エレジアの不響和音   作:匿名P

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ウタ「テストどうだったの?」


作者「えっ?







伸びしろですねぇ」


過去の因縁―②

「キールさん、その服の傷は?」

キールが戻ってくると案の定、ウタに気づかれた

 

 

「少しね…」

 

 

「なんで黙ってたの?」

ウタは心配そうな表情をする

 

 

「あれくらいの敵なら私一人で充分だからね」

 

 

「なら、こんなに血付かないでしょ?」

ウタはキールの服に付いた血を指差して言う

 

 

「これは…少し油断して」

 

 

「キールさんは油断なんかする人じゃない」

 

 

「…よくわかってるね。戦闘において油断は天敵」

 

 

「なんでそんな無茶するの?」

 

 

「君を守るため…と言っても無駄か?」

 

 

「守ってくれるのは嬉しいけど…私のせいでキールさんが傷つくのは嫌!!」

ウタが涙を零して言った。キールはウタの涙を見て、罪悪感に苛まれた

 

 

「……すまない。守ってるつもりが、返って心配をかけてしまっていたね」

キールは自分がやっていることがウタやゴードンにどれほど迷惑をかけていたのかようやくわかった

 

 

「キールさんが強いのは知ってる。だけど、心配だよ…」

 

 

「…」

 

 

もう無茶しないで…お願い」

ウタの心からの声にキールの心は強く打たれた

 

 

「うん、わかってる。これからは無茶しないよ」

キールはウタを慰めるように頭を撫でた

 

 

「絶対だよ?」

 

 

「絶対無茶しない」

 

 

「辛気臭くなってしまったね。こんな時は思いっきり食べよう!」

キールは魚が大量に入った袋を見せて言った

 

 

「うん!!」

ウタはとびきりの笑顔を見せて言った

 

 

______

 

 

ウタが武装色の特訓を初めてから1ヶ月が経ち、だいぶ扱えるようになった。しかしまだキールには程遠い。ウタはカタクリとの戦闘で見聞色のコツを掴み、キールが教えた以上に成長していた

 

 

「だいぶ武装色も扱えるようになってきたね」

キールがウタの攻撃を避けながら言う。恒例となりつつある模擬戦をやっていた

 

 

「まだまだ…!」

ウタはキールに攻撃をするが、1発も当たらない

 

 

「慢心は()()()()()()。自分のことを過大評価せず、日々鍛錬を積み重ねることが大切だよ」

 

 

「はいはい!」

ウタは蹴りも交ぜ、多彩な攻撃を仕掛けるが全てキールに防がれ当たらない

 

 

「焦りは天敵。常に冷静に」

キールはウタの攻撃を避けるだけでなく、ウタに反撃をしている。キールのパンチがウタに入り、ウタは吹っ飛ばされる

 

 

「フゥー(焦ってもいいことないからね)」

ウタは立ち上がると1つ深呼吸して落ち着いた

 

 

「感情が落ち着いてる。その調子だ」

 

 

「うん。今日こそ勝つから」

この模擬戦は183戦やって、ウタの183連敗となっている

 

 

「その言葉を聞くのは今回で100回目だね。そろそろ信ぴょう性が無くなってくるよ?」

 

 

「勝てばそれでいいの!」

ウタは子供のようにじたんだを踏んだ

 

 

「フフフ、やってみなさい」

キールは不敵に笑った

 

 

「「せいやぁーー!!」」

ウタが武装色を腕に纏い、キールに向かっていく

 

 

「「えっ!!」」

ウタの攻撃はキールの手に収まっていた。キールの顔色は何一つ変わっていない

 

 

「まだまだだよ」

キールはウタの手を掴み、空に投げると「剃」で近づき殴って地面に叩きつけた

 

 

「「痛ったぁーー!」」

ウタは地面に叩きつけた箇所を両手で覆っている

 

 

「私の勝ちだな。184連勝だ」

 

 

「また負けちゃった」

 

 

「もう少し戦い方を考えないと」

キールがウタに手を伸ばす

 

 

「うーん。でも戦い方って言われても…」

キールの手を掴みウタが立ち上がる

 

 

「経験の面が大きいかもしれないね。色々な戦い方を試して、試行錯誤をして自分に合った戦い方を見つける」

 

 

「……」

ウタは難しい顔をする

 

 

「そんな難しいことじゃないよ」

 

 

「そうかな?」

 

 

「うん。これから学べばいいよ」

 

 

「……!」

ウタが返事をしようとした瞬間、海の向こうから強大な気を感じた

 

 

「…!厄介なのがよく来るね」

キールも強大な気に気づいていた

 

 

「大丈夫そう?」

 

 

「今の私たちなら大丈夫だろう」

キールのこの言葉がウタを自信づけた

 

 

「海賊か?」

海の向こうからやってきたのは巨大な海賊船だった。その船首には角が生えた骨が飾ってある

 

 

「…!」

海賊船から何かが飛んできた。その人物はキールに金棒を振り下ろした。キールは素早く鞘から刀を抜き金棒を受け止めた

 

 

「ウォロロロ、久しぶりじゃねぇか!キール!

船から飛んできた人物は世界最強の生物・百獣のカイドウだった

 

 

カイドウ!あのババアに続き、次はお前か」

 

 

「ババア…?リンリンのことか」

 

 

「何の用だ?」

 

 

「たまたま通りかかっただけだ。それよりお前俺のところに来ねぇか?」

カイドウはキールから距離を取る

 

 

「お前の…?お断りだ。私はもう海賊はやらない」

 

 

「そうかァ…なら」

カイドウはキールに金棒を再び振り下ろす。キールも即座に反応し受け止める

 

 

「「奪うまでだ!」」

 

 

「キング!」

カイドウがそう言うと船からもう1人飛んできた。その人物は顔をマスクで覆い、燃えた翼を持っている

 

 

「立派に海賊やってるみたいだな(()()姿()…まさか)」

 

 

「ウォロロロ、親みてぇなこと言うんじゃねェよ」

 

 

「無口だったお前が、ここまで喋るようになるとはな」

 

 

「そんな昔のこと覚えてんのか?」

 

 

「トラウマだからな。いつまでも覚えている」

 

 

「悲しいこと言うなよォ。殺し合った仲じゃねェか」

カイドウはウタの方を見た

 

 

「またやろうじゃねェか(あれがUTAか、世界政府が恐れる力を持ってるようには見えねぇが)」

カイドウの目的はウタだった。世界政府が恐れる力を持つ存在を手に入れようとやってきた

 

 

「二度としない。それ以上言うなら無理やり黙らせるぞ」

キールはカイドウに冷徹な目線を送る

 

 

「「欲しいものは奪う!それが海賊だ!」」

カイドウがキールに向かっていく

 

 

「「ウタ、あいつを頼む!ウタならやれる!」」

キールはカイドウの攻撃を受け止めて言った

 

 

「うん!」

ウタはキールにそう言うとキングと相対した

 

 

「お前がUTAか?」

キングは腕を組んで言う。表情が見えないため、どんなことを考えているのか分からない

 

 

「私はみんなを幸せにするUTAだよ」

 

 

「くだらんことを言うな」

 

 

「くだらないことをやっているあなた達に言われたくは無いよ」

 

 

「力無き者は力のある者に従う。この世の掟だ」

 

 

「仕方ないね。歌になってもらうよ」




アンケートありがとうございますm(_ _)m
これからちゃんと投稿します(*^^*)
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