エレジアの不響和音 作:匿名P
「ライブの準備はできてるかい?」
時間は流れ夜になり、ライブまであと数十分になった
「うん!ばっちりだよ!」
ウタはライブの衣装を着て軽くストレッチをしている
「…(まだいないな)」
キールはドレスローザにCPが来ていることを知り警戒していた
「「「ワァワァ…ガヤガヤ」」」
会場はファンでいっぱいになっており、ライブを今か今かと待っていた
「わぁ〜いっぱい来てくれてる〜」
ステージ裏からこっそり会場の様子を見ていたウタが目を輝かせる
「そろそろだな。行っておいで」
ゴードンはそう言うとウタを送り出した
「うん!行ってくる!」
「「「…!?」」」」
会場が暗転すると会場の雰囲気が変わる
「新時代はこの未来だ〜」
ウタがステージの下から出てくる
「…(まだか…いつ来る?)」
キールはCPの気を察知するために先程から一言も発さず集中していた
「〜♪♪」
楽器の音が始まると会場もそれに合わせ手拍子をしたりとボルテージが上がってくる
「キール、そんな難しい顔をしてどうしたんだ?」
「あぁ、いやなんでもないよ」
「1人で抱え込む。キールの悪いところだ」
「…そうかもしれないな。私の周りには頼れる人がいなかったからな」
「それは"昔"の話だ。今は君の周りに私やウタもいる。私達のことは頼れないか?」
「そんなことはない。とても頼りにしているよ」
「君が私達に迷惑をかけたくないのはよくわかる。だが、それでも頼って欲しい」
「なんでそこまでするんだ?」
キールにとってゴードン達は大切だからこそ迷惑をかけたくなかった
「私達は"家族"じゃないか」
「…!?、そうだな」
家族という言葉に一瞬目を見開くと微笑んで言った
「おそらく、ここにCPが来ている。目的はウタだと思う」
「CPが…!なぜ!」
「私は色々と問題を起こしてしまったからな。そのせいで世界政府・海軍が私の存在に気づき始めている。マリージョアで問題を起こしたのが大きい」
「これ以上問題を起こせば厄介なことになる」
「今回来ているのはCPだろう?」
「あいつらは海賊のように正面からは来ない。どんな手段を使ってくるか…」
「正体不明な相手だ。とにかくゴードンは私から離れないでくれ」
「あぁわかった」
「ウタはどうする?」
「ウタは大丈夫だろう。ライブ中なら誰も止められない」
「確かにそうだな」
「心配要素はゴードンだけだからね」
「そんなにハッキリ言わなくても…」
「事実だからね」
「ウッ…」
ゴードンはショックのあまり膝から崩れ落ちた
「そんなに気にするなよ。迷惑じゃないから」
「…うん」
______
その後もライブは何事もなく進み、キールに杞憂ではと思い始めたところだった
「何も起こらないな」
「確かにな」
「次の曲いくよー!」
ウタのライブも終盤へと差し掛かってきた
「ひとりぼっちには飽き飽きなの〜繋がっていたいの〜純真無垢な想いのままLoud out〜」
ウタが歌い始めたのはライブの終盤でよく歌う「ウタカタララバイ」。これはウタのみんなを救いたいという想いがこもった曲でもあり、ウタ自身もこの歌を歌う際は気合いを入れて歌っている
「Listen up baby 消えない染みのようなハピネス〜君の耳の奥へホーミング〜逃げちゃダメよ浴びて〜」
「…!?ゴードン離れるな」
キールは刀を抜き戦闘態勢を取る
「あ、あぁわかった」
「邪魔をする気か…?」
夜の暗闇から人がキールを殴ろうとするが、刀で受け止める
「あぁもちろんだ。ウタを犯罪者にするわけにはいかない」
「犯罪者?
