千年樹に栄光を   作:アグナ

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多くの物語を読んできた。

心揺さぶる歴史を読んできた。

そして書より奇なる現実を見た。

人々の喜怒哀楽、幸不幸。

若者の夢に、大人の理想。

少しでもより良い未来を夢見て、

進み続ける人々の歩み。

そして私は結論する。この世に救済などない。


天草の乱

『我が願い、我が理想、我が救済。

 その成就のために、どうか力をお借りしたい。

 セミラミス──アッシリアの女帝よ』

 

 よりにもよってこの毒婦(セミラミス)を呼び出した男は、疲れ切った老人のような声と背伸びをする子供のような野心の瞳でそんな言葉を言った。

 

 曰く、全人類の救済。

 

 それは古今東西、ありとあらゆる聖者が、聖人が、支配者が、科学者たちが夢見て目指し──その果てに絶望した理想(ゆめ)

 人類には余りにも遠すぎる夢の果てである。

 そして愚かにもその夢を、本気で目指す、老人(少年)がいた。

 

 英霊セミラミス。

 その気質は断じて善良などというモノではない。

 伝承を紐解けば、その事実は疑うまでもないだろう。

 

 アッシリアの女帝。世界最古の暗殺者。

 夫の無念を晴らすため、夫を殺した男に侍り、そして殺した女。

 愛する男を手にするために戦争を起こした女。

 

 愛に生き、愛に狂い、愛に死んだ女帝。

 その物語(人生)を悲劇と評する者もいれば、自己の感情のみで多くの争いを生んだ愚者と評する者もいるだろう、或いは男であれば毒婦とも。

 

 実際の所、どの評価も一つたりとして間違ってはいない。

 

 最初の夫を愛し、その復讐(感情)に殉じた思いは本物だったし、欲しい者(アラ)のために戦争を起こしたのも事実だった。

 彼女は善良さや寛容さとは程遠く、破滅や絶望を嗜好し、傲慢で強欲で野心家であった。そんな己に絶対の自信を持っており、誇ってさえいた。

 

 だからこそ、男に出会い、その内に秘めたる野望を聞き、付き合うのも一興だと思ったからこそマスターとして認めた。

 

 そう──あらゆる人間たちが絶望した全人類の救済という理想。

 権勢を誇る王の絶望、勇将が恐怖に沈む姿。

 多くの絶望を見てきた彼女だが、聖者の絶望だけは見たことが無かったから。

 

 だが、同時にそれだけではなかったのも事実。

 

 彼女は女帝。君臨する支配者。

 なればこそ、思わずにはいられなかった。

 

 正気とは思えない全ての人々を救うという夢。

 英雄、聖人たちが諦めてきた最果ての理想。

 全ての人々が救われた後の世界という奴を。

 

 きっと、つまらない世界だろう。

 平和(穏やか)な日々よりも騒乱(ドラマチック)を求めるのが人の業だ。

 好色家で派手好きな女帝とは相反する世界だ。

 

 いや、しかし、それでも──見ないことには始まるまい。

 一人の女帝として──いいや一人の人間として。

 男が語る未来を想わずにはいられなかった。

 

 だから乗った。

 現世に迷い出て数十年。

 一つの理想に突っ走ってきた男の夢に。

 

 その結論が破滅であれ、絶望であれ、はたまた──救いであれ。

 どう転んでも良い見世物になるだろう、と。

 

 ゆえに彼女はその景色(結論)に怒り狂う。

 自分でも良く分からないままに、怒る。

 

 呆然と、いっそ無様に倒れ伏す男と。

 それを冷徹に見送る小娘の姿。

 天真爛漫な無害さの何処に隠し持っていたのかというような決意に満ちた暗殺者の姿に女帝は自分でも良く分からないまま、怒り、叫ぶ。

 

「おのれッ!!貴様──!!」

 

