「おい、アレって……」
「ちょっ、あの二人盗賊団に襲われてんじゃないの!?」
「チッ! チビジャリの相手なんかしてたせいで!」
「……また頭かじられたいのかしら#」
クロモト達がカイト達を視界に捉えるとまさに危機的状況な事で、何人かは倒している様であるが押され気味な様子が見えた。
「そんな事より囲ってる連中に牽制でもいいから魔法ぶっ放してやれ!」
「後で覚えときなさいよ!――ハァァァァァ――【ロックシュート】乱れ撃ち!」
「俺も加勢しとくか。飛んでけ【フレイムボール】!」
「ッギャァ!?」
「グッ、アチチ!?」
「なんだぁ!? 新手か!?」
「来た! こっから押し返すぞミク!」
「お任せを!」
シルフィーとクロモトの放った魔法がカイト達を囲う輪の外側に居るシーフ達を倒していく。
遠目ながら援軍を確認したカイトとミクは守りに徹していた体制を解き、攻勢へとでる。
「新手はたかが二人だ。ビビってんじゃねぇ、こっちの方が圧倒的数で有利だっつーの!」
確かに援軍に現れたのはたった二人だ。しかし、彼らは気づいていなかった……その一人がLv.70を超える四英雄の一人であることを。
「しっかり防御障壁張っとけよ!」
「はっ? アンタ何す―『飛んでけぇ!!』――ッキィヤァアァァーーーー!?!?」
担いでいたシルフィーの腰辺りを掴み直したかと思うと、クロモトは槍投げの様にその剛腕でシルフィーを投げ飛ばしたのだった。
そして、まさに人間ロケットと化したシルフィーはカイトと対峙していたサブリーダーの奇声に反応して振り返った顔面に頭突きという形でめり込む事となった。
「「…………」」バタリ。
「…………」
一瞬の出来事にサブリーダーとシルフィーはぶつかった後、声をあげる事も無くその場に倒れた。目の前にいたカイトも衝撃のあまり、言葉に詰まってしまうのだった。
そんな事になってるとは知らず、クロモトはシルフィーを解放した事で一気に戦闘モードに入り、大地を思い切り踏み込み、シーフ達の目の前まで一瞬で接近すると、豪快に大剣をなぎ払い、近くにいたシーフ複数体をまるごと吹き飛ばした。
「オォラァ! どいつがボスだぁ!? かかってこいやぁ!!」
注※Lv.70を舐めてはいけません。
「おいおい、嘘だろ? 何で四英雄のクロモトが居るんだよ! オメェ等撤た――グフォ!?」
「よそ見は禁物ですよ★」
まさかのクロモトの出現に、勝ち目が無いと察したボスは慌てて撤退しようとするものの、その隙を見逃すミクではなかった。
後頭部への強力な一撃でボスの意識は刈り取られ、そのまま地面へと倒れ込む。
「アァ!? ボスがヤラれた! に、逃げ……『逃がすと思ってんのか?』――ッヒィ!」
逃げようとしたシーフはクロモトの威圧によりその場から動けなくなる。まさに蛇に睨まれた蛙状態である。
「なんだよ、ミクが倒しちまってるじゃねーか」
「お二人が隙を作ってくれましたので」
「しゃあねぇな、残党狩りといくか」
クロモトから離れた位置に居たシーフ達が逃げようとしたところで、炎の壁が立ち昇りシーフ達の行く手を塞ぐ。
「【フレイムウォール】の魔法!?」
「……あぁ〜クソ痛いわねぇ。クソモト、どんだけバカ力で投げ飛ばしてくれてんのよ!」
頭を撫でながらサブリーダーと共に倒れていたシルフィーが立ち上がる。ギリギリで防御障壁が間に合ったので大事には至らなかった様である。
「おぉ、無事だったか」
「ビキッ# 何が『無事だったか』よ! イタイケな少女を放り投げるとか酷くない!?」
「「それには同意」」
「安心しろ! 他の女の子ではしないから!」
「ふざけんな! お前も吹っ飛んでみろ!」
立ち昇っていた炎の壁が乱回転を始め、近くにいたシーフ達を吹き飛ばしながら、クロモトへと迫る
「ッギャァ!」
「ヒイ、助け――グホッ!?」
「おい!? 俺は味方だろうが!」
「知ったことかぁー!」
「…………」
「……ミク、俺達は取り敢えずコイツ等縛り上げておこうか」
「……はい。カイト」
迫りくる炎の渦を避けて逃げ回るクロモトを追うシルフィーを無視し、カイト達は辺り一帯に倒れたまま散らばった盗賊団の捕縛に動くのであった。
チャラッチャッチャチャ〜♪
カイトとミクのレベルがUpしました☆
マ「あまり無かった……(笑)そして、これにてストック放出……」
助「後はマスターのモチベ次第ですね〜」
ウォ「何やらなろうの小説を大量ブックマークされてた様ですが……」
助「うわっ、やな予感……(笑;)」
マ「完結こそ正義!……しかし…………」