裏のある天使と前向きな少女 作:はちみつレモン
少しそういったコメントで萎えてましたがもう誤字脱字を気にせず自分の思うままに書く作業に専念しようと思います。そっちの方が楽しいので。一応見直しはしますが誤字脱字などが多い作品になるとは思います。嫌な人はブラウザバックをお願いします。
後あとがき消しました。指摘があったので。
俺が参加した勉強会は一週間経った後の翌週の休み時間だった。俺が参加したら櫛田が赤点組の3人と絡めないし、佐藤たちは平田の勉強会参加していることもあり、俺は先輩から誘われた部活の自主練に参加していた。
「ここら辺がよく分からなかったんだけど。」
「ここはね。」
メモを取っていたところを重点に勉強を教えていく堀北。その先には赤点筆頭の三人がいる。どうやら上手く回っているらしく、勉強を最低限の時間で効率よく回していってる。ムードも前に比べるとかなりいい。
まぁ、沖谷と佐藤もいるからでていることもあり、俺が2人に説明している。
「理系の基礎がほとんどできてないから、応用問題を捨てて基本的な問題をやっていった方がいいだろうな。暗記物で稼がないと仕方ない。」
「やっぱりそうかな?でも暗記物は全問解けるようにしないと50点はきびしいよね?」
「そうだな。取れるところをしっかりとれたなら後は数学とかに回せる。暗記教科は一応40は平均して取れるようになったからな。このクラスで平均90点台取れるのって多分4人くらいだと思うけど80点台だと5〜7人くらいで一教科に特化した人が二人いると考えると40あれば大丈夫だと思うけど。平均点って基本的には40前半をとることなんてほぼ不可能だろうから赤点回避のボーダーは40点を取ることになるだろうな。」
ほぼ赤点は回避できるくらいには暗記科目は試験範囲のが変わらない限りは大丈夫だろう。
「授業受けて思ったんだけどさ、地理って結構簡単だよな。」
「化学も思ってたほど難しくない。」
今やっている問題を見ながら、池と山内がそんなことを言った。理系は苦手な俺にとってその言葉は正直信じられない。
「どっちも基本的に暗記問題が多いからかな? 英語や数学は基礎が出来てないと解けない問題が多いし。」
「油断は禁物よ。特に地理は時事問題が出ることも十分考えられるわ。」
「ジジイ問題?」
「時事問題。最近起きた政治や経済における事象のこと。要は教科書に載っている問題だけが出題されるとは限らないということよ。」
「げぇ、そんなの反則だろ。テスト範囲の意味ねぇじゃん!」
「それも含めて勉強よ。」
「前言撤回。俺地理嫌いになりそう……」
「でも地理は時事問題でもスポーツ絡みの問題も出てくるしゲームでも勉強しやすい。最も旅行とかよく行けば好きになるけどな。」
堀北が齎した情報を聞いた池は一気に地理に対して苦い顔をし始めたが俺の言葉で気になったのか全員が俺の方を見る。
「どういうこと?」
「俺は地理や歴史はゲームで覚えたなぁ。金太郎電鉄や織田の野望とかHOiシリーズとかで勉強しやすいんだよ。歴史ものはゲームにしやすいし大河ドラマでもモチーフになりやすいしなぁ。俺も勉強は嫌いだから一日1時間やったらいい方だけど好きなことに繋げると覚えやすいからな。」
「まぁ、今はそれは置いておいて、目の前の問題を解くことに集中したほうがいいんじゃないか?」
「じゃあ私から皆に問題ね。帰納法を考えたのは誰でしょうか?」
池のモチベーションを保つために綾小路がサラリとフォローをした。
それに乗っかるように櫛田が全員に問題を出した。
池たちは櫛田の問題を考えているのか皆一様に首を捻った。
「えーっと……さっき授業で習ったやつだよな?」
池がシャーペンを回しながら思考する。
「あぁアレだ。アレ。なんかスゲェ腹の減る名前だった気がすんだけど」
「フラン……フランシスコなんちゃらだった気がする……」
「いや、ザビエルみたいな名前だった気がするぜ」
3人は朧げながらも覚えているみたいだが、明確な答えは出てこない。
「あ、フランシス・ベーコン。じゃね?」
池がようやく思い出したのか、導き出した答えを櫛田に伝える。
「正解っ!」
「うっし! これで満点確実だな!」
「いや、全然だろ……」
楽観的すぎる池の発言に綾小路がつっこんだ。まぁでも前よりは全然マシだろう。
雰囲気がいいしこのままであれば赤点回避ということも夢ではない。