 即座に展開されるは三つの魔術式。

 この聖杯大戦においては暗殺者(アサシン)として召喚されている彼女だが、二重召喚という召喚者によって付与された稀有なスキルの効果により、魔術師(キャスター)としての能力も有する彼女にとっては当然の攻撃手段であった。

 

 展開されるは現代の魔術師など遠く及ばない神代の術式。

 出力にしてAランクを誇る超火力の魔弾である。

 機を見て敵の背を刺すことしかできない手弱女(アサシン)など一瞬にして蒸発させるに余りある攻撃はしかし、

 

『令呪を以て命ずるッ! 即座に離脱せよ、“黒”のアサシン──!』

 

 聖者と女帝の謀略を読み切った男にまたしても先んじられた。

 神代の魔術より先に振るわれる最上級の現代魔術。

 サーヴァントにとって最大級の首枷であり、不可能を可能へと変えるブースターでもある令呪による勅令が発動する。

 

 女帝の一撃は届かなかった。

 “黒”のアサシンを屠るはずだった一撃は教会の備品を破壊するに留まり、仕留めるはずだった獲物は現代魔術では魔法にも等しい、個人での空間転移という現象で以てこの場から離脱した。

 

 しかし──もはやどうでもいい。

 

「おい、マスターッ! しっかりせよ、貴様なにを無様に倒れている!?」

 

 全人類の救済とやらを遂げるのではなかったのかと“赤”のアサシンは血だまりの中に倒れる己がマスターを抱き上げ、普段の傲慢と冷酷な女帝像に似合わないほど、憤りながら死に体の男に叫ぶ。

 女帝の言葉に、男は苦笑する。

 

「あ、ははは……すい、ません。油断した、わけではないのですが……」

 

 返す言葉は余命を悟った老人のように弱り切っていた。

 それも当然だろう。

 完全に、凶器は過たず心臓を穿った。

 致命傷である。たとえシロウが──その正体がサーヴァントであることを考慮してもこれは避けられない必死の傷であった。

 

 ゆえにもう、シロウは笑うしかなかった。

 いやいっそ痛快ですらある。

 

 魔術の、神秘の大原則は秘匿である。

 それはこの聖杯大戦とて変わらない。サーヴァントという現代魔術世界において最上級の神秘を運用するならば尚の事。だからこそ戦いは常に人目の少ない夜になると考えていたし、そもそもこの段階で仕掛けてくることさえも予想外。

 

 こちらの陣営がそうであるように敵は、まだこちらの全容を掴めてさえいないはずなのだ。その状況で大胆にアサシンのサーヴァントをこちらに赴かせ、マスターを狙ってくるなど、無謀極まりないだろう。

 

 まして今回、ターゲットとなったのはシロウ。敵方は知る余地もないがサーヴァント・ルーラーとしてサーヴァントの詳細なステータスを閲覧することが許された聖杯戦争における特権の保持者。

 

 接敵した瞬間、一目見た瞬間、暗殺者の小賢しい狙いなど簡単に看破していたことだろう。だから──そこも含めて予想外。よもやサーヴァントにサーヴァントであることを隠蔽する工作まで施してくるとは。

 

 徹底しただけなのか。否──きっと読んでいたのだろう。

 この大胆な暗殺は無計画で行われたものではないはずだ。

 でなくばここまで鮮やかに決まることはあるまい。

 だとすれば……答えは一つ。

 

「侮っていた、わけではないのですが……見事な政治手腕だ。よもや、我が存在が露見しているとは思わなかった。『八枚舌』は伊達ではないと、そういうことですね、ダーニック(・・・・・)プレストーン(・・・・・・)ユグドミレニア(・・・・・・・)

 

 ダーニック。計画を練られるのはこの男しか考えられない。

 自分と同じ第三次聖杯大戦にマスターとして参戦した男。

 彼はどこかで知っていたのだ。シロウの正体が同じ第三次聖杯戦争を戦ったサーヴァントであることを。

 そして聖杯大戦の監視役兼マスターとして参戦することを。

 

