マイクラのMobを操れる個性が『ジ・エンド』に行くまでの話 作:YaN3
やりました!2話目投稿してやりましたよ!
二月 某日
「ここが・・・雄英か・・・」
――思ってた数倍は大きいですね・・・
雄英高校ヒーロー科
個性を使用した犯罪者、ヴィランを取り締まるためのヒーローを養成する名門校
オールマイト、エンデヴァーを始めとしたプロヒーローを多数排出するという実績と、偏差値79、入試倍率300倍というこれぞ名門と呼ぶに相応しい学校だ
エンダーアイはバックの中に入れて持ってきた
正直連れてくる必要性はないんだが・・・これが本人の希望らしい
――にしても大丈夫ですか?緊張とか色々、倍率300倍だし相応に緊張してしまうのでは?
「問題ない、それよりエンダーアイこそ大丈夫か?君自身はバックの中に入っているが、結構揺れるし酔ったりするんじゃないのか?」
――それは不必要な心配です。そもそもこのガラス玉に触られたりしても何も感じないですので。できることといえば話すことぐらいですしね
「なるほど」
エンダーアイと出会って数日立ち分かったことだが・・・この声は他の人に聞こえない、ということだ
そして声が聞こえるのはエンダーアイから半径3mほどにいる時だけということも
そして私以外の人がエンダーアイを視認すると強い忌避感を覚えるということも
なぜガラス玉の様な姿なのか、なぜテレパシーの様なことができるのか
これらが個性なのかを聞いてみたこともあったが・・・答えを濁されてしまった
ただ、それは問題ではない
私の興味は『ジ・エンド』にいけるか、いけないか。そこ一つに尽きるからだ
エンダーアイは何者なのか、今そこを考える必要はない
それよりも今は・・・
「それじゃ俺からは以上だが……リスナーへ我が校の“校訓”プレゼント!――かの英雄“ナポレオン・ボナパルト”は言った……
“Plus Ultra”!!――それでは皆……良い受難を・・・」
この実技試験をどうやって突破するか
そこだけ考えていれば良い
――ここが仮想市街地・・・雄英は毎度のことながら規模が段違いですね、あまりにも大き過ぎる
「それより実技試験はまだなのか?少し遅れているようにも感じるが・・・受験生たちもざわついているし」
――待っていればそのうち始まるはずです、気楽に行きましょう
いや・・・いくらなんでも遅い、天下の雄英にそんなことがあるのか・・・?
まるで何かを狙っているような・・・
「ハイ!――スタァァァァァトッ!!!」
「・・・?」
――え、なんですかこれ、何が始まる?
「どうした!?実戦じゃカウントなんざねえんだよ!走れ走れぇ!賽は投げられているぞ!」
その言葉を皮切りに受験生たちが一斉に動き出した
私も例に漏れず、と行きたいところだが・・・・・・動かない。出遅れても、だ
――アレックス、試験が始まりましたよ。動かなくてもいいですか?
「問題ない。大船に乗ったつもりで昼寝でもしててくれ」
私の個性を発動するにはイメージが大切だ
そう、イメージ。地面から何かを引き上げるような・・・召喚するような・・・
「Hey!!そこの女性リスナー!座り込んでどうした?試験は棄権するか!?」
――プレゼントマイクに棄権かと思われていますね・・・個性発動の心配は・・・いりませんか・・・
水の中に手を入れて、溺れた子供を助け出すように・・・沼の中に落ちた金貨を探すように・・・
そう・・・こんな感じで・・・
『ハスク』
「・・・ヴァゥァァ」
「Wow!悪かったな女性リスナー!個性の発動中だったとは・・・!」
――多いですね・・・ハスク、でしたっけ?
「そうだ、日中でも動けるMOB。砂漠に適応したゾンビがこの姿になったのか、それともハスクという種類なのか・・・まあ、なんでも良い
『ハスクたち、ロボットをぶち壊せ』」
「・・・ヴァゥァァァァァ!」
――動き出しましたが・・・やはり足は遅いですね、数体同時に召喚ましたが・・・このままだとptがあまり取れずにロボットが全滅してしまうのでは?
「・・・・・・エンダーアイ、まだ試験会場の奥側にはロボットがいるはずだよな?」
――ええ、急に試験が始まり冷静な判断がしづらい状態ですから・・・奥側にロボットが大量にいる穴場でも、目の前にいるロボットを執着して狙い続ける者が多いかと思います。事実、奥側ではあまり派手な戦闘音が聞こえませんから・・・冷静な判断ができるか否か、これも評価に含まれているのでしょうね。
「・・・ならハスクたちには受験生たちが取りこぼしたロボットを狙わせよう・・・私達は奥側に行くぞ」
『スケルトンホース』
・・・やはり多少大きいモンスターを召喚するときは時間がかかる
更に言えば召喚中は地面に手をついてイメージに集中しているから無防備だ
お世辞にもタイマンでは強いと言えない個性なんだろうな
召喚したモンスターは、骸骨馬だ
やはり見た目は何度見ても違和感だな
核となる部分は存在しないのに通常の馬と同じ様に走り、跳ぶことができる
これが生物のように動くというのだから驚きだ
鞍は付いていないが、私の指示に従うから良しとしておこう
――やはり受験生が少ない・・・穴場、ですね。スケルトンホースに乗って比較的早く来たというのもあるでしょうが
「ああ、ここら一帯のロボットを狩り尽くして、ハスクが取ったptを合わせれば・・・合格だろうな」
――ええ、ですが用心はしてください。入口側のロボットが狩りつくされたら必然的にこちらへ向かってくるでしょうから・・・・・・あと3分といったところでしょうか?
