6番町学園の教師 作:しがない22/7ファン
さて次の週の日曜日俺は冷蔵庫の中の食材が無くなったので、近くのスーパーに買い物に向かった。
さて今日の夕飯はカップラーメンで良いか。あれほど楽で美味しい食事はない。
まぁたまには手料理も作らないと健康に悪いから手料理も作れるように野菜と肉もいくつかカゴに入れる。
「あれ?マネージャー先生じゃん‼︎」
レジに向かっていると後ろから声をかけられた。
後ろを振り向くとそこには戸田ジュンがいた。
「戸田か。戸田も買い物か?」
「そだよ〜今からお菓子を作ろうと思ってるんだ‼︎」
確かにジュンの買い物カゴの中にはお菓子の材料と思われる薄力粉や卵がカゴに入っている。
「1人で作るのか?」
「ううんあかねぇが手伝ってくれるよ」
「そっか」
俺とジュンはお互いレジを済ませて寮まで並んで歩く。
しばらく何げない会話をしているとジュンの携帯に電話がかかってきた。
「あっ‼︎あかねぇ今買い物終わったよ。えっ‼︎本当に?うんわかった。それじゃあまた今度ね」
ジュンが電話を切ると突然ため息をついた。
「どうかしたのか?」
「あかねぇが用事が入って一緒に作れないって。どうしよう」
どうやらあかねに仕事が急遽入りジュンと一緒にお菓子を作ることができなくなってしまったようだ。
「とこれでお菓子は何を作る予定だったんだ?」
「えーとねぇクッキー‼︎あのバターの風味が良くてついつい何枚も食べちゃうんだよねぇ」
「それなら俺が手伝おうか?」
俺はジュンにそう提案する。
「えっ本当‼︎ならお願い」
「わかった。それでどこでクッキーは作るんだ?」
「私の部屋で作るんだよ‼︎」
「それは……大丈夫なのか?」
「なんで?」
ジュンは不思議そうにこっちを見る。
「そりゃあ先生といえどもアイドルの部屋に入るのはねぇ」
「大丈夫だよ‼︎」
「どうしてそんなことがわかるんだ?」
「こないだゆーきとかリーダーが先生はいい人だって言ってたから」
それは嬉しいことだな。メンバーからの信頼がなければマネージャーは務まらないしな。
「そうかならお言葉に甘えてジュンの部屋で作るか」
「よろしく‼︎マネージャー先生‼︎」
「まかせろ」
俺とジュンは一旦自分位部屋に行き荷物を片付けた。
その後俺はジュンの部屋をノックした。
すると中からジュンが飛び出て来た。
「待ってたよマネージャー先生‼︎ささ入って‼︎」
「それじゃあお邪魔するよ」
俺は靴を脱ぎジュンの部屋に上がる。
ジュンの部屋はピンクを主体として非常に女の子らしい部屋だった。
ジュンも純白のワンピースにピンクのエプロンをつけていて凄く可愛く見える。
「それじゃあ先生クッキー作ろう‼︎」
「そうだな」
〜教師と少女菓子作り中〜
「出来た〜‼︎」
俺たちの前にはクッキーに山が出来ていた。
「ジュンこれ作りすぎじゃない?」
「そんなことないよ〜。少しはメンバーに分けるし。私お菓子好きだからこれぐらい余裕だよ‼︎
「そうか。じゃあまずメンバーの分を分けておくか」
「うん‼︎この鳥さんはみかみんの分で〜」
ジュンはあらかじめみんなの分を用意していた。勿論メンバーの好きなものなどの形をしたクッキーだ。
こういうところは子供っぽくなく気配りができる子という感じがするな。
お菓子を分け終えた後は俺とジュンはリビングに移り2人でクッキーを食べる。
「ん〜やっぱり美味しいね‼︎」
「そうだなやっぱり作り立ての物が一番おいしいな」
「そだね〜あっマネージャー先生何か飲み物いる?」
「何があるんだ?」
「ん〜紅茶か水かな」
「なら紅茶で」
「了解‼︎」
ジュンは敬礼をしてキッチンへ向かう。
暫くすると温かい紅茶を持ってきてくれた。
「ありがとう。これはアールグレイか。良いセンスしてるな」
