エレジアの不響和音   作:匿名P

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豆知識:キールは技の真似ができる


嵐の訪れ

「キールさんがいつも纏ってるやつって何?」

ウタの熱烈な要望で始まった特訓は覇気についての説明からだった

 

 

「基本的には武装色という覇気を使う。たまに覇王色も使うけど、最初は鍛錬すれば誰でも習得できる武装色と見聞色から始めるよ」

 

 

「見聞色って何?」

ウタは覇気のことを1ミリも知らない

 

 

見聞色というのは相手の意志を感じる力のこと。気配を感じたり、相手の心が読めたり、少し先の未来が見えたりもする。」

 

 

「さっき言ってた覇王色ってやつは?」

 

 

「覇王色というのは相手を威圧する力のことだ。ただ、生まれながらに持った人間しか扱えない。鍛錬して手に入れることができるものでもないし、覇王色自体持っている人によって威力は違う」

 

 

「私にも資質あるかな?」

 

 

「それは私にもわからない。ただ、その片鱗が見えないから現状では使えないと思うが…」

 

 

「まぁとりあえずは武装色と見聞色を鍛えるよ。と言っても実際に見た方が早いかな」

キールはそう言うとフードを被り机にあったコップをウタに渡した

 

 

「そのコップを私に向かって投げてごらん」

 

 

「え?うん」

ウタは躊躇いがちにキールに向かってコップを投げる。が、キールはそれを避け、コップは地面に落ち割れた

 

 

「えっ!?当たらなかった!」

 

 

「これが見聞色の覇気。こちらから始めようか」

 

 

「それなら私もなんとなくだけど、どこから攻撃が来るかわかるときあるよ」

 

 

「既に見聞色の覇気は発現していたか…なら話は早いね」

キールはウタに目隠しを渡す

 

 

「これって?」

 

 

「それをつけて、私が君の頭をこれで殴るから避けるんだ。全ての攻撃には意志がある。その意志を感じるんだ」

キールは机にあった新聞を丸めて棒状にする

 

 

「やってみる」

ウタは目隠しをつける

 

 

「始めようか」

キールはウタの後ろに立つと新聞紙でウタの頭を思いっきり叩こうとするが当たらなかった

 

 

今感じた!避けれた!やったー!…痛っ!」

ウタが喜んでいる途中で新聞紙がウタの頭に当たった。キールは新聞紙に少し覇気を込めたためウタは頭を抱えている

 

 

「気を抜くんじゃない。油断は禁物だ」

 

 

「痛いよー」

頭を擦りながらウタが言う

 

 

「痛みがあるのとないのでは成長のスピードが違う。痛かったら当たらなければいいんだ」

 

 

「むぅ」

 

 

「言っただろう?「私は厳しい」とほらビシバシ行くよ」

 

 

______

 

 

その後もしばらく簡易的だが鍛錬を続け、ウタはなんとなく攻撃を避けられるようになってきた。見聞色の覇気が発現していたというのもあるが、それでもウタの成長スピードは恐ろしいほど早かった

 

 

「おかえり、ゴードン」

ゴードンが戻ってくるとウタはおらずキールのみがいた

 

 

「ウタはどうしたんだ?」

 

 

「ウタなら休んでる。少し疲れていたみたいだ」

ウタは鍛錬の疲れから休んでいる

 

 

「そうか、あまり時間がないんだが…疲れていては練習が捗らない」

 

 

「…(しばらくはライブに専念してもらおう)」

 

 

「おーいウタ、そろそろ始めるよ」

ゴードンがウタの部屋をノックしながら言う

 

 

「ごめん。寝過ぎちゃった」

ウタが目を擦りながら出てくる

 

 

「時間がない…急いでやろう」

 

 

「うん」

 

 

「頑張れ」

 

 

______

 

 

「おやすみ」

練習が終わり夜になった頃、ウタが自分の部屋に戻って行った

 

 

「私もそろそろ寝るよ。おやすみ」

ゴードンも楽器の手入れが終わると自分の部屋に入っていった

 

 

「あぁ、おやすみ」

キールはみんなが寝てからも起きていた

 

 

「…」

キールは刀を抜くと研ぎ始める

 

 

「…!?」

キールはこちらに迫ってきている複数の気を感じた

 

 

「傲慢すぎないか…?あの国王」

キールは刀を手にすると窓から外に出る

 

 

「来たか…」

外は暗く、敵の正体はよく見えないが敵意があるのはわかった

 

 

「身を持って体験した方がいいようだな…」

キールは刀を構えると覇気を纏い始めた

 

 

「やれ!!」

相手は一斉にキールに襲いかかる

 

 

玖紅竜巻斬(くくたつまきぎり)!」

キールが刀を振ると赤黒い竜巻が相手を襲う

 

 

「うわぁぁぁ!!」

この一撃で相手は全滅した

 

 

…!?こちらが本命か」

再び複数の気が現れた。さらに今回は先程よりも圧倒的に強い

 

 

「幹部と言ったところか…」

気がどんどん近づいてきて、姿が見える位置までやってきた

 

 

「お前は国王に逆らったんだ!覚悟はできてるな?

ベラミーがキールを指さして言う

 

 

「お前達の目的はウタだろう。さっきの言葉そのまま返す

キールは刀を構える

 

 

「あはは、馬鹿な人間!1人で勝てるわけないでしょ」

デリンジャーがキールを指さして笑いながら言う

 

 

「その馬鹿に気絶させられたのはお前達だろう。この人数、少しはやりがいがありそうだ」

 

 

「…!?あはは、みんなやっちゃおうよ!」

デリンジャーは1人でキールの元へ走っていく

 

 

「1人で来るか…馬鹿なのはお前の方だ」

キールは刀に覇気を纏う

 

 

「ロジャー、お前の技借りるぞ!」

 

 

「「神避!!」」

キールが刀を振ると赤黒い斬撃がデリンジャーに直撃しデリンジャーは血を吐きながらぶっ飛ばされ気絶した

 

 

「ダメだな…所詮レプリカか…」

 

 

「デリンジャー!!貴様よくも!パンクヘア!!

グラディウスが頭の毒針をキールに飛ばすが全て躱される

 

 

「メットパンク!!」

グラディウスの頭が爆発し破片がキールの元に飛んでくるが全て受け流される

 

 

「10tヴァイス!!」

キールの頭上からマッハ・バイスが落ちてくる

 

 

「止四舞!!」

キールは10tを刀で受け止め、マッハ・バイスを振り払った

 

 

「お前力強イーンだな!」

 

 

「こざかしい!全身破裂(ファッションパンク)

グラディウスが全身を破裂させ大爆発と共に毒針も一緒に飛ばす

 

 

「最近の能力者は化け物じみてるな…!」

 

 

「「覇道!!」」

キールは衝撃波を飛ばし爆発と毒針を消す。その衝撃波はグラディウスにも直撃し吹っ飛ばされ気絶した

 

 

「あと2人…どちらが先に死にたい?

キールはベラミーとマッハ・バイスに刀を向ける

 

 

「やられるかイーン!地獄の万・t・バイス!!

マッハ・バイスは能力で体を浮かせると一気にキールに向かって下降した

 

 

「またか…同じことの繰り返しで勝てると思っているのか?」

キールは刀を構えるとマッハ・バイスに向かっていく

 

 

「馬鹿だイーン!潰れろイーン!」

 

 

「「七閃光鬼(ななせんこうき)」」

キールは素早く斬ると、マッハ・バイスは気絶し落下した

 

 

「さぁ終わりにしよう」

キールはベラミーに刀を向けるとそう言った




神避はダメだよ真似しちゃ…
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