6番町学園の教師 作:しがない22/7ファン
次の日もその次の日も特に何もなく、ついにテレビ局での仕事の日がきた。
あのまま教師を続けていたら絶対関わらなかってであろうテレビ局だ。
このために麗華とニコルには公欠届を出させるのを忘れていた。
今まで担任もやったことないしましてや授業形態が特別な学校だから覚えることが多くて大変だ。
いつも通り教室に入り挨拶をした。
「今日は麗華とニコルは3時間目から⚪︎×放送局で仕事があるから2時間目までには公欠届を出すように。他のメンバーは普通通り行動すること。後、今日の放課後レッスンは無しだ。まぁ3日連続で練習してるからここら辺で休憩しよう。以上解散」
俺は2人に公欠届を渡し教室を出る。
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望が教室から出るとみんな麗華とニコルに話しかけに行く。
「麗華とニコルいいな〜初仕事もらえて」
ジュンは足をぶらつかせながら愚痴を言う。
「仕方がないでしょ。今回はテレビのゲストなんだから。11人で行ったら邪魔になるでしょ」
「まぁでも私は休みをもらえて嬉しいし」
「まぁ確かに毎日練習をし続けると体にも良くありませんし合理的な判断だと思います」
「でも先生って色々不思議だよな」
「どうしたの悠希?」
麗華が心配そうに聞き返す。
「だってさ放課後ダンスの練習してた時なんか凄い目で見てなかったか?」
「わかる〜‼︎なんか歴戦の戦士って感じだったよね」
悠希の意見にみんな頷く。
「確かにあの目は凄かったわね。普段はそんなに怖くないのにあの時だけは凄いプレッシャーを感じたわ」
「まぁ、せんせはせんせでなにかあるんやろ」
「まぁ。そのうちわかるわよ‼︎とりあえず公欠届を出さなくちゃね。後みんな今日はお休みだからってハメを外し過ぎないようにね」
「「はーい」」
その直後にチャイムが鳴り1時間目が始まった。
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その頃望は職員室で昨日終わらなかった業務を終わらせていた。
どちらかというとマネージャー業務が多く、まだメンバーに伝えてはいないが新曲やライブの予定などを決めている。
個人的には彼女たちにはまだ伸び代があると思っているので俺はどうやったらみんなが成長するかを考えて頭を悩ませている。
よくアイドルは1つの面でしか見られないが彼女たちも俺らと同じ人間なのだ。
時には疲れ、怒ったり、泣いたりする。もちろん人を好きになったり嫌いになったり嫉妬したりする。
これは俺が身をもって実感しているからな。
いつかこの話もメンバーに伝えられたらと思っている。
そんなことはさておき、俺は時計を確認するともう少しで3時間目に近くなっていた。
つい1時間前に2人から公欠届は受け取っているので後は行くだけだ。
荷物を準備していると職員室の扉から2人が入ってきた。
「先生」
「おっ‼︎2人とももう来たのか。じゃあ行くぞ車を使うからついて来い」
俺は職員室のボードに外出と書き駐車場に2人を連れて行く。
「好きなところに座れ」
俺は鍵を開け運転席乗る。すると助手席に麗華後部座席にニコルが座った。
「2人ともシートベルトをしっかりしていて偉いな」
「当たり前のことを言わないでちょうだい。私たちはアイドルなのよ、そんなことで人生を無駄にしたくはないわ」
「この世の中には当たり前のことができない奴もいるんだ。覚えておくといいよ。ところで何か音楽でも聴くか要望があれば流すぞ」
「じゃあ、ナナニジの曲をかけてもらえますか?」
麗華が申し訳なさそうに聞いてくる。
「いいぞ」
俺はナナニジの曲のフォルダを開きランダム再生を押す。するとスピーカーから地下鉄抵抗主義が流れてきた。
俺は歌を口ずさみながら車を走らせる。
しばらくナビに従い運転をしていると目的地に着いた。
受付で入館証をもらい控え室へ入る。
ここからは俺は何もできないので番組が終わるまでセットの外で待っているとしよう。
「ここからは2人に任せるから。後補足だけど6番町学院に転校したことを必ず言うこと。これは忘れないでね」
「わかりました」
「じゃあ2人は衣装に着替えること」
そう言って俺は控え室を出た。
その後番組はうまくいき無事収録を終わらせられた。
2人の着替えが終わった後控え室に入ると2人はケータリングの飲み物を飲んでいた。
「2人ともお疲れ様。すごく良かったよ」
「そう?いつも通りやっただけよ」
「そうかところで2人はこの後予定はあるか?疲れてるだろうし予定がないのならどこかお茶しないか?」
「私はお父さんの家に向かおうかと。家が近いのと最近顔を出せてないので」
麗華は申し訳なさそうにこちらの誘いを断る。
「私は大丈夫よ」
「そうか。麗華、車を出そうか?」
「いえ、大丈夫です。帰りも電車で帰れるので」
「なら今日はここでお別れだな。寮で会うかもだけど。とりあえずお疲れ様」
「はい。お疲れ様でした」
そう言って麗華は荷物をまとめて控え室を出ていきニコルと2人っきりになった。
「さてニコル行こうか」
「えぇ。私も先生のことを知ってみたかったし良い機会だわ」
「それは光栄だな。とりあえず車で近くのショッピングモールまで行こうか」
「それで良いわ」
こうして俺とニコルはお茶をすることになったのだ。
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