであるな。

最悪須藤の停学とクラスポイントの減少が課せられること。

まぁ退学がないだけまだマシだろう。

 

「その、結論に出ていないのはどうしてなんですか?」

「訴えはCクラスからだ。どうやら一方的に殴られたらしい。ところが真相を確認したところ、須藤はそれを事実ではないと否定した。彼が言うには、先に仕掛けたのは自分ではなくCクラスの生徒たちの方だ。彼らに呼び出され、喧嘩を売られ、殴りかかってきたというのが須藤の主張だ。」

「俺は何も悪くねぇ。正当防衛だ。」

「手を出してる時点で文句も糞もねぇだろ。」

 

俺は呆れたように告げる。すると俺の言葉に全員が何で火に油を注ぐような真似をするのかと睨みを上げる。

 

「あぁ?」

「短気なことを見破られてこうなったんだろうか。言葉なら言葉で返せばいい。先に手を出した方が負けだろ。手が出せないんだったら顧問や先輩を呼びに行く手があっただろう。一人で解決しようとするからそうなるんだよ。実際もう既に不利な状況になっているだろうが。最悪クラスポイントの減少、及び部活動停止だぞ。お前。」

「…チッ。」

 

自覚があるのか俺の言葉に言い返せない。

龍園と話したいことがある以上いつかはこうなることが読めていた。

 

「まぁそういうことだ。今のところ真実は分からない。だから結論が保留になっている。どちらが悪かったのかでその処遇も大きく変わるからな。目撃者でも居れば話は早いのだがな……この中に須藤たちの喧嘩を目撃した者がいれば挙手をしてくれ。」

「すいません。いつ、どこで喧嘩になったのか教えてもらうことはできますか?」

「あぁ。それを忘れていたな。先週の日曜日、旧校舎の教室だ。」

「……誰が通るんだよ。そんなとこ。」

 

ポツリと言葉が漏れる。当然だろう。普通なら授業がない限り通らない場所である。

 

「学校側も目撃者を探すために各クラスの担任の先生が詳細を話しているはずだ。」

「は?バラしたってことかよ。」

 

 それは学校側としては当然の措置だろう。 早急に処分を決定しなけらばならない以上、全学年の全クラスに詳細が通達されるだろう。内部で収めたかっただろうがこれはすでにおおごとになっている。そのことを自覚させないとこれはよくならない。

 

「とにかく話は以上だ。目撃者の有無や証拠の有無。それらを含め、最終的な判断は来週の火曜日には下されるだろう。それではホームルームを終了する。それと、有原。お前には先に部活でのプライベートポイントは支給されているはずだ。」

「部活?」

「…あ〜。確認してませんでした。」

「振り込まれてるか確認しておけ。部活でのプライベートポイントの増加には増減はないからな。今月は三年合わせてもお前が最高額だぞ。」

「……そんなに活躍してませんけど…。」

「他の部活も大会はなかったからな。それと顧問の矢代先生からもおすみ付きだったから多めに振り込まれているはずだぞ?野球のことは知らないがエラーが0だったとか。大会のない期間にもらえるのは異例のことだぞ。」

 

ショートでそういえば練習試合でもエラーは全くしてなかったな。疲れて守備範囲が狭くなることはあってもエラー0はめずらしい。

そういえば矢代先生来月楽しみにしとけって言っていたな。俺はポイントを見ると4万pt振り込まれている。

 

「はい確認しました。」

「それじゃあHRは以上だ。」

 

するとざわざわと騒ぎ始めるクラスメイト。その隙を使って俺は教室からでる。面倒事には自分の利益がなければ関わらない。

それに俺にとって、絶対に許してはおけない行為だ。

自分にとっても罪であり罰でもあるのだあるのだから。

 

先輩side

 

六月になるとどこの部活も練習が熱くなり、質も量も増える。曇り空の空に野球に熱中しているころ。

 

「ラスト!!ショート。」

 

ほとんどのポジションが二、三人いるのに、ショートには守る選手が誰もいなくなった。まだ一年である姿は既にプロと変わりがない。正面からボールを取りホームに送球する姿に無駄はない。最低限でタッチのしやすい位置に投げていた。

 

「ナイスプレー。孝介!!」

 

そしてノックを終えると小さく苦笑する。このチームのノックは外野を終えた後、6(ショート)ー5(サード)ー4(セカンド)ー3(ファースト)ー1(ピッチャー)ー2(キャッチャー)という順番でノックが回されていく。そして戻るとき控え投手の酒井が近づいてきた。

 

「本当にあいつすげえなぁ。」

「まぁ、憎たらしくも2年のときの中学総体で準優勝校でレギュラー張ってたからな。」

 

