エレジアの不響和音 作:匿名P
「よく来たな…!」
ウタとゴードンが宮殿を進んでいくと国王は既に待っていた。国王の周りにも幹部らしき人物が揃っていた
「あなたが国王?」
「そうとも、俺はドンキホーテ・ドフラミンゴだ。今回は頼むぜ。後ろにいるのは俺の
ドフラミンゴは終始口角が上がっており、どこか不気味な雰囲気を感じる
「任せてよ!私の歌はみんなを幸せにできるんだから!」
「フフフ、頼もしいな」
「お前がゴードンか?エレジアの件は災難だったな」
「そんな、気にすることじゃない」
「国が滅びるのは辛いだろう。愛していた国が無くなる…これほど辛いことはない」
ドフラミンゴは立ち上がるとゴードンに手を差し出した
「ありがとう」
ゴードンはドフラミンゴの元へ行くと手を取り握手をする。その時ドフラミンゴが不敵に笑った
「UTA、取り引きをしないか?」
「え?どういうこと?」
ウタがそう言うとドフラミンゴはゴードンをイトイトの能力で壁に貼り付けた。そして光を受けて光る糸をゴードンの首に持ってくる
「こいつの命と引き換えだ。お前がドレスローザで永久に住み国のために歌うなら、こいつは解放してやる」
「そんなのできない!私の歌はみんなのためにあるの!」
「なら、死んでもらうか…?」
ドフラミンゴはゴードンの首に糸をつける。ゴードンの首から血が流れる。もう少し深く入れば命に関わる
「…!?ゴードン!?その気なら…!」
ウタはウタウタの能力を発動するため歌おうとする
「おっと、そうはいかねぇな」
ドフラミンゴがそう言うとウタの右手に海楼石の手錠がかけられる。ウタはその場に力なく倒れてしまう。倒れたあと後ろ手にかけられたため立つことすら厳しい
「さぁ、どうする?」
ドフラミンゴは口角を上げながらウタの様を見ている
「力が入らない…(キールさん、助けて!お願い!)」
「さぁ、決めろ!こいつを殺すか、国に尽くすか!どっちだ!」
ドフラミンゴだけでなく周りにいる幹部達も笑っている
「…ウタ、私のことは気にするな」
「ダメ!それはできない…だから…」
「私はこの国のために…」
______
「…(戻りが遅い…なにかあったのか?)」
「ウタ達の帰りが遅い。なにかあったんじゃないか?」
「いえ、その心配は必要ありません。宮殿内は
「そうか…なら」
キールは覇王色を出すと門番を気絶させると宮殿の中へと入っていった
「…!?ウタの気が弱まった…!?何が起こってる?ウタの近くにいるのは…なんだ?」
ドフラミンゴの気を感じたキールはなにかあったと確信した
「あの気の弱まり方…海楼石か…?」
キールは感じたことのない気の弱まり方だったため、ウタのところへ向かう途中で海楼石の鍵を手に入れていた
「家族に手を出すとは国王とはいえ許さない…!」
______
ドォーーン
ウタが話している途中で壁が豪快に壊され1人の人間が入ってくる
「誰だ!?」
「戻ってこないと思ったら取り込み中か…家族は無事だろうな?」
キールは入ってくるなり覇王色の覇気を出した。これにより周りにいた幹部は最高幹部以外倒れた
「なんだこいつ…!?お前ら!何してる!」
「家族に手を出すとはいい度胸だ…!」
キールは刀を素早く抜くとドフラミンゴに斬新を飛ばす。ドフラミンゴはこれをもろに受け吹っ飛ばされる
「グハァ…!」
「ドフィ!!」
「大丈夫か?2人とも」
キールはゴードンの糸を切るとウタの海楼石の手錠を解いた
「やりやがったな…!国王をやるとはそっちこそいい度胸してんじゃねぇか!それに俺は七武海だ、その気なれば海軍も呼べる!」
ドフラミンゴはウタ達の誰かを操ろうと糸を出すがキールに全て切られてしまう
「…!?糸を!」
「国王、七武海、海軍…?…相手してやろう…!たとえ国王だろうと七武海だろうと私の家族を傷つけるやつは許さない!」
「…!?」
キールの迫力にドフラミンゴと最高幹部達はひるむ
「やってみろ…!ただじゃすまないぞ…!」
キールは刀に覇気を込める。覇気が強すぎて空間が歪んでいる
「フフフ、やめておこう!」
ドフラミンゴは不敵な笑みを浮かべる
「お前とやるのは早い…」
「何者なんだ!?」
「私の名前などどうでもいい…ただ、次手を出せば覚悟しろよ」
「一生後悔するぞ…!!」
キールは殺気をこめ静かに言うとウタ達を連れて出ていった
「…」
ドフラミンゴはキール達がいなくなると椅子にドカッと腰掛ける
「ドフィ?いいのか?国が栄えるチャンスだぞ」
トレーボルがドフラミンゴに言うが、ドフラミンゴは反応しない
「あいつは触れちゃならねぇ…!どれだけ利益があろうとあれは危険すぎる…!」
そう言うドフラミンゴの顔には冷や汗が流れている
「あいつはやる男だ…!手を出さないのが1番だ」
ドフラミンゴの息が荒くなっている
「……あいつのような男がまだいたか…」
______
「ありがとう。キールさん」
ウタ達はその後用意された部屋に着いた。ゴードンはライブの確認のため、今はキールとウタの2人きりだ
「いいんだよ。あれくらい」
「私の能力なら大丈夫だって思ってた。でも何も出来なかった」
「…私がいつもそばにいれればいいんだが」
キールも今回の事態は予想出来なかったため反省していた
「キールさんに頼ってばっかじゃダメだと思うの。だから、キールさん私を鍛えて」
ウタは真剣な眼差しをキールに向ける
「…」
キールとしてはウタに無駄な力を教えたくはなかったが、ウタの眼差しをみて折れた
「わかった。ただ、私は厳しいぞ?」
キールは不敵に笑う
「大丈夫!私にできないことはないんだから!」
ウタは自信満々にそう言った
「ハハハ、そうと決まったらさっそくやろうか。君はライブの練習もある。だから、あまり時間は取れない…ビシバシ行くよ!もちろんライブの練習を優先させるんだよ」
「はい!お願いします」
こうしてキールとウタの秘密の特訓が始まった
ウタ最強ルート突入