6番町学園の教師   作:しがない22/7ファン

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7、夜に鳴り響くピアノの音

ニコルとお茶をして3日後学校ではある噂が流れていた。

それは夜誰もいないはずの音楽室から聞こえるはずのないピアノ音が聞こえるというものだ。

その曲の名前は誰も知らないが、とても綺麗な曲だという。

そんな噂のせいか知らないが定期的に夜の学校を見回ることになった。

流石に夜中などは警備会社がいるが大体6:30ぐらいまでは先生も巡回することとなった。

今日は俺の初めての見回りの日なのだが、さすがに誰もいないよな…?

いたらいたであって見たいなぁと思っていると。音楽室から綺麗なピアノの演奏が聞こえた。

確かにそのピアノの曲は有名なものではないようで俺も聞き覚えがない。

 

「まじかよ」

 

俺は少し恐怖を感じながらその音楽室の扉前に立った。

相手は気付いていないのかあるいは本当に幽霊なのか演奏を止める気配はなかった。

 

まぁ幽霊だったら貴重な体験ができたということでね。生きて帰れるかわからないけど……

 

そして俺はついに意を決して扉を開けた。

 

「誰かいるのか?」

 

「ふぇ‼︎せ、先生。どうしたんですか?」

 

「滝川か?」

 

「はい」

 

なんとそこにいたのは滝川みうだった。

彼女はピアノの椅子に座り手を鍵盤の上に乗せていた。

明らかに先程の曲を弾いているのは彼女だった。

 

「それで……滝川はどうしてここにいるんだ?」

 

「私、もともとピアノを弾くのが好きなんですけど人前で弾くのは好きじゃなくて……それで音楽の先生にお願いしてこの時間に教室を貸してもらってるんです」

 

「そうなのか」

 

なるほどこうして音楽室の幽霊の噂が生まれたわけか。

俺はふとした疑問を滝川に尋ねる。

 

「ところで滝川さっきのピアノすごいきれいな音色だったけどなんていう名前だ?」

 

「えっと……これには名前がなくて、その…私が適当に弾いてるだけなんです」

 

「じゃあ、この曲は滝川が考えたのか⁉︎」

 

「は、はいそうです」

 

「それは凄いな‼︎凄い綺麗な曲だったぞ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

そう滝川を褒めると滝川は頬を赤くして照れた。

 

「滝川、良ければここで曲を聞かせてくれないか?」

 

「えっ?でも先生見回りがあるんじゃ?」

 

「まぁこの見回りの原因は音楽室からなる謎の音楽だったからな。それも解決したし問題ないだろう」

 

「それって私のことですか?」

 

「うん」

 

「す、すいません」

 

「滝川は申し訳なさそうに謝る」

 

「別に滝川が謝る必要はないぞ。ちゃんと許可とってから使ってたんだろう。それで聞かせてくれるかい?」

 

「……わかりました」

 

そう言うと滝川は曲を弾き始めた最初はゆっくりとそしてだんだんと速くなりそしてまた落ち着いていくそんな曲だった。

 

「やっぱりきれいな曲だな。また今度聞かせてくれ」

 

「は、はい。こんな曲で良ければ」

 

「それは良かった。じゃあもう少しで帰るんだぞ。夜道は気をつけてな」

 

「はい。先生も気をつけて」

 

「もちろん」

 

そうして俺は音楽室を出た。




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