6番町学園の教師   作:しがない22/7ファン

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1000UAに戻るまでどれくらいかかることやら…


(旧)1000U記念 世界恋愛物語(立川絢香)

「はい、じゃあ今日の練習はここまでにしよう」

 

俺はそうみんなに声をかけた。

 

俺の名前は⚫︎⚫︎アイドルグループ22/7のマネージャー兼担任をしている。

メンバーとの仲は良い方だと思う。

 

「ふぃ〜やっと終わった〜」

 

みんなはフラフラしながらレッスンルームを出て行った。

そう、1人を除いては。

 

「ふぅ、センセお疲れ様」

 

絢香は流れる汗をタオルで拭きながらこっちに来た。

 

彼女は立川絢香、俺の彼女だ。

アイドルが彼氏持ちというのは問題ではないかと思う人も多そうだがこれはファン公認の事実だ。

もちろん最初から認めてもらってたわけではないがなんだかんだあり今は応援して貰っている。

 

「お疲れ様、今日は少し仕事が残ってるから先帰ってくれ」

「オッケ〜それじゃあ後でね」

 

俺は絢香と別れ車である場所に向かった。

 

「お久しぶりです」

 

「体調はどうですか?」

「まぁ、時々辛い時もありますけど薬でなんとかしてます」

 

俺は今メンバーには言っていない秘密がある。

それは、俺は肝臓癌のステージ3だということだ。

これは彼女である絢香にもまだ伝えられていない。

いつかは伝えるつもりだがまだ伝える決心ができていない。

 

「そうですか、それは良かったです。それで、今日呼び出した理由ですが、新しい診断結果が出ました」

「どうでしたか?」

「本当は今すぐ入院して手術して欲しいところです。まだ大きな転移は見られないのでその間に切除したいです」

 

医師は深刻そうな顔で伝える。

 

「このままじゃいつステージ4に行ってもおかしくありません。どうしますか?」

「ちなみに手術の成功率は?」

「位置が難しいところにあるので10%あれば良い方です」

「そうですか……」

 

俺は迷いが生じていた。

正直に絢香に伝えて10%の手術を受けるか黙って最後まで残るか。

 

「まぁ、今すぐ結論は出せないと思うので次の検診までには結論を出してください。後これ検査結果の書類と手術の詳しい内容です」

「ありがとうございます。それではありがとうございました」

「えぇ、お疲れ様でした。後彼女さんとも話すんですよ?」

「えっ?」

「私もファンですからね貴方が誰ぐらいは分かりますよ」

 

医者は最後に爆弾発言をして行った。

マジか先生までナナニジファンだったとは。

 

俺は車に戻り寮まで車を走らせる。

 

寮に戻り部屋を開けるとそこには絢香がソファーで寝っ転がりながら本を読んでいた。

 

「ただいま」

「ん?お帰り〜」

 

絢香は風呂に入ったばかりなのか少し髪が濡れていた。

 

「髪の毛ちゃんと乾かせ。風邪引くぞ」

「え〜⚫︎⚫︎がやってよ」

 

絢香は体を起こしてこちらを見てきた。

 

「はぁ、わかったよ。それじゃあ手洗いうがいしてくるからドライヤー持ってきてくれ」

「は〜い」

 

絢香は俺の前に座りドライヤーを渡してきた。

 

「それじゃあ始めるぞ」

「お願い〜」

 

そうして俺は絢香の髪を乾かす、絢香の髪はさらさらでつっかえるものも何もなく乾かしてる俺の方が楽しくなるほどだ。

 

「そういや⚫︎⚫︎ってどこ行ってたの?」

 

ふと絢香がそう言ってきた。

 

「仕事だよ」

「本当?」

「他に何があるんだよ?」

 

俺は不思議に思い聞いてみる。

 

