6番町学園の教師 作:しがない22/7ファン
次の日教室に入ると皆きっちり席に座っていた。
「よし、佐藤じゃなくて麗華挨拶」
昨日下の名前で呼ぶことを決めたのだったな。今までは生徒の名前を下の名前で呼ぶことが滅多になかったから不思議な感じだ。
「はい。起立、気をつけて、礼、お願いします」
「「お願いします」」
やはり挨拶は揃っていると気持ち良いな。
今日の時間割は音楽、音楽、数学、国語、世界史、音楽、ダンスレッスンだったはずだ。
さすがは国のプロジェクトの一環だな。時間割がすごいな。
「今日の連絡は特に無し。1時間目から音楽だから遅刻しないように、ふぁ〜以上。麗華挨拶」
しまった、あくびが出てしまった。まぁ昨日はワケありで寝れなかったからな。
昨日はお好み焼きパーティーの後ジュンと悠希俺でお菓子パーティーをしたのだが2人とも寝てしまい2人をベッドまで運んだのだ。
女子の体はいろいろ柔らかく変な気を起こさないか心配だった。
「起立、気をつけ、礼、ありがとうございました」
「「ありがとうございました」」
「先生」
「どうした麗華?」
「その。放課後レッスンルームを取って欲しいのですが時間空いてますか?」
確かレッスンルームを使用するときは担任またはダンス科の教師の監督がいるんだったよな。
特に用事もなかったはずなので俺は麗華に了解を伝える。
「わかった。終礼までには使う部屋を決めておくから。監督は俺がするよ」
「ありがとうございます‼︎」
麗華は全てを浄化しそうな笑顔で感謝を伝えてくれた。美少女の笑顔を見れるだけで言った甲斐はあるな。
その後約束通り職員室でレッスンルームの予約を取っておいた。
その後職員室で仕事をこなし、ついに初の授業である世界史の授業の時間になった。
学校の普通の授業は年齢別で分けられるため全員を見ることができなかったが、俺は高校2年生のクラスを担当した。
つまりは麗華、都、綾香、つぼみを見たが一応みんな真面目に授業を受けてくれて嬉しかった。
そして終礼の時間になり再びみんなが教室に集まった。
いつも通り挨拶を済ませみんなに連絡事項を伝える。
「今日は放課後にレッスンルーム1を取っておいたからそこを使うように。俺もすぐ行くから先にウォーミングアップを始めておくように」
「「はーい」」
レッスンルーム1度はこの学年で1番広いレッスン場のことで初めての練習と言うこともありここを貸してもらうことにした。
ここのレッスンルーム譲ってくれた先生には感謝しないとな。
レッスンルーム1に入るとみんながジャージに着替えてストレッチをしていた。
「あっ、先生」
「みんな準備できたか?」
「僕たちはいつでもいけるよ‼︎」
「そうか。ならいつも通り練習をしてくれ。俺は仕事とかで席を外すかもしれないができるだけここにいるつもりだ。後レッスンが終わっても俺が帰ってきてなかったら職員室に来て俺に鍵を返してくれ」
「わかりました。ほらみんな練習始めるわよ‼︎」
麗華が声をかけるとみんな練習を始めていた。
今日は理解者の練習をするようだ。
♫扉を閉めないでバタンと閉めないで1センチだけ開けておいて〜♬
今都が振りミスったな、みうだけがやるところを都もやっている。これは目立つな。
♫いつの日か気付くだろう背中向けたのが唯一の理解者〜♬
そして曲が終わるとみんながそれぞれ思ったところを述べて反省会をしている。
俺は気になるところがいくつかあったがみんなわかっているようなので黙っておく。
わかってるのに言われるのはイラつくからな。
こうして見ているとみんなの個性がわかってくる。
センターのみうは少し内気で自分を卑下することが多い娘でリーダーの麗華は根は真面目だが少しおっちょこちょいでニコルはすごく真面目でなおかつ周りのメンバーもよく見れているという感じでいろんなことがわかってきた。
そろそろ仕事を始めないとまずいな。教師とマネージャー業の兼任はなかなか大変なのだ。
「そろそろ仕事をしてくる。みんなも適度に休憩を入れるように後何かあったら職員室へ来てくれ」
「わかりました先生も仕事頑張ってくださいね」
「ありがとう」
レッスンルームを出て職員室に行くと一件のメールが来ていた。
「なんだろう?」
内容はテレビへの出演依頼だった。最近は転校の都合で仕事の割合を少なくしていたのでリハビリにはちょうど良い機会だろう。
俺は手帳を確認しながらメールを返信する。
返信はすぐに帰ってきた。
俺はどのメンバーを連れて行くか考え決めたのちにまたメールをする。
このやり取りを2,3度繰り返し麗華とニコルを連れて行くことにした。
その後麗華が鍵を返しに来てくれた。
当然仕事はまだ終わっていなかった。
「これは徹夜コースかな?」
意外と教師をやりながらメンバーの予定などを立てるのは大変だったのだ。
こうして俺が寮に戻るのは夜中の12時以降となりたまたま起きていた麗華に見つかりこっ酷く怒られるのだった。
でも案外人に心配してもらえるのは良いことなのかもしれない。
最後に心配してくれてありがとうと伝えたら麗華は顔を赤くしながら自室に帰って行った。
なんか俺変なこと言ったかな?
そんな事を思いながらシャワーを浴びてベッドに入り1日を終えた俺である。
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