エレジアの不響和音 作:匿名P
「着きました」
ドアをノックしてT・ボーンが部屋に入ってくる
「ありがとう」
次のライブの島に着くまでウタはずっと練習をしていた。そのため疲れも溜まってきていた
「ここがアラバスタ!」
ウタは船を降りて背伸びをする
「素敵な国だね。変わってない」
「宮殿まで案内致します」
国王の住む宮殿までT・ボーンがウタ達を案内する。道中ウタのファンが歓声を送ってくれるが海兵がウタに近づかないようにしていた
「ここが宮殿…!」
ウタは宮殿の大きさや荘厳さに圧倒されていた
「私たちはここまでですので」
T・ボーンはそう言うと宮殿の入口で止まった
「じゃあ行こう」
ウタが宮殿の中へ入っていくとそれに続いてキールとゴードンも入っていく
「「「ようこそ!アラバスタへ!」」」
ウタ達が宮殿の中に入ると温かく歓迎される
「国王様はこちらです」
イガラムとペルーがウタ達の前に出てくる
「ようこそ!お待ちしておりました」
ウタ達が国王の部屋に入ると国王・ネフェルタリ・コブラが挨拶をしてくる
「よろしくね!」
ウタはコブラが差し出した手を握ると握手をする
「よろしく!私はビビ」
ビビがウタに握手を求めて手を差し出す
「私はウタ、よろしく!」
ウタは出された手を握るとブンブンと縦に振った
「ゴードンも久しぶりだな」
コブラはウタとビビが仲良く話しているのを尻目にゴードンと握手をする
「あぁ元気そうじゃないか」
ゴードンはアラバスタで起きた事件を知っているため体の心配をしていたが杞憂に終わったので安心した
「よろしく」
コブラはキールにも手を差し出す
「キールです。お願いします」
キールはコブラの手をとると握手を交わす
「ゆっくりしていってくれ。できる限りのもてなしはさせてもらうよ」
「部屋へ案内しよう」
コブラのあとをウタ達がついて行く
「ここを使ってくれ」
ウタ達が案内された部屋はライブの練習をするには充分な大きさだった
「でね…」
部屋に着くとビビが話の続きを始めた。ウタと年齢が近いこともあり息が合っている
「え!?そうなの!?」
ウタが一際大きい声を出すのでその場にいたみんながウタの方へ振り返る
「どうした?」
コブラと話していたゴードンが話をやめてウタに聞く
「ペルーさんって…不死身?」
ペルーを見ながらウタが言う
「あの時はびっくりしちゃった」
______
「あ!帽子…忘れた」
クロコダイルが捕まったあとアラバスタには平穏が訪れていた。だが、国のために散っていったペルーを追悼するために毎日国民が花を捧げていた。そのペルーは帽子を忘れたため取りに戻って行った
「あ!兄ちゃん!帽子」
ペルーが戻ってくるとじいさんが帽子をペルーに渡す
「ごめんなさい。ありがとうございます」
ペルーは帽子を受け取ると頭に身につけた
「いってらしゃい」
じいさんが笑顔でペルーに言うとペルーは空を飛んで行った
「あれなんだ?」
「鳥?なんだ?」
ペルーが宮殿に向かっていると国民が気づきざわついてくる
「なんだ?」
外が騒がしいことに気づいたビビとコブラが窓の外を見ると空にこちらへ向かってきている何かが見えた
「なんか来てるよ」
「…ん?まさか!?あの帽子!」
コブラはハッとしたように空を飛んでいるペルーの帽子を指差す
「嘘…!?でも…」
ビビはその帽子に見覚えしかなく涙ぐんでいる
「屋上へ行こう!」
コブラが慌てたように屋上に向かうとビビもついて行く
「国王様!どうされました!?」
慌てた様子で廊下を走るコブラにイガラムが慌てて声をかける
「ペルーが、ペルーが…」
「まさか!?」
イガラムもビビのあとに続いて屋上へ向かう
「…!ペルー…」
「ペルー…」
「お前…!」
3人が屋上に着くとペルーは膝まづいた
「お待たせしました…!ただいま戻りました、ペルーです」
ペルーがそう言うと泣きながらビビがペルーに抱きつく。コブラもイガラムも嬉し泣きしていた
______
「あの時は驚いたな」
「えぇそうですね」
イガラムとコブラが思い出しながら感傷にひたっている
「その節はお騒がせしました」
ペルーが頭を下げる
「いいんだ。こうしてみんなで平和に過ごせているのだから」
コブラが笑顔でペルーに言う
「もうこんな時間か…そうだ、アラバスタ自慢の温泉に入らないか?」
「温泉入りたい!」
「久しぶりに入りたいな」
「…」
ウタとゴードンが入りたがっているのを見てキールも頷く
「よし!じゃあ行こう」
ウタ達は浴場へと向かった
______
「また後でね」
ウタとビビは男性陣に手を振ると女と書かれたのれんの中に入っていった
「じゃあ諸君またな」
ちゃっかり女子風呂に入ろうとしているコブラをキールが1発殴る
「いい歳したおっさんが何してる?」
キールは殺意のこもった声でくたばっているコブラを見下す
「国王様!?」
イガラムとペルーが慌てて国王の元に近づく
「いい加減懲りたらどうです?」
「やろうとしてること最低ですよ」
イガラムとペルーはコブラに近づくと慰めずに叱った。この言葉がコブラの心をえぐる
「「ありがとうございます。キールさん」」
イガラムとペルーはキールに頭を深く下げる
「なんか外騒がしいね」
ウタ達は外でガヤガヤやっているのに気づいた
「どうせ、お父さんだよ」
ビビが呆れた顔で言う
「でも、お父さんがいると元気になれるんだよね」
ビビが笑顔で言うとウタが頭の中に懐かしい顔を思い浮かべる
「ウタはどう?」
「えっと…私はお父さんといると楽しいしお父さん頼りになるし…」
ウタが小さい時の思い出を思い出しながら言う
「いいお父さんじゃない」
「そうかな?」
「そうだよ!自慢のお父さんだよ!」
「うん!」
本当にありがとうございますm(*_ _)m
感謝しかないです
これからも投稿続けていきますのでお願いしますm(_ _)m
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