「ん〜浮気とか?」

「ブフゥ‼︎するわけないだろ」

「だよね〜⚫︎⚫︎にそんな度胸があるとは思えないし」

「それはそれで悲しい」

「ま、⚫︎⚫︎のそんなところが好きだよ」

 

いきなりのデレに俺はドキッとした。

 

「いきなりなんだよ」

「ん〜思った事を言っただけだよ。でも浮気はメッだぞ?」

 

絢香は振り返って俺を見ながらウインクをしてきた。

 

俺は勢いで絢香を抱きしめていた。

 

「どうしたのセンセ?もしかして欲情した?今からシちゃう?」

 

絢香が誘ってくる。正直理性はギリギリだがなんとか持ち直す。

 

「いや、しないぞ。そういうのは絢香が大人になってからな」

 

まぁ絢香が大人になった時に俺が生きてるかはわからないが。

 

「チェッ、つまんないの〜」

「そんなことは言わないの。そういえばご飯は?」

「まだだよ。でも料理は私が作ったよ」

「マジか‼︎それは楽しみだな。絢香の料理は毎日食べたいぐらいだからな」

「ッ!いきなりそんな事言うなんて反則だよ……」

「ん?ほら早く食べようぜ」

 

俺と絢香は机に移動して向かい合ってご飯を食べる。

今日のメニューは肉じゃがだ。

このホロホロの野菜がたまらない。

 

「味どう?」

「美味しいぞ」

「ありがと」

 

俺と絢香はご飯を食べた後ソファーでテレビを見た。ぞの後は俺は風呂に行き絢香はもう一つの仕事である漫画を書き始めた。

 

「絢香そろそろ寝るぞ」

「は〜い」

 

そう言って俺と絢香は()()ベッドに入った。

 

「それじゃお休み⚫︎⚫︎」

「おやすみ絢香」

 

こうして俺と絢香は眠りについた。

 

次の日の朝俺は早く起きて朝飯を作って食べた後絢香の分を皿に移しラップをして付箋に出かけますと書いておく。

そして俺は散歩に向かった。

 

途中馴染みのある子がいた。

 

「おはよう、みう」

「あっ、おはようございます先生」

「みうも散歩か?」

「はい、この時間の匂いが好きでよく外に出てるんです」

「そっか。よければ一緒に散歩しても?」

「だ、大丈夫です」

「ありがとう」

 

こうして俺とみうは散歩していた。

 

「先生最近体調は大丈夫ですか?」

「ん?今は大丈夫だよ」

「なら良かったです。なんか悩みができたら相談してください」

「ありがとう」

 

みうはメンバーの中で唯一俺の病気のことを知っている。

体調が悪くてフラついていた時に助けてもらった時にバレたのだ。

それ以来みうは俺の体調を気にしていてくれる。

 

そんな会話をしていると突然、俺の携帯電話がかかってきた。

電話をかけて来たのは絢香だった。

 

「ごめん絢香から電話だ」

「大丈夫です。そこのベンチで座って待ってるので」

「ありがとう」

 

みうは向こうのベンチに座りに行った。

俺は電話に出る。

 

「どうしたんだ?」

「⚫︎⚫︎さん?今すぐ帰って来て」

 

絢香の声は恐ろしいほど冷たかった。

 

「どうしたんだよ?なんかあったのか?」

「いいから。帰ってこないなら別れるよ?」

「どうしてそうなるんだ?まぁわかったよ。すぐ戻る」

「待ってる。じゃあね」

 

そう言って絢香は電話を切った。

俺はみうに話しかけに行った。

 

「ごめんな絢香がなんか戻って来いって。散歩はここまでだな」

「大丈夫です。私はもう少し散歩してから帰ります」

「そっか気をつけてな」

「先生も」

 

そう言って俺はみうと別れ寮に戻った。

 

「ただいま。それでどうしたの?ってそれは……」

 

絢香は部屋のリビングに座っていた。

俺の癌の診断書を机に置いて。

 

「⚫︎⚫︎が癌って本当?」

 