「くれぐれも体調だけは崩さないようにしてね。勉強する時間も減っちゃう。」
「大丈夫でしょう、この3人なら。」
「まぁ大丈夫だろうな。」
櫛田の心配を堀北は必要ないと思っているようだ。その発言に池は有頂天になった。
「流石堀北ちゃん!俺たちのこと信用してくれてる感じ!?」
「そうね、風邪をひかないであろうことは信じてるわ。」
「……俺はそういう意味で言ったんじゃないけど。」
暗にバカは風邪ひかないと言っているようなものだが、当の本人たちは気づいていないしいいか。佐藤と沖谷はどういったことなのか理解したらしく笑うのを堪えていた。
「おい、ちょっとは静かにしろよ。ギャーギャー煩ぇな。」
思いの外声が大きかったのか、隣で勉強していた生徒の1人が文句を言ってきた。
「お? あぁ悪い悪い、ちょっと煩かったよな。問題が解けて嬉しくてな~帰納法を考えたのはフランシス・ベーコンなんだぜ? 覚えておいて損はないからな~」
注意されていても池はヘラヘラと笑いながらそう言った。しかしその発言に何か引っかかったのか、文句を言ってきた生徒の片眉が上がった。
「あ? お前ら、ひょっとしてDクラスの生徒か?」
そう言うと、彼と一緒に勉強していたであろう仲間たちが一斉に顔を上げた。皆一様に池を始めとするDクラスの面々をジロジロと見ている。
なんとなくだけど俺はスマホを操作し録音を始める。
そんな目で見られれば良い気がするわけもなく、須藤は不機嫌そうに口調を強張らせた。
「んだよ、俺らがDクラスだから何だってんだよ。なんか文句あんのか?」
「いや別に?文句はねぇよ。俺はCクラスの山脇だ。よろしくな。」
ニヤニヤとしながら、山脇は須藤たちを見回した。
もしかして他のクラスにはテスト範囲の変更が発表されたのか?
「ただなんつーか、この学校が実力でクラス分けしてくれて良かったなってよ。お前らみたいな底辺と一緒に勉強させられたらたまんねーからなぁ。」
「なんだと!」
真っ先に怒りを表に出したのは須藤だった。しかし須藤に怒鳴られても尚、山脇はヘラヘラとした態度を崩さない。
「本当のことを言っただけで怒んなよ。もし校内で暴力行為なんて起こしたら、どれだけポイントに響くか。おっと、お前らはなくすポイントもないんだっけか!じゃあ退学になるかもなぁ?」
「それならこの一部始終を録音した音声が広まったらお前らもクラスポイント下がるよな。」
俺はスマホを開き録音した音声を流す。
一応のためこっそりと録音してたのが良かった。前に櫛田に本当は胸か何か触らせて犯罪者の証拠にさせようとしてたということに流石に身の保護のために録音を取ることにしてたのだ。
「てめぇ。いつのまに。」
「ん?最初からに決まっているだろ?なんとなくバカにしてきそうだったから撮るのは当たり前だし騒がしかったからな。ついでに3万で消すけど?」
「は?3万?」
「プライベートptに決まってるだろ。即金でな。」
俺が言うと山脇は渋々取り出しプライベートポイントを支払う。俺はさっき録音した音声を消したのを見せながら嫌がらせを受けた相手に煽る。
「まいどあり〜!!またご贔屓に。」
「てめぇ本当にいい性格してるな。」
「よく言われるよ。まぁ、こう言った風に短気なやつほど小遣い稼ぎにうってつけだからな。こんなことでキレんな。」
「さらっというけど、有原くんは落ち着きすぎだよ。」
「まぁ野球部である程度クラスの特徴と注意人物は教えられたしな。Cクラスの奴が挑発してくるのは予想はしていたしな。」
「それから……私たちのことを悪く言うのは構わないけれど、貴方もCクラスでしょう? 正直、自慢できるようなクラスではないと思うのだけれど」
「CからAクラスなんて誤差みたいなもんだ。お前らDクラスは別次元だけどな」
「随分と不便な物差しを使っているのね。私から見れば、Aクラス以外は団子状態よ」
堀北のその言葉に、今までヘラヘラしていた山脇の表情が変わった。
「1ポイントも持ってない不良品の分際で、生意気言うじゃねぇか。顔が可愛いからって何でも許されると思うなよ?」
「脈絡も無い話をありがとう。私は今まで自分の容姿を気に掛けたことはなかったけれど、貴方に褒められたことで不愉快に感じたわ。」
「っ!てめぇ喧嘩売ってるのか!!」
「堀北も挑発するなよ。」
