助「ん? 四人? カイト君に、ミクちゃんに、シルフィーちゃん…………!?」
ウォ「あっ、本日ストック連投との事です」
「さあ、行きましょう! カイト、シルフィーさん!」
「シルフィーで良いわよ。変に敬語使われるのも好きじゃないし」
「分かりまし……分かったわシルフィー。これからよろしくね」
「俺もよろしく」
「ふ、ふん。私の足を引っ張らない様しっかり着いてくることね!」
プリンを食べてご機嫌も回復したミクと新メンバーのシルフィー……こうして俺達の旅は始まった。
……ん? 何か忘れてる様な……まっ、いっか!
「それで? 先ずは何処を目指す気なの?」
「取り敢えず何も分かってない現状だから、情報を集める為に隣国のミットガルズ聖王国で情報収集するつもり。ミットガルズは友好国で、ヨークランド王国の母体国だし、聖王に会見して意見交換をする予定だよ」
「ふ〜ん。聖王にね……って、ウチラみたいなんがそんな簡単に会見できると思ってるの!?」
「「…………」」
城下町から門を出た所でのシルフィーの発言に、アレッ? と思うカイトとミク。てっきり同行メンバーだけにカイトの事は知っていると思っていたミク。そして、そういやギルドマスターが説明する前に今回出てきちゃったんだと気づいたカイト。
既に会見の申し込みは済んでおり、後は行くだけだったのだが、カイトとミクはお互いを見やり、どうせこの後直ぐに分かる事だからと、自分達の正体をシルフィーにバラす事にした……というかメンバーの事くらい決まった段階で伝えておけよと思った二人なのであった……ん? メンバー?…………!?
「はっ!? 王子様に専属メイド!?(って事はコイツが……)」
「「ちょっ……声でかい」」
周りに聞かれてないかと心配した二人であったが、タイミング良く周囲に人影は無かった。
シルフィーは自身が生活する王国でありながら、その王子の顔を知らなかった。何故ならば研究や調査に没頭するあまり他の事に目を向けていなかったからである。
「だから冒険者中はバレない様に王子様とか呼ばないでね」
「なるべく秘密裏に活動する予定ですので」
「ふ〜ん……まぁ、分かったわ」
カイトとの事を上から下までジーっと見つめた後「さぁ、行くわよ」と歩き出したシルフィーであったが…………
「シルフィー! ミットガルズはそっちではなく、こっちですよ!?」
シルフィーの動きが止まり、ギギギと音をたてるかの如く振り向き、何も言わず戻ってきて、正しい方角へ歩みだそうとしたところで、門の内の城下町の方から砂煙を上げながら凄いスピードで走ってくる何かが…………
「おぉーい!! お前ら、俺を置いていくんじゃねぇよ!!」
「「「……アッ」」」
合流したクロモトは息を荒くしながら悲しげに語る。
クロモト、やっとの合流の瞬間であった。
「たく……ゴホッゴホッ。置いてけぼりは酷くねぇか?」
「出発時からこんなヘトヘトで大丈夫なの? このお・じ・さ・ん」
「うっせーチビジャリ。これでもまだ30代だってーの!」
再び言い合いを始めた二人にカイトとミクは溜息である。
(クロモト:以後、ク)「クロモトです……みんなの俺への扱いが酷かとです……クロモトです……巷では四英雄言われて尊敬、憧れられてるはずの俺ですが最早ただの変態おっさん扱いとです……何処かで名誉挽回せねばと焦ってるクロモトです……クロモトです…………」