6番町学園の教師 作:しがない22/7ファン
ライブの会場は今スタッフが慌てて準備をしている。
なぜなら今日は7月22日ナナニジの日である。
つまり新曲発表の日だ。俺も忙しく機材の準備に走っている。
「この機材使わないので片付けておいてください」
「了解です‼︎」
俺が使わない機材を裏に運んでいると麗華がいた。
「あっ‼︎先生。お疲れ様です」
「お疲れ様。どうかしたか?」
「少し練習がしたくてここで動きの確認をしてたんですけど邪魔になりますか?」
確かに麗華の髪が少し乱れていて、ついさっきまで激しい動きをしていたのが分かる。
「いや、ここに使わないものを置きに来ただけだから別に邪魔にはならないよ。けどやりすぎにも注意しろよ」
「もちろんです」
本番前に体力を使い切られても困るからな。
俺は準備に戻るとしよう。
俺は機材を倉庫へ移動させた。
倉庫から出ると甘い声が聞こえた。
「セーンセ‼︎」
横を見ると絢香がいた。
「綾香か。どうした?」
「センセがそこにいたから話しかけに来ちゃった」
絢香は小悪魔的な笑顔を向けてきた。
「そんな暇があるなら新曲の準備をしろ。ふり覚え切ったのか?」
「もちろん覚えてるよ。私だってやる時にはやるんだから」
「そうだな。期待してるぞ」
確かに絢香はいざというときの集中力がすごいからな。
「センセがデレた?これは何かあるな……」
「何もないしデレてもないぞ」
「ま、いいや。それじゃ私、今から衣装の着替えがあるから行くね」
「あぁ、期待してるぞ」
「覗かないでよ?センセ」
「覗く訳ないだろ。俺の仕事が無くなる」
絢香は冗談を言いながら更衣室がある方向へ歩いて行った。
綾香は最初から着替えにいくのが目的だったようだ。
「さて、作業に戻るか……ッと‼︎」
振り返った先にはみうが立っていた。
「みうか、どうかしたのか?」
「せ、先生これどうぞ」
みうが差し出してきたのは濃ゆいお茶だった。
「おっ‼︎ありがとう」
俺はお茶受け取り飲んだ。
「やっぱ体を動かした後だと飲み物が体に染みるな〜」
「先生、頑張って準備してたので……私も何か手伝いたいなって」
みうは俯きながら言った。
「その気持ちだけでも嬉しいよ。俺らができることはこれぐらいだからね。その代わりパフォーマンスは期待しているよ」
「私、頑張って先生の期待に応えて見せます‼︎」
「そう言ってくれると嬉しいよ」
「そろそろ行きますね」
「あぁ、また時間が近くなったら楽屋行くよ。みんな本番まではリラックスするように伝えておいて」
「わかりました」
みうは楽屋の方へ歩いて行き、俺は引き続きライブの準備をする。
時間は過ぎライブ開始まで1時間を切った。
俺は楽屋に行きみんなの様子を確認することにした。
「お〜い、藤生だけど入って良いか?」
「あっ‼︎先生大丈夫ですよ」
中から麗華の声が聞こえたので部屋に入るとみんな衣装に着替えて待機していた。
「準備は万端そうだな」
「勿論よ、それで先生、お客さんは入っているの?」
「あぁ、さっき会場を開いた。まぁ観客が落ち着くまで後4、50分ってところだな」
ニコルが真剣な顔をして聞いてくる。
「マネージャー先生‼︎お菓子食べて良い?」
「いいけど、動きに支障が出ない程度でな」
「わ〜い‼︎ありがとうマネージャー先生」
ジュンは相変わらずお菓子を食べているようだった。
「みんな、聞いてくれ」
しばらく各々リラックスをしたり、最終確認をしているところで、俺が声をかけた。
すると、皆作業をやめて俺の方に顔を向ける。
「そろそろ舞台袖に移動だから一言。今日は新曲披露の日でもあり、記念すべきナナニジの誕生日だ。今まで3週間みんなは今までにないほど練習を頑張ったと思う。今こそその練習で得た成果を見せるときだ‼︎多少のミスは仕方ない。全力で踊って歌ってこい‼︎」
「「「はい‼︎」」」
みんなの顔が引き締まったところで舞台袖に移動して円陣を組む。
都が元気な声で叫ぶ。
「頑張るでぇ‼︎」
「2+2+7=は?」
「「「11‼︎」」」
「頑張るぞ‼︎」
「「「おー‼︎」」」
こうしてメンバー達はステージへと駆けていくのだった。
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