6番町学園の教師   作:しがない22/7ファン

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もう少し改行して読みやすくすれば良かったね。


28、暗転する世界(流血描写あり)

無事にライブは終了しメンバー達は控え室へ戻った。

俺は機材の後片付けなどの指揮をしている。

意外とメンバーに対してスタッフの数は多く、裏方の人が働いてさっきまであったステージとかが解体されていくのを見るとスタッフに対する感謝の念が湧いてくる。

ふとステージの端を見るとピアノが置いてあった。

俺は指示出しが一通り落ち着いたのを確認してピアノに触れた。

幸い鍵はかかっておらず蓋を開けると綺麗に掃除されている白と黒の鍵盤が出てきた。

俺はその鍵盤に手を添えてピアノのショパンの革命のエチュードを弾いた。

ピアノに触れるたり見たりするのは夜にみうが引いていたのを横で聴いていただけだが体は昔を覚えているようでスラスラと指が動き見事曲を引き切った。

 

すると後ろから小さな控えめな拍手が聞こえた。

振り返るとそこにはみうがいた。

 

「先生凄いです。ダンスだけじゃなくてピアノもできるんですね」

 

「まぁ、幼い頃から色々やってたからな。まぁこないだ話した通り親のせいでこの特技を活かす仕事には就けなかったけどな。ところで何かあったのか?」

 

みうがこういうライブ以外で知らない人が多いところに出てくるとは珍しい。

 

「えっと、楽屋の片付けが終わって帰る支度ができたので呼びに来ました」

 

「あぁ、ありがとう。それじゃあ今からバスを呼ぶから楽屋に行こうか」

 

「はい」

 

俺はスタッフ無線で席を外すことを伝え、みうと並んで楽屋への道を歩いている。

 

「それにしてもいつもはリーダーとかが呼びにくるのに今日はみうなんだな」

 

俺が素朴な疑問を口にした。

 

「少し先生が何をしてるか気になったので。ダメでしたか?」

 

「いや、ダメじゃないぞ」

 

そうこう話しているうちに楽屋に着いた。

みうが扉を開けて先に中に入っていく。

 

「みんな移動するぞ‼︎忘れ物ないようにな〜」

 

「は〜い‼︎」

 

みんなが荷物を持って移動を始める。

バスは裏口に停めてあるはずなので裏口までの外側通路を歩いていく。

みんなは後ろで今日のライブの感想などを話してるようだ。

俺も隣にいるみうに話しかけた。

 

「今日のダンスはすごい良かったぞ」

「ありがとうございます……けどまだまだです。先生、また練習に付き合って貰えますか?」

 

不安そうにこちらを見つめるみうに目を合わせ当たり前の答えを言う。

 

「勿論‼︎いつでも手伝うから言ってくれ」

 

「ありがとうございます‼︎」

 

みうは少し嬉しそうに笑った。

普段感情が表に出ないのでこう言う笑顔を見ると少しだけドキッとする。

 

そしてバスまで後数メートルと言うときに事件は起きた。

歩いていると突然前から奇声を発して突っ込んでくる人が見えた。

その手にはナイフを持っているのが少しだけ見えた。

そしてその後ろから警備の人が不審者を追っているのが見えた。

 

ふとその時前に合田さんと話していた脅迫について思い出した。

そしてこいつがその手紙の差出人に違いないと思った。

 

その間にも不審者との距離は縮まっていた。

みうはまだ驚いているようで動いていない。

後ろにいる警備の人は不審者が俺たちに辿り着くまでに捕まえられそうにない。

俺は咄嗟にみうのことを庇った。

 

「みう‼︎」

 

「えっ?」

 

その瞬間に不審者は俺の腹部にナイフを突き刺してきた。

それとほぼ同時に警備員が不審者を取り押さえた。

 

俺は痛みでまともに立てず地面に横たわってしまった。

 

不審者は未だに発狂しているが何を言っているかは聞こえなかった。

警備員の1人が俺に話しかけているがすでに寒気が酷くまともに返答も出来ずに意識を失ってしまった。




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