3分、それだけあればここら一帯はスクラップだらけにできる
充分すぎるな
――次は何のモンスターを召喚するんですか?
ゾンビ・・・は却下だ
日光の下に召喚してもすぐ燃え尽きて終わり
スケルトンも同様だ
クモ・・・も却下だ
昼間は攻撃性が薄れる、攻撃されたら黙っていないのだが・・・やはり真価が発揮されるのは夜だな
ここで最も有効打になりうるのは・・・
「こいつだ」
『スライム』
――なるほど、スライムですか・・・
「ああ、攻撃されれば分裂し、更に多くのロボットを壊しにいける。元手として10体くらい召喚すればここら一帯は潰せる」
――問題は・・・スライムを10体召喚するのにそこそこの時間がかかり、無防備になることですね・・・
リスクはあるが・・・その分リターンもある
そしてスライム以外の適正Mobだと体力の消耗が激しい
必然的にこの選択肢しかないが・・・結構マシな選択だろう
「あと4分38秒〜〜」
「さあ、『スライム、円形に散らばりロボットをぶち壊せ』
――どうなりますかね?
「なにかアクシデントさえなければ合格は固いだろうな」
――試験時間は残り一分ほどですが・・・もうここら一帯にロボットの気配はないですね
「ああ、案外あっさりだったな」
途中に受験生たちが移動してきたが・・・アクシデントというアクシデントもない
あっさり終わりすぎて逆に怖いな
人間万事塞翁が馬、禍福は糾える縄の如し、こういう場合はより一層警戒が・・・いや、何だこの揺れは
――地震・・・・・・ですか?にしては音が大きすぎるような・・・
「いや・・・多分これは、なにかでかいのが地面から出てくるぞ・・・!」
――この衝撃的に・・・ほぼ真下ですね・・・!早く移動しないと巻き込まれますよ
「『スケルトンホース、私を連れて移動しろ』」
――!!この大きさのロボットは・・・全く、雄英はこんなでかぶつを用意して一体何がしたいのか・・・
「この巨大な敵を目の前にして、受験生はどんな行動をするのか・・・それを評価するためだろうな」
だとしてもこのデカさはないだろ
ビルを超える高さのロボットを用意するとは・・・恐れ入ったな
壊せないことはないんだろうが・・・いや、待て
「エンダーアイ、今私のptは合計何点ほどだ?」
――・・・ハスクも10点ほどは取っているでしょうから、45点ほどでしょうか。たぶん合格できると思いますが・・・
「・・・だったら、このバカでかいロボットを壊すために動こうか・・・実技試験の説明は聞いていなかったが、こんなにデカいんだ・・・・・・ぶち壊せば軽く100ptは貰えんだろ」
――残念ですがそのロボットのptは・・・・・・・何を?
「汚い花火を上げるのさ」
こいつをぶち壊すために必要なのは火力だ
火力・・・火力と言ったらこいつだろ
火球を放つ攻撃特化のMob
『ガスト』
「キャアァコゥアアアゥアキアァァァァ!!」
――この金切り声は・・・ガスト・・・ですか。まさか、本当に壊すつもりなんですか?
「当たり前だ。このロボットの弱点は・・・頭、だな『ガスト、あのロボットの頭に向かって火球を放て』」
「クァァコウアアキュアァァァァ!!」
――流石はガストの火力・・・これが涙の数だけ強くなる、ってことですよね
「確かにガストは常に泣いているが・・・・・・まずい、流石にガスト1体だけじゃ押し返されるな」
――さらに火球が頭に当たらないよう腕でガードしているようです、賢いですね・・・どうします?このままだとガストがあの巨腕で叩かれてしまいそうですが・・・
ガストがあのデカさの腕に叩かれたらただじゃ済まないだろうな・・・
それに疲労も溜まってきているしできる限り長引かせたくない
短期決戦としてもう数体体Mobを召喚するべきだが・・・さて、どいつにするべきだろうか
そもそこんなデカブツに攻撃が通るMobが少な・・・いや、こいつがいる
フライドポテトだの何だの言われているが・・・このロボット程度の装甲を融解させるのはわけないだろうよ
『ブレイズ』
――なるほど・・・今度は手数で押すということですか?
「ああ、こいつだったら小回りも効く。ガストほどの火力はないとは言え・・・こいつの装甲程度だったら溶かせる『ブレイズ、装甲を溶かせ』」
私の個性は燃費が悪い、Mobを数体召喚しただけでもそこそこ疲れる
ガストみたいなデカいMobはそれが顕著だ
だが・・・ブレイズみたいな通常サイズのMobなら疲労はちょっとだけ少ない
だから、今の私の体力でも・・・あと4体程度だったら召喚できる
『ブレイズ』
――もう四体召喚を?
「ああ、疲れるが・・・問題はない。ガスト1体、ブレイズ5体。相性の有利は取っているはずなのだが・・・これでようやくあのデカブツと同じくらいの戦力か」
――そもそもこいつは戦うべき存在じゃないですから・・・
「確かに強いが・・・負けてない『ブレイズ、ガストが攻撃する隙をつくれ。ガスト、その隙をぬって頭に火球をぶち込め』」
ブレイズだけだったら決定打がなくて押し負ける
ガストだけでも隙を作れずに押し負ける
二種類のMobあってこその戦いだ
これが私の個性の強み
「クァァコウアアキュアァァァァ!!」
――ガストの火球が抜けましたね
「ああ、決まったな」
ドゴオォォォォォォォォォォン!!
「終〜〜〜了〜〜〜〜〜〜〜!!!」
これで試験は終了、だな
あとはMobたちを回収して合格を祈るだけだ
文字をいっぱい書ける人はすごいと思いました