中学で全国大会で軟式野球をしていた俺にとって同じポジションであった俺、宮根誠はため息を吐く。

中学で決勝で当たった俺は驚愕した。忘れる事は今後もない。正直決勝まで上がってきた中学は俺どころかどこも予想がつかない番狂わせで上がってきたジャイアントキリングで決勝まで上がってきた。チーム分けが良かったこともあり全て一点差で勝ってきたチーム。まぐれで上がってきた物だと思っていた。軟式野球はボールがよく跳ねることもあり、ゴロで強いボールを叩きつけることが大事なのだが……ほとんどのボールは二遊間三遊間が抜けないのだ。どこに転がしてもショートがそこにいてアウトにしている。2年であったがチームの中心。そして誰よりも楽しそうにプレーをしていたのだ。印象に残る選手とは一人でチームを救う選手であり孝介がそういう選手だった。たったそれだけのことでも無駄がない。それをショートでやるということはどれだけ厳しいのか。俺もショートで活躍していた方にもにも関わらず魅了されてしまった。そしてバッティングはまぁ孝介がいった通りに俺よりは劣るがそれでも去年入学してきた俺よりは全然マシどころかよくやっている方だ。そして塁に出せば盗塁でほぼ二塁まで確定するのだ。やっかいなこと限りない。

ただ試合は3-2で勝ったのは投手陣が整備されていなかったからだろう。強打の俺たちが結局3本のソロホームランで打ち勝った。ただこの試合が俺の野球人生に印象に残ったには違いがなかった。

 

「……天才か。でもあいつ今回の事件結構引きづりそうだよな。」

「暴力か?」

「孝介も起こしたんだよな。仮入部で最初に告げられた時は驚いたよな。」

 

孝介は自己紹介の時に中学の時に起こした事件を全部告げている。ここにはそういうやつが集まることは知っていたが…まさかコイツがその枠に入るとは思わなかった。

 

「驚いたけど、あいつの家かなり大きい地主で有明カンパニーの次期社長なんだろ?俺たちにはわからないことがあるんだろうな。」

「…誠は嫌じゃないのか?お前ショートのポジション取られたのは。」

「悔しいけど、でもあいつだからこそ納得もしている。それに俺はまだマシだろ。ファーストでスタメンなんだから。安井先輩の方が屈辱的だろ。後輩2人にスタメンを奪われたんだから。」

「安井先輩はDだからだろうな。……野球は特にスポーツとしては日本では人気が高い分プライベートポイントやクラスポイントに直決しやすい。そのチャンスを失ったんだからな。」

 

甲子園というのは注目度がかなり高く甲子園大会の予選でも結果がテレビに流れることもあり、得点の優遇をされている。特にドラフトというDクラスでも一発逆転ができるのだ。そのチャンスを失ったと同じなのだから。それがこの学校の恐ろしさである。総合力で勝るものは先輩後輩クラス関係なく使う。

そして、なによりもあいつが凄いのは野球だけじゃないってことはこの部活ではわかっている。

 

「でも、あいつは将来悩むだろうな。あの調子じゃ。」

「どういうことだ?」

「…プロか家を継ぐか。野球が大好きな奴だから迷うんじゃないか?」

「プロか。」

「あいつは金額よりも自分がなりたい仕事をつくだろうし、もし、あいつの女がそっちを継ぐ可能性もある。というよりも俺があいつがプロにいく姿を見たいだけだけどな。」

「…俺も見たい。あいつは絶対に活躍できるからどこまで上がっていくのか元々いいやつだからな。」

 

頼りになる後輩は真っ先に雑用に向かっていく。

そういうところが憎めないし、レギュラーでも納得しているのところであるのだが。先輩も同じように憎めない人が多いという人が多いし同級生は仲が良いり

世間渡りが得意なのが災いしていることもある。だが実力で全てをねじ伏せているのだ。

だからこそあいつを認めないやつだっている。でも恐らく一番夢を見せてくれるのだ。あの舞台で野球をできる可能性がでてきた。だからこそ監督も使うのだ。監督だけが知っているもう一度夢の舞台に立つ為に。

甲子園か。

ここが甲子園に行けたことは未だにない。優秀な人材が集まるがここに集まるのは曲者ばかり。年が進むとクラス間競争も激しくなり、退学者も出るからだ。

だけども今一年が一丸になっている原因は間違いなく孝介だろう。練習中は厳しい。誰よりも自分に。

だからこそ全員がついてくる。普段はリーダーには向いていないが野球では紛れもなくキャプテン向きの性格だ。自分に厳しい。それが出来るからこそ才能は開花していく。

 

「……俺らも行きたいよな。甲子園。」

「そうだな。…俺らが打てばあいつが打たなくてもこのチームなら勝てる。一人で野球はできないんだから。」

 

お互いに足りないところをフォローする必要しあう。それがチームというものだから。

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