 であるならばこの攻撃も納得がいく。

 シロウの居場所を調べる手段も、シロウを狙う動機も存在する。

 白昼堂々とは些か魔術師らしからぬ発想だと思うが、それも彼がその本質が魔術師ではなく政治屋であることを知っていれば違和感はない。

 面倒な敵を真っ先に消す、それは戦争における当然の処置だ。

 

「ぐ、……かはっ……!」

 

 吐血。シロウは痛みを堪えながら己に死を与えた凶器に触れる。

 ……よくよく見れば表面には不思議な意匠が刻まれている。

 手を通して、微かに感じる呪いの気配。

 

“呪詛……か”

 

 それも事が為された後に発動するタイプのものだ。

 いわゆる連鎖する不幸。

 そういったものを呼び込み、加速させる術式。

 成程これならば凶器自体に魔力反応は宿らない。あくまで殺人という結果に対して更なる不幸を被らせる呪詛だ。殺人という結果が起こるまでこれはただのナイフに過ぎず、故にこそ魔力で以て見切ることは不可能。

 

 先の“黒”のアサシンと同じだ。アレもまたサーヴァントであることは勿論、魔力を発することすらなかった。直前まで害意も敵意も殺意も感じられなかったことから恐らくは宝具か、或いはマスターによる隠蔽魔術か。

 徹底して暗殺が為されるまで正体を隠し続ける戦術とこちらの動きを読み切った慧眼、同じく謀略家として見事としか評せない。

 

 これを仕組んだ存在は、恐ろしいまでに冷徹であり、恐ろしいほどまでに大胆であり、そして──シロウと同じかそれ以上に、本気で勝利を欲している。

 

「……ああ、確かに、これは失敗だ」

 

 侮ったわけではない。侮ったわけではないが、それでも心に少しの油断があったのだろう。

 所詮は既得権益に恨みを持っただけの魔術師。

 我が願い、我が理想、我が悲願に比べればその熱量などたかが知れていると。

 聖者の中にあった微かな慢心。

 それを、シロウの命ごと完全に抉り抜いた。

 

「ふ、ふふ、はは……」

 

 天晴、実に天晴。痛快である。

 いや本当に笑うしかないだろう。

 これは読み切れない、と。

 

「いや本当に、申し訳、ありません。一手、上回られたようで」

 

「ええい! 何を暢気に称賛などしている! 聖杯を勝ち取ると、全ての人類を救うなどと我に話した誓いとやらは偽りだったのかッ!?」

 

 怒声に、ぼんやりと視線を己のサーヴァントに向ける。

 動揺している。怒っている。

 それも当然だろう。

 ここまで無様に、あっさりと暗殺を許したのだ。

 傲岸不遜を服と着る彼女にとっては屈辱だろう。

 マスターである自分の醜態も含めて。

 

「申し訳、ありません」

 

「謝っている暇があるならば、何とかしてみせよ! まだ聖杯大戦は始まってすらおらぬのだぞ! それを貴様、なんだそれは……!」

 

 アサシンの言葉に苦笑を漏らす。

 彼女の言葉には応えてみせたい処だが、不可能だ。

 傷は完全に致命傷。

 しかもナイフには呪詛(どく)が仕込まれている。

 必ず殺すという意思が見え隠れする殺意はシロウを完全に捉えている。

 

 シロウが持つ宝具、魔術の何れで以てもここから立ち直ることはあり得ない。

 少なくともシロウ・コトミネ──天草士郎時貞にこの状況を打開する術は何一つとして存在していない。

 詰みだ──王手を越えた必至の詰み。

 

 そう、なのに、

 

「五十余年、第二の生の限りを尽くして用意を進めたのであろう!? 怒りも嘆きも憎しみも、全ての人々を救うために捧げたのだろう!? そこまでして、顔も知らない誰かの幸福を願ったのだろう!?」