「そうだよ‼︎私だってもう大人なのだよ」
ジュンは胸を張ってドヤ顔をする。
「15歳なんてまだ子供だよ」
「む〜〜」
ジュンは頬を膨らませて抗議をしてくるのでつい悪戯心が芽生え両側からジュンのホッペを潰す。
するとジュンの頬はしぼんだ。
「何するのマネージャー先生‼︎」
「すまんつい悪戯心が、ジュンが可愛くてな」
「可愛いって…ありがとう先生‼︎でも今度お詫びにスイーツ廻りさせてね」
「中々の地雷だったな。まぁそれぐらい良いぞ」
「やった〜ってうわぁ‼︎」
ジュンは椅子から立ち上がり飛び跳ねながら喜ぶ、すると足を絡ませたようでジュンが転びそうになる。
「危ない‼︎」
俺は慌てて席を立ちジュンを支えようとしたが、俺も咄嗟の動きだったのでバランスを崩し2人とも転ぶ。
その時に唇に柔らかいものが当たった気がし、俺はジュンに下敷きにされながらやってしまったと感じる。
事故とは言え俺はアイドルとキスをしてしまったのだ。
目を開けると目の前にはジュンの綺麗な顔があった。
「えっと……大丈夫か?」
「うん……ていうか私今………」
ジュンは顔真っ赤にしてこっちを見ている。
「すまん。不可抗力とはいえこんな事になるとは」
「ううん、気にしないでマネージャー先生は助けてくれただけだし」
「とりあえずどいてもらえるか?この体制は色々とまずい」
美少女の匂いや柔らかさが全身に伝わるなかなか理性が削れる。
「ご、ごめんなさい」
ジュンはそう言い素早く俺の上から退いてくれる。
「取り敢えず今のは忘れろとは言わないが気にするな」
「う、うん」
「取り敢えず今は気まずいし俺は部屋に戻るな」
「う、うん」
ジュンは上の空で返事をしてくるので一旦自分の部屋に戻る。
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私戸田ジュンは今他人から見たら相当顔が赤くなっているだろう。
それもそのはず今私は事故とは言え1人の男の人とキスをしちゃったんだ。
先生はすごく良い人だってリーダーとかが言ってたけど荷物とか持ってくれるしなんだかんだスイーツ作りも手伝ってくれたしそれはよくわかったけど……けど……
「キスは恥ずかしいよ」
私はソファに座りクッションを抱きしめながらそう独り言を漏らす。
私は体が弱かった頃あの子と一緒に少女漫画をよく読んでいた。その時に2人でファーストキスはレモンの味って書いてあるけど本当かなってよく話したんだっけ?
でも今日のキスはクッキーのせいですごい甘かった。
それに今あの事を考えると胸が苦しくて……
これって漫画にあった……いやそんなこと無いはず。
だって私と先生は出会ったばっかりだし。
でもマネージャー先生は凄く優しい。例えば収録の時にはお菓子を持ってきてくれたり勉強もしっかり教えてくれる。
私は良くみんなに子供っぽいと言われるけど私だって女の子だし恋には憧れがある。
もしこれが“恋”なのなら私はアイドルだしマネージャー先生は先生だし。叶うことはないのだろう。
なら今をマネージャー先生と楽しもう‼︎
人生は遊園地なんだから‼︎
それにもしこれが本当の恋ならばまた考えれば良しね。
よしっそうとなればマネージャー先生にスイーツビュッフェ連れて行ってもらおう‼︎
さて残ったクッキーも食べちゃお。
私はソファーを立ち上がりクッキーを食べ始めるのだった。
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その後、落ち着いたジュンは元気を取り戻したようで、俺はジュンをスイーツビュッフェに連れて行く事を条件に許してもらうのだった。
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