6番町学園の教師 作:しがない22/7ファン
悠希の悩みを解決した放課後、俺は寮の共用ルームで机を挟んで麗華と向かい合っている。
「それで麗華相談ってなんだ?」
俺は話を切り出す。
「あのお恥ずかしい話なんですが私電子機器を使うのが苦手で……それで明日までにファンクラブのブログを更新したいんですけどやり方が分からなくて……」
「それを手伝ってほしいと」
「はい」
麗華は申し訳なさそうにこちらを見ている。
まぁ特に予定もないし問題ないだろう。
「いいぞ」
「ありがとうございます‼︎」
「それで、端末はどれだ?」
「えっとこのパソコンです」
麗華は少し型の古いパソコンを取り出した。
「じゃあまずパソコンを開いてくれ。それは出来るよな?」
「それぐらいは流石にできます‼︎ってあ……」
「どうした?間違ってパソコンのアップデートしてしまいました……」
「まじか。それって時間がかかるやつか?」
「えっと残り時間5時間半って出てます」
流石に今から5時間半後は夜中の0時をすぎていている。
「なぁ麗華」
「杯なんでしょうか?」
「よければ俺の部屋のパソコン使うか?」
俺は恐る恐る麗華に聞く。
「良いんですか‼︎」
「まぁ見られて困るようなものはないしな」
「じゃあすみませんお願いします」
そういう訳で俺と麗華は場所を俺の部屋に移した。
「どうぞ」
「お邪魔します」
部屋はリビングもある大きな部屋である。ちなみに部屋はリビング、キッチン、バス、トイレ、洗面台と普通の家と同じような間取りである。
メンバー全員この形をした部屋に住んでいる。
俺は麗華をリビングに通した。
「少し待ってろ寝室からパソコンを取り出してくる」
「はい。わかりました」
俺は寝室に入りパソコンを取り出そうとしたが充電コードが絡まっておりなかなか取れなかった。
10分ぐらい格闘した末なんとか取り出すことに成功しリビングに向かうとそこに麗華はいなかった。
「おーい。麗華どこにいるんだ?」
そう呼ぶと麗華はキッチンから顔を出した。
「あっ‼︎先生、結構時間かかりましたね」
「コードが絡まってて取れなかったんだ。それで……麗華は何をしてるんだ?」
麗華は手にスポンジを握っていた。
「いや、最初はおとなしく座って待ってたんですけど、先生が来るのが遅くてつい周りを見てたらシンクの中に食器が溜まっているのが見えて手伝ってもらうお礼に皿洗いでもして待ってようかと……」
「そうか、ありがとう。最近仕事が忙しくてなかなか家事をする暇がなくてな」
「先生がお仕事を頑張っているのはメンバー全員が良く知っています。だからみんなその期待に応えようと頑張ってるんですよ」
「それは嬉しい限りだな。じゃあ皿洗い手伝うよ。その後にブログを書こうか」
「はい。じゃあ洗ったお皿拭いてもらえますか?」
「わかった」
俺は麗華の横に並び皿を拭いていく。
「それにしても麗華は良いお嫁さんになれそうだな」
ふと俺はそう思い麗華にそう話すと麗華は顔を真っ赤にした。
「な、なんでそんなこと言うんですか‼︎」
「ん?嫌だったか?嫌じゃないんですけど……うぅ」
「⁇よくわからんが気分を害したのならすまなかった。それで皿拭き終わったぞ」
「そうですか。じゃあこれで終わりです」
そう言って麗華は濡れた皿を渡してきた。
それを拭き終わり俺と麗華はリビングに戻りパソコンの使い方を麗華に教える。
「そういえば今までブログを書いてる時はどうしてたんだ?」
「スタッフさんが画面を準備してくださっていたので」
「なるほど。それでここをクリックすると出てくるぞ」
「ありがとうございます‼︎此処からは分かります」
「じゃああとは麗華が書くだけだな」
「はい。早く書き終わらせるので。少し待ってて下さい」
「良いよ別に急がなくても。ちゃんとファンのみんなに想いを込めて書くんだよ」
「わかりました」
俺は麗華が真剣にパソコンを打つのを見ているとだんだんと意識が朦朧としていき気づいたら闇の中にいた。
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「ふぅ、こんなものかな。先生書き終わりましたよ。って先生?」
私がブログを書き終え、先生を見ると先生は眠っているようだった。
「すぅすぅ」
先生が疲れているのはよくわかる。職員室に行くと先生の机の上はいつも書類だらけでその上世界史の教師や22/7クラスの担任もしているのだから疲れが溜まるには当然だろう。
先生の寝顔は意外に幼く起きている時に見せる顔とは全然違った。
私は先生を起こさないように静かにパソコンを閉じて寝室から毛布を取って先生に毛布をかけてあげた。
「おやすみなさい先生」
私は小さい声でそう言い先生の部屋から出た。するとたまたま部屋から出ようとしていた絢香と出会した。
「あれぇ?リーダーなんで先生に部屋から出てきたのかなぁ?もしかしてそういう関係だったり?」
絢香は少し顔をニヤつかせながら話しかけてきた。
「なっ、そんなわけないでしょ‼︎パソコンの使い方を少し教わっただけだし」
「な〜んだつまらないの。それじゃ私は少しコンビニに行ってくるわ」
「気をつけるのよ」
「は〜い」
そうして絢香は立ち去っていった。
確かに何もなかったがあの発言は思い出すといまだに顔が赤くなる。
『麗華は良いお嫁さんになれそうだね』
初めて聞いたときはすごく動揺したがすごく嬉しかった。
って違う‼︎私と先生は生徒だしそんな破廉恥でやましい事はない。
でも少しは気になる……
って感じで悶えていて寝るにが少し遅くなってしまったのは永遠の秘密である。
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