 

 “赤”のアサシン──セミラミスは似合わないほどに怒り、叫ぶ。

 利害の一致、彼女とはそれだけの関係だったはずだ。

 だが、女帝は感情を露わにして、シロウに吠える。

 

 そう、これは怒りだ。

 無欲なこの男が、唯一野心を燃やすただ一つの理想(ユメ)

 手を貸してやろうと、女帝にそう思わせただけの夢。

 それをこんなあっさりと手放そうとする男への怒り。

 

 

「理想を掴み取り、奇跡を成す! それを、この程度で諦めるつもりか! 幸福な世界など空想(ユメ)だと、無理と、不可能だと諦めるつもりか!」

 

 ────────諦める(・・・)

 

立て(・・)! ここで倒れるなど我が許さぬ! かような結末など我が認めぬ! この我を人類救済などという貴様の野望に巻き込んだ以上、挑まずして敗れるなどという無様は許さぬ! 貴様が真に人類救済とやらを成すというならば、今すぐ立ち上がり、奇跡の一つでも成して証明してみせよ──!」

 

 無茶苦茶な命令を女帝は己がマスターに告げる。

 立てと、立ち上がり、戦ってみせよと。

 その言葉にシロウは、天草四郎時貞は瞑目し──。

 

 

 

 ……この両手は常に奇跡を成し、そして取りこぼしてきた。

 民の信じる主の嘆き、弱き人々の不幸。

 苦しむ人々を一人でも多く救おうとして全て、取りこぼした。 

 

 シロウ、四郎、天草、時貞殿──声が、炎に捲かれた声が聞こえる。

 

 足りない。奇跡が足りないのだ。

 この両手は余りにもか細く、余りにも小さい。

 だからこそ大聖杯という器が。

 万人を掬い、救う奇跡を求めた。

 

 未来に多くの幸あれ。人々に、救いあれ。

 全人類に、救済を。

 

 そのために嘆きを捨てた。怒りを捨てた。憎悪を捨てた。

 真に誰も彼もを救うため、大切なものを切り捨てた。

 聖人君子たち(だれもかれも)が諦めた、その夢を成すために。

 

 なのに、お前は諦めるのか?

 まだ始まってすらいない戦いを、夢を、奇跡を。

 やっぱり不可能だったと、諦めると。

 

 嗚呼──そんなこと、そんなことで……。

 

 

 

“そんなことで諦められたのなら……()はこの五十年を生きていないッ!!”

 

 

 

「そうだ──まだだ(・・・)まだ(・・)死ねないッ……!」

 

 僅かに動くだけでも激痛が奔る中、シロウは拳を握る。

 死に体で、意識が途絶していく中で、叫ぶ。

 死にたくないのではなく、死ねない。

 

 死などという幸福な夢に浸かる己をシロウは許さない。

 現実(地獄)の先に花束(救済)を、そんな未来を描き出すために。

 征くと、少年は誓ったのだから──!

 

「……フン、ようやく目が覚めたか、たわけ」

 

 アッシリアの女帝が笑う。

 呆れたような言葉のまま、そうでなくてはと笑う。

 そして囁くように甘く拐かすようにシロウに言う。

 

「ならば、すべきことがあろう。……業腹だが、それ以上に此処まで好き勝手されていては我の気が収まらぬ。ゆえに許す。手にした奇跡を叫ぶが良い、我がマスターよ」

 

 是非もなし──シロウは叫んだ。

 

「──令呪を以て“赤”のアサシンに命ずる! 我が手に奇跡を! このまま俺は終われない──ッ!!」

 

「相分かった。ならば救世主が如く、死する運命から目覚めよ、我がマスターよ。己が聖者であることを証明し、奇跡を見事起こしてみせるが良い」

 

 そう言って、“赤”のアサシンは、セミラミスはシロウの胸に手を当て、躊躇いなく神代の魔術を──この状況を唯一打開する手段を使用する。

 

