転生したらヤンデレに好かれました…………   作:白井あおい

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どうも影蜘蛛です。最近ハンターが連日来ていて、眠れていません。まあなんだかんだ円視点でしか書いてないことに気づいていますが、小説が書き終わった後に出して見ようかなと思っています。自分語りして申し訳ありません。それでは、本編どうぞ


監禁は禍の元

円「……………知らない天井だ……」

俺は誰にきかせるでもなくそう呟く。

円「ってかここどこだよ!??」

まぁそんなこと言ったところで状況は対して変わらない。驚きつつも状況を把握する。俺はふかふかのベッドの上に寝ていたようだ。しかし、左手首が手錠によってベッドの上から出れないようにしている。辺りを見渡せば、おぞましい拷問道具が左にあり、その一方右にはやたら安心できるグッズが置かれている。俺は内心恐れつつ、扉を見つける。どうやら鍵付きの完全個室のようだ。この分なら防音対策をされているだろう。今俺は監禁又は軟禁されているようだ。次は、ここの場所について考えていくか。

まずここは俺が知らない所…ではなく、おそらく知っている場所の地下だと思われる。なんとなく見たことのある構造であるし、知らない所に連れてかれて暴れない程俺は優しい寝相をしていない。よって俺は知っている場所に誘拐された。寝ている最中相当俺は軽くなっている為バランスが崩れやすくなっており、余程持ち慣れた人間か、『超高校級の運び屋』みたいな才能でもない限り、コケてしまう。そこから犯人が絞り込みできないのか?

 

 

 

??(まぁまぁそう焦んないでください。どうせ結論なんてすぐ出るんですだから。まあ、アマツとでも呼んでください)

いや、誰?

アマツ(私は君の多重人格と思ってくれればいいです。並列思考と相談と超高速思考ができる人です。周りの把握は難しいんですよね。神様からの贈り物としてやってきました。伝言もあるけど、聞きます?)

円(聞くわ。あと、時間とか大丈夫か?)

アマツ(最初に伝言。『このままだとやばいですよ。体が壊れてしまう。今、壊れたら私としては困るので、アマツを上手く使いこなしてください。そして、どうやらそちらの世界に神様が降臨しました。誰かはわかりませんが、充分警戒してください』とのことです。時間については、今話している時に超高速思考を使っているので、問題無いかと。デメリットについては、意識がない最中、特定の人の命令に従う様になります。特定の人というのは、君が大事だと思っている人だそうです。私が必要になったら脳内で呼んでいただければ超高速思考を発動させます)

円(俺がそれを発動させることはできないのか?)

アマツ(私の存在意義に関わりますのでできません)

円(発動させなくとも話せるか?)

アマツ(はい。ある程度危機的状況であれば話せませんが、それ以外では問題ありません)

円(眠った時から今の時間はわかるか?)

アマツ(大体半日程です)

円(わかった。解除するのもアマツがやるんだろ?)

アマツ(はい。解除しますか?)

円(頼む)

 

 

 

成程。こんな感じのものを神様から貰ったのか。恐らくは幸星の寝たとき囁かれた事をする行動も、このデメリットによるものなのだろう。そしてこの場所まで運んだ所の記憶がないのは、デメリットを上手く使ったか。俺自身が歩いているのであれば、問題無いしな。となると、俺をここまで運んだ人は幸星、豊さんの二択となる。そして幸星に俺をここまで運ぶメリットはない。そのため豊さんがやったと判断したほうが妥当だな。場所的に見たことのある構造であるなら、家、小学校、中学校、希望ヶ峰学園の四択となる。ならば監禁する場所として一番良い場所は家となる。なぜなら、小学校と中学校、希望ヶ峰学園には俺を誘拐するメリットが一切無いからだ。

アマツ(もうそろそろ誰かやってきますよ)

円(ありがとう、アマツ)

アマツが忠告してくれたよう、タッタッタッと扉の方から何か足音が聞こえてくる。どうやら豊さんがやってきたようだ

豊「やっほ~。オトウトくん、調子はどう?」

円「やっほ~。いや、問題はないけどどうしてこうなっているのか聞きたいんだけど」

とりあえず挨拶ついでに突っ込んでいく。やっほ~なんてこの場所に似合わないことこの上ない。まあ、合わせておくことにしておくか……………

豊「簡単に言えば、校則違反を犯したからだね」

円「校則違反??」

豊「ほら、教室で居眠りしちゃったでしょ?故意の就寝に当たるから此処に閉じ込めて居るんだよ」

円「そういうことなのね。だとしたら幸星は?あいつも一緒に寝てたけど??」

豊「あ〜あの子か。あの子は刹那に任せているから問題無いよ。二人共ちょっとだけこの辺りで過ごして貰うことになりました!!」

どこか嬉しそうな声で豊さんは言う。

円「いや、喜ばしい事ではなくない?」

豊「シスコンのオトウトくんとしては嬉しいのかなぁって……………」

円「そもそも豊さんの性でついた才能ですけどね」

豊「良いのいいの、結果として付いたんだし」

円「( 一一)」

豊「と、とりあえずここで過ごしてね。勿論、期限はありません。戻りたくなったら言ってくれれば戻れるよ。でも、少なくとも数日間はここで過ごして貰います」

円「あのー、すみません。この手錠と拷問道具については?」

過ごす時間についてはなんとなくわかったものの、どうしても不安になってくるこの2つについて聞いてみる。

豊「完全ニ此処に閉じ込める為だヨ」

あれ、もしかしなくてもこれ地雷踏んだ?

アマツ(はい。目のハイライトや纏っている雰囲気が変わっているので、間違いないかと。まぁ、恐らく四肢切断等は学校生活に支障が出てしまったりするので、あったとしても骨折、火傷で済むでしょう)

アマツからの補足により、完全にやらかしてしまったことを自覚した。しかもまだ初めての校則違反。苗木達は拘束される期間がわかっていない。だから、初日に違反させたわけか。

アマツ(現実逃避に近い考えですね)

円(そりゃそうだよ。監禁されるのは予想外すぎるんだよ)

豊「あれ?ソンな驚かなかった?」

円「豊さん寮母として来てるんでしょ?ここにいて大丈夫なの?」

豊「違反者が出たらそちらを優先するよう言われてるから問題なイヨ♡」

円(やっば退路防がれた)

豊「というわけで私としばらく此処で過ごして貰うから、ヨロシクね、オトウトくん♡♡」

円「あ、うん。よろしくおねがいします」

ともかく。どうやら豊さんに監禁されたようだ。今日からなんかヤバくなりそうだな……………




読了ありがとうございますm(_ _)m。今回はヤンデレといったら監禁するという私の考え方を織り交ぜました。では、軽く新しく登場したアマツについて…
アマツ
神様からの贈り物。神の世界の代物の為、思考速度がとんでもない。本来肉体があるはずだったが、円が監禁されて接触が難しくなった為、精神のみ送られた。優しい性格なのだが、人を殺そうとしたらキレて本来の口調となる。豊と円にくっついて貰いたいと思っている。
こんな感じです。次回もできるだけ早く投稿するので、ゆったり待っていてください。

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