余計に面倒臭いことになるだろうが。まぁクラスポイントを持ってないだけでプライベートポイントを稼ぐことはできるけどな。取引や部活動でだけど。クラスだけではなくてこの学校では取引ということはよく行われるのであるから他のクラスから巻き上げることも可能な訳だ。
「残念だけど、Dクラスからは退学者は出ないわ。それに、私たちの心配をする前に自分たちのクラスを心配したらどうかしら。驕っていると足を掬われるわよ。」
堀北の発言を聞いたCクラスの面々は皆一様にゲラゲラと笑い出した。
…やっぱりそうだな。この感じは俺の予想が当たったか。
「くくっ、おいおい何の冗談だそりゃ」
「俺たちは赤点を取らないために勉強してるんじゃねぇ。より良い点数取るために勉強してんだ。お前らと一緒にすんな。大体お前らフランシス・ベーコンだとか言って喜んでるが正気か? テスト範囲外のところを勉強して何になんだ?」
「えっ?」
俺と櫛田が目を合わせる。予想が当たっていることあり、テスト範囲が変更ならほぼ確実に赤点回避ができるだろう。それをクラスメイトに悟られてはいけない。
まぁどちらにしろ保険であるようにしといた方がいいのだが、そんな余裕はない。ヒートアップしている須藤を目にしてじっと静観する。本当に短気な性格どうにかならないのか。こいつは。
「はい、ストップストップ!」
ヒートアップしている中で1人の女子が割り込む。ピンク色の珍しい髪をした女の子で一度職員室で見た覚えがある。
「い、一之瀬……」
「これ以上ここで騒ぐなら、学校に報告しなきゃいけないけどそれでもいいの?」
「わ、悪い、そんなつもりはないんだよ。ちょっとふざけてただけで。」
「……」
一之瀬帆波か。部活動仲間から聞いたことがある。所謂裏のない櫛田と言うべきだろう。そしてBクラスの最重要人物でもある。
「や、山脇、もう行こうぜ。」
「だ、だな。これ以上こんなところにいたら馬鹿が感染っちまう。」
そしてそそくさに図書館から出て行く山脇たち。俺は一之瀬に向け頭を下げる。
「悪い助かった。」
「別にいいよー。ってあれ?もしかして有原くん?」
「……ん?俺のこと知ってるのか?」
「そりゃDクラスで一番警戒しないといけないからね。野球部でレギュラーになって既に春季大会や練習試合でプライベートポイントを稼いでるし、クラスの女子からも有原くんのこと気になっている人結構多いからね。それに桔梗ちゃんからも聞いてるよ。桔梗ちゃんの彼氏だよね?」
「へ?」
一之瀬の話に俺は櫛田を見る。佐藤たちは俺を見ているし。こりゃめんどくさいことになりそうだ。
「おい……櫛田さん?」
「ち、違うよ!!帆波ちゃん何言ってるの?」
「え〜だって桔梗ちゃんあれだけ有原くんのこと楽しそうに話してたのに?それに前にコンビニに2人で買い物してたクラスの子が言っていたよ?」
「でも買い物って普通じゃないか?俺も櫛田と買い物行ったことあるぞ?」
綾小路は恋愛に疎いのか疑問を浮かんでいたが一之瀬が何を言いたいのか俺も理解する。
「でも、桔梗ちゃんって2人きりで出かけることって珍しいよね?誰かと一緒に動くことはあることはあるけど。」
そういえば、櫛田って女子はわからないが男子で今現在2人きりで話すのってよくよく考えたら俺くらいしかいないのか。ガードが思った以上に強いので告白はあまりされないと聞いたのを思い出す。
「つまりデートってことじゃないかってことだろ?コンビニをデートって言うのは流石に無茶があるだろ。」
「コンビニだけではなくてスーパーでもGW中見かけたって言ってたけど。」
「中間考査で対策する案について話してたんだよ。飯もお互いプライベートポイントに余裕あったからあれから一緒に食ってるしな。」
「ふ〜ん。でもそれって桔梗ちゃんと有原くんが二人きりで食事をしているってことだよね?桔梗ちゃん私のクラスの料理が上手い女の子に料理のこと聞いてたから。」
「帆波ちゃん!!」
顔を真っ赤に完全に聞かれたくなかった話なんだろう。まぁ実際料理の雑誌や男子の好きなものなどそういった本を隠し持っているのは知っているからな。
「それくらいにしとけ。櫛田さんが限界だから。それにそんなことよりも俺達はやることがあるしな。」
このままであれば確実に大変なことになると思っているだろう堀北達は慌てたように席を立ち図書室を出て行く。そこに照れ隠しなのか一之瀬からこれ以上櫛田の情報を手を引っ張り櫛田と後を追う。
他のクラスを欺いていると演技をするために。