絢香は泣いていた。

 

「死んじゃうの?わたしの前からいなくなるの?そんなのやだ」

 

絢香は幼児にように首を振る。

 

俺はそれに何も答えられなかった。

なぜなら俺はこのままなら確実に死ぬからだ。

 

「とりあえず落ち着いてくれ」

 

俺はまず絢香をなだめる。

暫くすると絢香は泣き止んだ。

 

「それどこまで読んだの?」

「⚫︎⚫︎が癌って事ぐらい。そこで急いで電話したから」

「で、なんで見つけたの?」

「悪戯心でエロ本でも探そうかと思ったらこれが出て来て」

「そっか」

「でもなんで教えてくれなかったの?⚫︎⚫︎が癌って知ってたらアイドルなんか辞めてずっと過ごしたのに‼︎」

 

「ごめん。でも伝える勇気が無かったんだ」

 

絢香はまた泣きそうになる。

 

「とりあえず全部話すから聞いてくれ」

「うん」

 

俺は一通り癌について話した。

 

「って言う事なんだ」

 

絢香は冷静に話を聞いていた。

 

「それでどうするの?」

「どうするって?」

「手術のするの?」

「まだ決めてない」

「してよ。手術、成功率は低くても成功すればまだ一緒にいられるんでしょ‼︎だったらやってよ‼︎」

 

絢香は大きな声でそう言う。

 

「俺は正直言うとしたなくない」

「なんで‼︎」

「俺は今を大事にしたいんだ。今手術をすれば9割の確率で死ぬんだぞ」

「でも‼︎私はまだ⚫︎⚫︎と一緒に居たい‼︎今も未来もずっとずっと‼︎」

「絢香……」

「私は⚫︎⚫︎がいないと嫌なの。⚫︎⚫︎がいなきゃ私が生きてる意味がなくなる‼︎私が癌だったら⚫︎⚫︎はどうするの?」

「それは……」

 

そんなの決まっている手術を受けさせるだろう。

 

「手術を受けさせるでしょ⁉︎お願いだから……手術を受けて」

 

そう言って絢香は抱きついて来た。

 

そして俺はある決意を固めた。

 

「絢香、俺手術を受けることにするよ」

「本当?」

 

絢香は俺を見上げてくる。

 

「あぁ、俺も絢香とまだ長く一緒に居たいからな」

「ありがとう‼︎」

 

こうして俺は手術を受けることにした。

そこからの流れは早かった。

 

まず病院に電話をして入院と手術に日の段取りを決め、その次にメンバーに癌のことを伝える。

最初は状況が読み込めてないようだったが次第に顔を青ざめさせジュンや悠希とかは泣いてくれた。

その後代理のスタッフに引き継ぎをして余った1日で俺は絢香とデートに行った。

彼女と遊べるのはこれで最後だ。

明日からは本当の戦いが始まる。

失敗すれば俺は死ぬだろう。

今となっては絢香と別れるのが死ぬほど怖い。

本当に死の直前にいるのに死ぬほど怖いとは変な感じだ。

 

俺と絢香は最後に夜景を見に行った。

俺はそこで彼女に大事な事を伝えるつもりだ。

 

「ねぇ⚫︎⚫︎ここ凄いね」

「あぁすごい綺麗だな……」

 

俺は覚悟を決めてポケットに入れていた物を取り出して絢香と話す。

 

「なぁ、絢香」

「どうしたの?」

 

絢香は夜景では無く俺を見ている。

本当に可愛くて綺麗な顔をしている。

本当に自分が彼女の事が大好きなのだと思った。

 

「もし、この手術が上手くいったら俺と……結婚してくれ‼︎」

「え……」

 

絢香は突然のプロポーズに驚いているようだった。

そして暫くすると満面の笑みでこう答えた。

 

「喜んで‼︎」

「ありがとう‼︎」

 

