「御協力感謝致します!」
王都からやって来た衛兵達に盗賊団の引き渡しが終わり再び出発しようとしたものの、結構な時間が掛かってしまった為、このままではミットガルズに到着しないだろうという話になり、途中にあるオーツ村に急遽泊まっていこうという話になる。
「宿が空いてなきゃ、最悪村長家に泊まらせてもらおう。何度かお世話になった事がある」
「オーツ村……オーツさん元気にしてるかなぁ〜」
クロモトは過去の旅で村長と。カイトは学園生時代にグループを組んだ中に村長の息子が居て仲良くなった経緯がある為、むしろ宿が空いてても挨拶くらいは行っていたであろうという話である。
「兎に角、そこに行けば野宿しなくても良いのなら行きましょう! 初日から野宿とか私は嫌よ!」
「そうですね。なるべく野宿は避ける方向で(今は冒険者とはいえカイト様に野宿させるのは……)」
シルフィーとミクの意見もあり今日はオーツ村までという話で纏ったのだった。
「止まれ! 村に何用だ?」
「俺達はただの冒険者だ。色々あって村の宿に泊まらせて欲しいだけだ」
「ならばギルドカードを――『オーツさん?』――んっ?」
「やっぱりオーツさんだ! 久しぶりです。学園で一緒だったカイトです! 覚えてますか?」
オーツ村に着いたところで門番として立っていた青年に止められる。クロモトが対応しようとしたところでカイトがその青年が自分のよく知る相手なのに気づいて声を掛ける。
「カイト?……え、えっ? 何でこんなとこに――いや、何故にいらっしゃるのですかカイト様が!?」
「シィーー!! 今は一冒険者として扱って下さい。それでこの警戒態勢は何かあったのですか?」
カイトの質問に対しオーツが理由を説明するに、最近盗賊団による被害が多くなり警戒態勢を敷いていて、村で一番強いオーツが門番として立っていたらしい。
「その盗賊団ってもしかしてさっきの奴ら?」
「ん? もしかして奴らに襲われたのか!?」
「えぇ……まぁ私の魔法で返り討ちにしてやったけどね★」
「オイコラ、お前だけの活躍じゃねーだろ」
「アイタッ! アンタはまたぁ、レディには優しくしなさいよね!」
「レディだぁ? ん〜何処にいんだか、ん〜」
「ピキッ#」
自慢げに語るシルフィーの頭にコツンとゲンコツをクロモトが落とす。また始まった……とカイトとミクは介入を諦め、オーツに詳細を話す事にした。
「では盗賊団は既に捕縛されたのですね! いやぁ、そろそろギルドに依頼を出そうかと父と話していたので助かりました。そういえば宿をとの話でしたね。是非、我が家に招待させて下さい。この一報を聞けば、父も喜ぶ事でしょう!」
笑顔のオーツに引っ張られ村長宅へとお世話になる事になったカイト一行。オーツの予想通り喜ぶ村長からのおもてなしを受け、冒険一日目を終えるのであった。
それからはこれまでと変わることなく冒険を続け、王国へと戻ってきた……今回の旅路に間違いは無かったはず……そして…………
「自分の文才の無さを知り、書き手引退を考えています…………」(追記)引退しました。
助「辞めんのか? 辞めるんかい? じゃあ……暇になる分遊び連れてけー!!(笑)」
ウォ「もはやこれまでか……」
(追記)
マ「お気に入りが100人を超えるとエピローグが、200人を超えると魔王戦が追記予定です(._.)最後のナンチャラ」
助&ウォ「「ムリだな……」」
マ「ひどッ(TロT)!?」