6番町学園の教師   作:しがない22/7ファン

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14、家族が恋しいです

あの恥ずかしい行為の次の日俺はステージの端にいた。

そう、桜の単独ライブの事前準備だ。

 

「マネージャーさん。今日の楽曲順はこれで良いんですよね?」

 

「あっはい。大丈夫です。後ここに段差が怖いのでなんとかなりますか?」

 

「わかりました。開始前になんとかします」

 

「ありがとうございます。そろそろ僕は控え室で藤間さんの様子を見てきますので何かあれば控え室にお願いします」

 

流石に公の場で桜と呼ぶと問題がありそうなのでここでは藤間さんと言うことにしている。

 

「はい」

 

俺はスタッフとやりとりをし、桜がいる控え室へと向かった。

藤間桜様と紙が貼ってある。部屋をノックすると中から桜の声が聞こえた。

扉を開けて中へ入るとなぜか桜は少し涙目になっていた。

 

「ど、どうしたんだい?」

 

「そんな焦った顔してどうかしたんですか先生?」

 

藤間は自分が泣いていることに気づいていないようだった。

 

「だって桜が泣いてるからな。そりゃ心配にだってなるよ。悩みがあるなら聞くぞ」

 

「泣いてる?ってwow!! 私涙を流してたんですね。ありがとうございます。じゃあせっかくなので悩み事聞いてもらってもいいですか?」

 

「構わない」

 

そうして桜はゆっくり話し始めた。

 

「私知っての通りアメリカ出身なんです。それで両親は私の事を可愛がってくれてたんですけど仕事が忙しくてあまり遊んでもらえずにいたんです。けど私には日本人のおばあちゃんがいたんです。名前も私と同じでさくらって言うんですけどそのおばあちゃんにいつも面倒を見てもらっていたんですけど……もう天国に行っちゃって」

 

「それを思い出して泣いていたと」

 

「はい……寂しくて……日本にはみうちゃんとか仲がいい子はいるんですけどやっぱり寂しくて」

 

「なるほどな」

 

「すみません。暗い空気にしてしまって」

 

「大丈夫だよ。まぁ俺には恋しくなるような家族がいないからなんとも言えないが、そうだ桜、ライブの後である場所に連れてってやるよ。だから今は頑張ってくれ。それに1つ言えることがあるとすればメンバーは家族なんだからみんなに話せるときにその気持ちを話すことだな」

 

「わかりました。でも……先生に相談に乗ってもらえてスッキリしました。Thank youです先生」

 

「気にするな。メンバーの心理状況の把握をする事もマネージャーの仕事だ」

 

そう話していると外からノックの音が聞こえた。

 

「藤間さんそろそろスタンバイお願いします」

 

「は〜い。それじゃあ先生行ってきますね」

 

「あぁ俺も隅で見てるよ」

 

「私から目を逸らさないでくださいね?」

 

桜は先ほどの涙がなかったかにような元気な笑顔でライブに向かっていった。

 

「みなさ〜ん今日はライブに来てくれてありがと〜今日は楽しんでいきましょう‼︎」

 

「「「うぉーーーーーーー‼︎」」」

 

こうして桜のライブは始まったのだ。




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