俺はそう言って絢香の薬指に指輪をつける。

そして絢香は俺に抱きついてキスをしてきた。

最初は軽くそしてだんだんと深く。

顔を離すと2人に間には銀の架け橋ができていた。

 

「ねぇ⚫︎⚫︎私を置いてかないでね」

「もちろん離すもんか」

 

こうして夜は過ぎ去り俺は入院をした。

入院をしたらいろんな検査などをした。

絢香は毎日できる限り俺のお見舞いに見ていてくれている。

もちろん指輪をつけて。

 

そしてその数日後俺は手術の日を迎えた。

俺は手術室に前で絢香とハグをした。

 

「それじゃあ……行ってくる」

「いってらっしゃい⚫︎⚫︎。必ず戻ってきてね」

「もちろん」

 

こうして俺は手術室に入り麻酔をかけられ意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

次に意識を覚ました時に俺はICUの中だった。

右手に違和感を感じて見ると絢香が右手を握って寝ていた。

そして俺は10%を勝ち取ったのだと気づいた。

俺は涙を流していた。

すると絢香が目を覚まして俺が起きているのに気づいた。

 

「⚫︎⚫︎?」

 

俺はかすれた喉に鞭打って声を出す。

 

「ただいま……絢香」

「⚫︎⚫︎……おかえり……」

 

絢香はナースコールをして医者などが来て軽く会話をした後後1、2週間は検査をするから残るようにと言ってさって行った。

 

「絢香、俺、生きてるよ」

「知ってる……よかった。本当に良かった」

「そろそろ眠いから寝てもいいか?」

「もちろん」

「愛してるよ」

「私も」

 

俺はそう言って再び眠りについた。

 

そして9日後検査は無事終了し一般病棟に移った。

そこではメンバー全員が見舞いに来てくれた。

そのせいでうるさいと怒られたりもしたが。

生きているからこう言うことができるのだ。

 

そうして迎えた退院の日

 

絢香と俺はお世話になった看護師や先生に挨拶を済ませて病院を出た。

俺と絢香は恋人つなぎをしている。

 

「ねぇ⚫︎⚫︎」

「私プロポーズされたんだよね?」

「したな。それがどうした?」

「じゃあそう言うことをシテも良いって事だよね」

「え?」

「大丈夫そんな無茶な事をしないし私がシテあげるから」

「ちょっとそれは……まだ早いんじゃない?」

「⚫︎⚫︎は私のこと本気じゃないんだ?」

「そんな事ないよ‼︎」

「じゃあ良いよね?責任、取ってくれるんでしょ?」

「わかったよ」

「やった‼︎じゃあ早く行こ‼︎」

「ちょっと待てよ」

 

俺と絢香は走りながら寮に帰り風呂に入った後にたっぷりと俺は搾り取られた。

 

そして5年後

 

「これで貴方は癌から卒業です。これ以上は通院の必要もないです。おめでとうございます‼︎」

「ありがとうございます」

「ではもう会わないことを祈ってます」

「ありがとうございました」

 

俺は診察室を出て絢香を迎えにいった。

 

「終わったよ…全部」

「お疲れ様 あ な た」

「やっぱりその呼び方はなれないな」

 

そう、俺と絢香は絢香が20歳を超えたところで結婚をした。

とは言ってもまだナナニジの活動は続いている。

 

「そういえば昨日あなたが仕事に行ってる時あんな本を見つけたんだけどどう言うことかしら?」

 

結婚してから絢香は少しヤンデレの気が入って今なんかやばいぐらいハイライトにない目とどす黒いオーラで俺を見ている。

 

「そ、それは……」

「もう少し絞れそうね。今夜は覚悟しなさい」

「はい……」

 

俺は項垂れながら絢香と手を繋いで帰る。

 

今の俺なら手術を選択して良かったと思っている。

 

「なぁ絢香」

「なに?」

「愛してるよ」

「私も」

 

こうして俺は絢香と幸せな家庭を築いていくことだろう。

 




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