 

 ──シロウの命運は尽きている。

 それは覆せない運命だ。少なくともシロウにはどうしようもないし、たとえ現代魔術師など及びもつかない神代の魔術師であるセミラミスも同じだ。

 アスクレピオスやナイチンゲールでもなし、かの女帝は人を殺すことに長けていても救うことなど出来はしない。

 

 だが令呪と、そしてシロウという人物の特殊性を考慮すれば、取れる手段は存在するのだ。

 第三次聖杯戦争により敗北したシロウだが、その肉体は受肉している。偶発的に大聖杯に触れることができたシロウはこの五十年余りを人間として過ごしてきた。そして凶器が、ナイフが突き刺したのはそんな人間としてのシロウだ。

 ならばこそ話は簡単。死の運命を、復活という奇跡を成すために古い体を捨てればいい。本来の、サーヴァントの姿に立ち戻ればいい。

 

 無論、変化は不可逆のもの。受肉した一人の人間として生きている以上、サーヴァントといえど体が死ねば、中身も死ぬ。サーヴァントという、仮初の肉体に戻ることで死を回避するなど、都合がいい立ち戻りは出来ない。

 

 しかし──例外は常に存在する。

 彼に侍るは神代の魔術師。それも二重召喚などというサーヴァントクラスの枠組みを超えた反則によりこの世に招かれた存在である。

 自己分析によるサーヴァントクラスシステムへの干渉、聖杯との接続の分析、未だ記録として残る第三次聖杯戦争のサーヴァント。

 

 魔術とは言ってしまえば世界に対する詐術である。

 なればこそ女帝もまた詐術を掛ける。

 令呪によるブーストによって強化された己の手腕で以てこの例外にのみ為せる自己の存在を代価とした最終手段。

 存在交換(チェンジリング)──聖杯がサーヴァントとして擁立する己に通る回路(パス)と断絶したシロウのサーヴァントとしての回路(パス)を入れ替えることで、女帝はシロウをサーヴァントとして復活させる。

 

 もちろん、そんなことをすれば“赤”のアサシン、セミラミスは消滅するわけだが──。

 

「吐いた唾は飲み込めぬ。この我を乗せたのだ、途中下車など決して許さん。全ての人類を救済するという大言壮語、噓偽りでないならば叶えてみせるがいい。我がマスターよ。それを以て此度の失策を許す」

 

「よろしい。ならば応えましょうアサシン、いえアッシリアの女帝よ。聖杯を我が手に。その暁に理想の世界を実現し、人類救済を以てして、此度の失策の償いとしてみせると」

 

 そうして一騎のサーヴァントが消失した。

 聖杯大戦、最初の脱落者は大戦に身を投じる間もなく消失した。

 しかし変わらない。

 大聖杯は依然“黒”の陣営と“赤”の陣営の七騎を認識している。

 そう即ちは──。

 

 “赤”のセイバー

 “赤”のランサー

 “赤”のアーチャー

 “赤”のライダー

 “赤”のキャスター

 “赤”のバーサーカー

 

 そして──“赤”のルーラー(・・・・)

 

 

「未来を手にし、勝つのは俺だ──!」

 

 英霊として蘇った天草四郎時貞はその眼に決意の炎を宿し、今再び動き出す。

 よって此処に全ての前提は崩れ去った。

 

 黒き女帝は忠実と怒りで以て男に託した。

 策謀に燻る男は自ら征く(立つ)ことを選んだ。

 

 故にこれより始めるは真なる聖杯大戦。

 敵と味方。

 恋と愛。

 我欲と理想が入り乱れる物語などではない。

 全ての戦力が正面から激突する本当の意味での戦争だ。

 

 運命の手は誰の下に。

 

 最も強きものが玉座へと至る聖杯大戦。

 その開戦の号砲が遂に鳴らされたのである。 




Sword,or Death

with What in your hand…?

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