6番町学園の教師   作:しがない22/7ファン

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8、君はそのままでいいんだよ

ニコルとお茶をして4日後、最近は徐々にメンバーの仕事の再始動し始め少しずつ仕事量も増え始めている。

いやぁこれ以上増えたらヤバイな……

少しはG.I.Pの他のマネージャーも手伝ってくれるがなかなかの量だ。

それなりに給料貰ってるしその分働けということかな?

 

そして仕事をしていると昼休みになった。

俺は飲み物を買うために自販機コーナーへと向かった。

するとそこには悠希がジャージ姿で飲み物を買っていた。

 

「おっ‼︎先生じゃないか。ちょうど良いや先生今暇か?」

 

「ん?どちらかというと忙しい方だな。それでどうしたんだ?」

 

「いや、今日ほんとはつぼみとサッカーする予定だったんだけどな、つぼみ今日仕事があったのを忘れてたみたいでできなくなったんだ」

 

「それなら他のメンバーを誘えば良いじゃないか」

 

確かにつぼみは今日はラジオのゲストの仕事があった。

しかし他のメンバーも仕事がある子はいるが全員ではない。

もしかして他のメンバーとの仲が悪かったり……

 

「それが残ってるのってみうとかみかみとかで一応誘ったんだけど運動苦手だからって断られたんだ」

 

なるほど確かにおっとりとしているみかみがキレキレなドリブルとかしていたらなかなかにシュールだからな。

 

「そっか。じゃあ少しだけやるか」

 

「本当か‼︎ありがとう先生‼︎」

 

まぁ生徒との交流も大事だろうと思い、望は悠希とサッカーをすることにした。

 

「でもサッカーって2人じゃ出来ないと思うぞ」

 

俺は当たり前のことを悠希に聞く。

 

「別に22人全員が必要なわけじゃないんだ、別に2人でもパス回しとか1on1とかできるだろ」

 

「けど俺そんなにサッカー上手くないぞ。確か悠希ってサッカーうまかったよな」

 

「まぁ上手くないって言ったら嘘になるな。一応僕全国ベスト16には行ってるし。後この実績は僕1人の力じゃないし」

 

「それでも凄いよ。とりあえずグラウンド行こっか」

 

「わかった‼︎後ボールは僕が持ってきてるから大丈夫だ」

 

「まぁお手柔らかにな」

 

そしてグラウンドに出るとさっそく悠希とパス回しをした。

サッカーをしたのは結構前なのでうまくパスが行かないがそこは悠希がなんとかカバーしてくれた。

その後は1on1したりした。

そして俺が疲れてしまったので中庭のベンチで休憩をしていた。

 

「なぁ先生」

 

「どうした?」

 

「僕って可愛いか?」

 

俺はその質問を聞き手に持っていたペットボトルを落としてしまった。

突然どうしたのだろうか?

 

「なんでそんな事を聞くんだ?」

 

俺はペットボトルを拾いながら悠希に質問する。

 

「ほら、僕って少し前まで男子達と混じってサッカーをしてた訳じゃん。だからあまり女の子らしい仕草とか言葉遣いとかできなくて……けどニコルとか凄く可愛いじゃないか」

 

なるほど……悠希の言いたいことは理解できた。悠希は自分が可愛いとは思っていないのだろう。それにアイドルは可愛くなくてはいけないと思い込んでいる。

そこで俺は正直に思っている事を伝える。

 

「悠希は可愛いぞ」

 

「たとえば?」

 

「そうだな。まず顔が可愛い」

 

「あぅ」

 

「次に体は小柄なのにすごい活発でそのギャップがかわいい」

 

「あ、ありがとう」

 

「その次にハリネズミと遊んでるときの悠希が可愛い」

 

俺が可愛いところを1個ずつ言うたびに悠希の顔は赤くなっていった。

 

「その次に」

 

俺が続きを言おうとしたら悠希は止めてきた。

 

「も、もういいよこれ以上は恥ずかしくて……」

 

「そんなところも可愛いぞ」

 

「もうっ‼︎酷いぞ」

 

軽くふざけたところで俺は本当のことを言う。

 

「すまん。でも悠希は可愛いと思うぞ。それに全員が同じような可愛いじゃなくて良いんだ、同じような人だらけのグループはつまらないだろう。それにジュンとかを見てみな、ジュンはジュンなりの個性を活かしている。悠希も同じだよ、悠希も自分の個性を前に出せばきっとファンもついてきてくれるはずだ。だから悠希はそのままで良いんだよ」

 

「先生……ありがとう。そうだなこんなマイナス発言僕らしくないな‼︎先生のおかげで悩みもなくなったよ」

 

悠希は悩みが吹っ切れたようでとても明るい笑顔を浮かべている。

 

「それは良かった。悩みを解決するのは先生の役目だしな。それで…もう少しで昼休みが終わるから着替えて授業の準備をしてきなさい。こないだ数学の先生から悠希の成績があまりよくないって言ってたぞ。もしわからないところがあるなら聞きにくるように」

 

「わかった……」

 

悠希に数学の話をすると顔を青ざめさせながら返事をした。

その後に席を立ち校舎に入って行った。

 

「さて、俺も仕事しなきゃな、少し長引いてしまった。けど悠希の悩みも聞けたし良かった」

 

俺は少しの達成感とともに仕事に戻っていくのであった。

その後に“ある件”で連絡が来ていたのに気づかなくて放置していたのに気づき悠希と同様に顔を青ざめさせるのは別の話……

 

 




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