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「余はここに【貧乳事態宣言】を宣言する事とする!」
戻ってきた……窓際で椅子に座り、ミクの入れた紅茶を飲みながら、もう何度目か分からないバカ親父の宣言を聞きながら誓う。
これが最後だ。この俺に掛けられた何かから解放され、ミクと……
「本当に宜しかったのですか? 国王様の隣に立たなくて」
「こんなフザケた宣言出したバカ親父の隣に立ってたら俺まで変な人扱いされそうじゃないか?」
「それは……ですが国王様で御父上を『バカ親父』呼ばわりは如何なものかと」
フザケた宣言という点に関してはミクも思うところがあったのか否定はせずに、これも何度も聞いたセリフを今回も返してきた。
後少しだから……君を幸せにしてみせる。だからもう少しだけ待っててね。そう意識してミクを見つめ、ニコリと笑う。
「んんっ? どうかされましたか?」
突然、真剣な眼差しで見つめられて、微笑まれて、私はその笑顔に……
「いや、今日もミクはかわいいなって思って」
「なっ――ニャッ!?」
カイト様の突然のかわいい発言に一瞬ながら気が動転してしまい変な声を出してしまいました。普段はそんな事言わないくせに今日のカイト様はどうしたのでしょうか?……いえ、その、言われて嬉しくないわけではないんですよ? むしろもっと……ゲフンゲフン。
照れてそっぽを向いた私をカイト様はクツクツと笑いながら見ています。
「あ、あまりそうやって、か、からかうものじゃないですよ!」
「別にからかってるつもりはないさ。それに……あっ、来たか」
このタイミングで扉がノックされ、メイド長が俺とミクを呼びにやって来た。さぁ、最後の冒険に向かって行きましょうかね!
「どうぞ」
「うぅっ…………(『それに』……なんなんですかぁぁぁぁ!?)」
「失礼致します……ミクの様子が変ですが、何かお取り込み中でしたか?」
視線を反らし、口元に手をやったメイド長の姿を見て、そういえば盛大に誤解されたこともあったなぁ〜と思うカイト王子。
「大丈夫。ちょっとミクを褒めて、照れてるだけだから」
「ちょっ――カイト様ァ!?」
笑うカイトに、照れるミク……そんな二人に、あぁ〜いつもの事ですかと溜息一つで納得したメイド長は、自身の仕事を果たすべく姿勢を正し二人に向き直る。
「カイト様、それにミ……ミク!!!!」
「――ハ、ハイ!! メイド長!」
もはや怒鳴り声に近い口調でメイド長がミクの名前を呼ぶと、まるで訓練された新兵の如く、ピシッと姿勢を正し、返事をするミクがそこには居た。
「宜しい。それでカイト様、国王様がお話があるとお待ちです。ミク、あなたも同席するようにとの事です」
「え、あ、はい。分かりました」
メイド長に導かれるまま国王の下へと向かうカイト王子とミク。この後に起こるであろう未来を過去の記憶と照らし合わせたカイト王子は一歩下がり、メイド長の後ろに立つように移動する。
この後に起こる悲劇を想像しながら、会議室の扉が開くのを待つのだった。
カイト君の成長も見せていけたらと思います。