6番町学園の教師 作:しがない22/7ファン
「ねぇ先生、モデルになってよ」
俺は絢香の部屋で台本を持って絢香と向き合っていた。
なんでこうなったのかは遡ること30分前。
俺は共用ルームにみうがいたので2人で神経衰弱をしているとそこに絢香が現れた。
「おっ先生とクリステル神経衰弱してんじゃん」
「絢香か、どうしたんだ?」
「いや〜先生に手伝って欲しいことがあってさ」
「ん?いいぞ。それじゃあみうまた今度やろうな」
「はい、先生あの、今日は楽しかったです」
「俺もだよ。それじゃあ行こっか」
「先生クリステルに懐かれてるね〜」
俺と絢香は二階に上がりながらそう言われた。
「そうか?それだったら良いな」
「クリステルは大人をあまり信用してないから」
「そうなのか?」
「まぁ詳しくは本人に聞きな。それじゃあ先生部屋に入ってよ」
「あぁ。お邪魔するよ」
絢香の部屋は大きなパソコンとボードがあり、本棚には少女漫画が大量に置いてあった。
「それで、何を手伝えば良いんだ?」
「まず私ってプロの少女漫画家なの知ってた?」
「そうなのか‼︎それは凄いな」
「ありがとう。それで今男の人のシーンを書いてるんだけどさ、あまり描写が思い浮かばなくてさ。近くにいる男の人である先生に手伝ってもらおうと思ったわけ」
「事情は理解したが、何をすれば良いんだ?」
「じゃあまずこれ読んで」
俺は絢香から紙の冊子を渡された。
冊子には口にするのも恥ずかしい文章が書いてあった。
「なんだこれ?」
「これ今回のストーリーの男のセリフ。これを本気で演じてみて」
「まじか……結構恥ずかしいんだが」
これは流石に断ろうかと思っていると絢香がこう言ってきた。
「もし断るならみんなに先生の部屋で麗華様とあんなことやこんなことしてたってみんなに言いふらすぞ」
「なんのことだ⁉︎多分だがそれ麗華にブログの書き方を教えただけだぞ」
「そうなの?じゃあなんで麗華が顔赤くしてたの?」
「それは……分からん」
「そっか。でも手伝ってくれるよね?」
「まぁ良いけど」
「サンキュー先生」
「それでどこから始めれば良い?」
「じゃあ先ず1文目から」
俺は意識を“切り替えて”その文を読む。
「わかった。それじゃあ行くぞ。俺がお前の事食っちまうぞ」
すると絢香は目を見開き驚いた顔でこっちを見ていた。
「先生やるじゃん。思わずキュンときちゃったよ」
「それはよかった。それでこれで満足か?」
「まだ後何個かお願いできる?」
「構わないぞ」
「じゃあ12個目と20個目と26個目お願い」
「それじゃあ行くぞ」
こうして俺は恥ずかしい文章を読み続けるのだった。
「こんなもので良いか?」
「うん。サンキュー先生。それとまた今度呼んで良い?」
「まぁたまになら良いぞ」
「じゃあそうするよ。それじゃあ私は漫画を描き始めるからまた明日」
「あまり遅くなりすぎるなよ。それじゃあまた」
そうして俺は自室に戻り自分の時間を過ごすのだった。
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