エレジアの不響和音 作:匿名P
ウタはルフィの死亡説で塞ぎ込んでしまったもののビビのおかげで立ち直ることができた。それからライブの練習とビビとの交流を深め、ライブ当日には2人は親友となっていた
「今日が本番だね」
ビビは毎朝ウタの部屋に行き、召使い呼ばれるまでは歌姫と話していた
「うん、必ず成功させるから!」
「ウタならできるわ」
「ありがとう」
「ライブのあとはどうするの?」
「準備が出来たら次のライブの会場に行くと思う」
ウタは多忙な人間であり、次から次へとライブの依頼がやってくる
「そうなんだ…」
「大丈夫だよ!いつかまた会えるから」
寂しそうな顔をしたビビを見てウタが笑顔で言う
「そうだよね!」
ウタの笑顔を見たビビの表情は寂しそうな顔から明るい顔に変わった
「王女様・ウタ様、御朝食ができております」
ドアをノックして召使いがウタとビビを呼びにやってきた
「はい。行きましょ」
ビビはウタの手を取るとそのまま引き連れて行った
「おはよう」
ウタ達が食堂へ行くと既に男性陣は座っていた
「おはよう。今日はよろしく」
男性陣を代表してコブラが挨拶を返す
「必ず成功させるからね!」
「そう言ってくれてありがとう」
______
ウタのライブまであともう少しになり会場の熱気は高まっていた。この前の失態から警備の海軍の人間の数が増えている
「もうすぐだね」
ビビはウタのお願いでステージ裏に待機していた
「うん」
ウタの表情は真剣で集中しているのが伝わる
「そろそろ時間だ。いっておいで」
ゴードンが時計を確認するとウタにそう言った
「じゃあね」
ウタはビビに手を振るとステージへ出ていった。ウタがステージに出てくると会場の熱気が一気に高まった
「U!T!A!U!T!A!」
会場にいるファンは一体となってウタコールをしている
「みんなーおまたせ!ウタだよ」
「今回も盛り上がっちゃおう!」
「最初の曲いくよ!」
ウタがそう言うとバックバンドが「新時代」を奏でる
「新時代はこの未来だ〜」
ウタが歌い始めるとファンが手拍子などをして一体になっていく
「そろそろ開始しろ」
海軍の厳重な警備をかいくぐって悪事を企む人間がいることを知らずにライブは進む
「どんどん行くよー!」
ウタは「新時代」を歌い終わるとバックバンドに次の曲の合図をする
「え?何?」
突然、会場の照明が落ち、会場が混乱する。ウタはみんなを落ち着けようとするが、まるで声が聞こえていない
「そこまでだ。UTA」
照明が戻ると大勢いた警備の海兵が倒れており、知らない人間がステージに登っていた。そして数え切れない銃口がウタに向いていた
「また?ライブの続きだから戻って。みんなも怖がってる」
ウタは危険な状況にも関わらず、臆することなく言う
「あれは…!?バロックワークス!!??」
ビビがステージに登ってきた人物の服の袖にかかれたバロックワークスの文字を見て驚きの声をあげる
「嘘…滅んだはずじゃ!?」
「ウタが危ない!」
ビビはそう言うとステージへ行こうとするが、キールがビビの腕をつかみそうさせなかった
「…!キールさんなんで!?」
ビビはキールの手を振り払おうとするが、力が強くビクともしない
「ビビ君、あそこはウタのステージだ。どんなことがあろうと私たちが手を出してはいけない」
「でも…!」
「見てればわかるよ」
ビビはキールの言うことに従ってステージへ行くのをやめた
「そういうわけにはいかないな。お前が手に入ればバロックワークスを再建できる」
「だから大人しく捕まってくれるか?こんな
「今…なんて言った?」
ウタの中で何が弾け飛んだ
「こんなくだらないことして…」
「許さない…ライブをめちゃくちゃにしておいて馬鹿にするなんて…」
「絶対に許さない!!」
ウタは指を鳴らすとバックバンドがそれに合わせて曲を奏でる
「散々な思い出は悲しみを穿つほど〜やるせない恨みはアイツのために〜置いてきたのさ〜」
ウタが歌い始めたのは「逆光」、ライブを盛り上げる時に歌うことが多いが、今回は海賊達を蹴散らすために歌っている。ウタは歌い始めると音符の戦士たちを出した。その戦士達は海賊達を襲い始めた
「なんだ!?早くUTAを捕まえろ!」
ウタを捕まえようとするが音符の戦士たちによって阻まれる
「あんたらわかっちゃないだろ〜本当に傷む孤独を〜今だけ箍外してきて〜」
ウタは空を飛ぶと海賊達が銃を放つが全く当たらない。会場は曲が流れてきた事でボルテージが上がる
「怒りよ今 悪党ぶっ飛ばして〜そりゃあ愛ある罰だ〜もう眠くはないや ないやないや〜もう悲しくないさ ないさ〜」
ウタは指をなぞり五線譜を出すと海賊達を閉じ込めた
「そう 怒りよ今 悪党蹴り飛ばして〜そりゃあ愛への罰だ〜もう眠くはないや ないなないな〜もう寂しくないさ ないさ」
ステージで音符の戦士たちと戦っている海賊も五線譜で閉じ込めると空に貼り出した
「逆光よ〜」
ウタはステージに降り立つとファンの手拍子と共に歌い切った
「すごい…」
ウタの姿はビビは言葉を失っていた
「言っただろう?ウタのステージに手は出すなって、まぁ手を出したくても出せないけどね」
「あれが"世界の歌姫"…」
ビビはウタのステージに見とれていた
「ここは私のステージ!!邪魔させない!」
ウタは力強くそう言うと会場が盛り上がる
「ここはみんなにとって幸せな場所!幸せを奪うなんてできない!!」
アンケートありがとうございましたm(_ _)m