「国家転覆…?なにを言っている?」
「10年前のエレジアでは古代兵器・トットムジカが使われた…トットムジカが使われたあの日プリンセス・UTAはエレジアにいた」
CPはキールから離れると猛スピードで足蹴を繰り出す
「私達もエレジアにいた。あの日のことは事件ではない。事故だ…!ウタに罪は無い!」
刀で足蹴を受け止めながら言う
「今後はどうだ…?UTAがいる限りトットムジカが使われる可能性はある」
「ウタはそんなことは決してしない…!」
「他の追随を許さないウタの綴るサプライズ〜リアルなんていらないよね?〜後で気付いたってもう遅い〜入れてあげないんだから〜手間取らせないで〜Be my good boys and girls〜」
ウタはステージ裏で戦闘が起こっているとも知らずライブに夢中になっている
「証拠はあるのか?」
「ない…!そんなに心配なら海楼石でも付けさせればいいだろう?」
「UTAを危険視する声が多く上がっている。海楼石を付けただけでは納得いかない人間が多いんだ」
「世界政府は頭の固い人間しかいないな…厄介者はとりあえず消す。その考え方改めたらどうだ?」
「上のことは知らない…ただ海賊だったお前に説教される筋合いはないな」
「「飛ぶ指銃!!」」
「私だと知って来たのか…?勝機はあるんだろうな?」
キールは飛んできた指銃を拳で消す
「誤魔化して強がらないでもう〜ほら早くこっちおいで〜全てが楽しいこのステージ上 一緒に歌おうよ〜」
「勝てないことは承知の上だ」
「なぜそこまでする?」
「海軍は今、復興で手一杯だ。なら我々の手でどうにかするしかない」
「それくらい焦っているということか…」
「そういうことだ。わかるなら邪魔をするな」
「I wanna make your day, Do my thing 堂々と〜ねぇ教えて何がいけないの?〜この場はユートピアだって望み通りでしょ?〜突発的な泡沫なんて言わせない〜慈悲深いがゆえ灼たかもう止まれない〜ないものねだりじゃないこの願い〜」
「無理に決まっているだろう」
「どう足掻こうと世界が敵になるのは近いんだぞ…?」
「構わない…!世界など…どうとでもしてやる…!」
「…忠告したからな」
「I wanna know 君が欲しいもの〜本心も気付かせてあげるよ〜見返りなんて要らない あり得ない〜ただ一緒にいて?True heart〜Oh my "F" word〜」
「「嵐脚!!」」
CPの足技がキールの胴を捉えるがキールはビクともしない
「それで忠告したつもりなら甘いな」
キールはCPの方へ向かって行く
「「鉄塊!!」」
「全身がふわふわっと不安などシャットアウト〜Bye〜半端ない数多のファンサは愛〜ずっと終わらないYou & I ここにいる限り〜Trust me 超楽しい That's all〜心奪われてうっとりと〜道理もなくなってしまうほど渇望させちゃう〜1抜けも2抜けもさせない させない?〜I got a mic so you crazy for me forever〜」
「迷わないで〜手招くメロディーとビートに身を任せて〜全てが新しいこのステージ上 一緒に踊ろうよ〜」
「I wanna make your day, Do my thing 堂々と〜この場はユートピアだって望み通りでしょ?〜突発的な泡沫なんて言わせない〜慈悲深いがゆえ灼たかもう止まれない〜ないものねだりじゃないこの願い〜」
「この時代は悲鳴を奏で救いを求めていたの〜誰も気付いてあげられなかったから〜わたしがやらなきゃダメなの邪魔しないでお願い…〜もう戻れないのだから一緒に永遠に歌おうよ〜」
「直に脳を揺らすベース〜鼓膜ぶち破るドラム〜心の臓撫でるブラス ピアノ マカフェリ〜五月雨な譜割りで Shout out!Doo wop wop waaah!欺きや洗脳お呼びじゃない〜ただ信じて願い歌うわたしから耳を離さないで〜それだけでいい Hear my true voice」
「「
ウタが歌い終わったと同時にキールがCPを斬り、CPは力なく倒れた
「勝てないと承知の上で戦ってきたことに
「フフッ、羨ましいよ」
キールにも聞こえない穏やかな声でCPが言った
ウタカタララバイどこまで使おうか迷っちゃったから全部使っちゃった(ノ≧ڡ≦)☆