エレジアの不響和音   作:匿名P

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火炎vs歌姫

「歌になってもらうよ!」

 

 

「やってみろ」

キングは組んでいる腕を解く

 

 

〜〜〜

 

 

プルルル…ガチャ

「「海軍本部に入電!!

四皇・百獣のカイドウがエレジアに上陸!」」

海軍本部に入った1本の入電は元帥・赤犬の気を沸点まで持っていった

 

 

「「何をしとるんじゃ!!」」

 

 

「「百獣のカイドウ、火炎のキング共に戦闘中の模様!!

海軍の仲介は不可!!」」

 

 

「カイドウ!やってくれたのぉ!

赤犬は机を思いっきり叩く

 

 

「監視を続けておけ!」

 

 

「はっ!」ガチャ

赤犬は葉巻をバキバキと音を立てて割った

 

 

「悪は根絶やしじゃ!」

 

 

〜〜〜

 

 

「「音符の激唱(トーンショット)!」」

ウタは音符を手先から無数に生み出すとキングに飛ばす

 

 

「フンッ!」

キングは刀を抜くと当たる前に全て斬り捨てた

 

 

「!?」

キングは背中の火を消すとものすごいスピードでウタに近づき刀を振る

ウタは武装色で硬化させた音符で刀を防ぐ

 

 

「「炎皇(アンドン)!」」

キングは右手を刀から放すと炎を纏いウタを殴ろうとする

 

 

「熱ッ!」

ウタは武装色で硬化させた腕で防ぐ。が、熱までは防げない

 

 

「「布留朱韻紅(フルスイング)!」」

ウタは武装色で硬化させた音符を新たに出すと音符がホームランバッターのスイングのようにキングを打った

 

 

「ウグッ!」

キングはスイングの威力に吹っ飛ばされるがすぐに立ち直り、体の姿を変えた

 

 

「動物?」

キングが手が翼になり顔はくちばしが生えたように長くなり背中からはヒレのようなものが生えた生物へと姿を変えた

ウタは見たことない動物に戸惑う

 

 

「古代に生息した飛行型恐竜プテラノドンだ」

 

 

「??(何言ってるの?)」

ウタがちんぷんかんぷんな顔をする

 

 

「見せてやる。プテラノドンの力を」

キングはそう言うと上空へ飛んでいく

 

 

「「貂自尊皇(テンプラウドン)!」」

キングはトサカの部分を引っ張り、離す

その瞬間レーザーのようなスピードで攻撃がウタに飛んでいく

 

 

「ヴッ!?(早すぎ!)」

ウタは防御がワンテンポ遅れ、もろに食らった

 

 

「何今の… 見えなかった」

ウタは口を切り流れてきた血を拭って言った

 

 

「「刃裏双皇(バリソウドン)!!」」

キングは両翼から斬撃を連続でウタに飛ばす

 

 

「「譜面の重奏(譜面のデュエット)!!」」

ウタは譜面を右手から出すと斬撃を全て巻き付けると斬撃をキングに飛ばす

 

 

「噂が1人歩きしただけか?」

キングは飛んできた斬撃を全て避ける

 

 

「古代生物の前ではお前もロクには戦えない」

キングはパサパサと音を立てて下に降りてくる。そして、人獣型に姿を変えた

 

 

「「丹弓皇(タンキュウドン)!!」」

キングはものすごいスピードでウタに向かっていき両翼で攻撃する

 

 

「「鋼鉄の譜面(アイアンミージック)!!」」

ウタは武装色で硬化させた譜面を盾にしてキングが攻撃を防ぐ

 

 

「「追撃の譜面(チェイサーの譜面)!」」

ウタは譜面をキングに伸ばしていく。が、キングのスピードに譜面が追いつかない

 

 

「!?(来る!!)」

ウタは見聞色で未来を予見しキングのものすごいスピードの突撃を避ける

 

 

「避けたか…」

キングは地面に降り立つと変身を解く

 

 

「……(どうする?攻撃しても当たらない)」

ウタは頭の中でどうするべきか考えを巡らせる

 

 

「もう少し戦い方を考えないと」

 

 

「色んなことを試して試行錯誤をするんだ」

ウタはキールに言われた言葉を思い出す

 

 

「そうだね!キールさん!」

ウタは吹っ切れたように前を向く

 

 

「?」

 

 

「「音符の爆団(おんぷのばくだん)!」」

ウタは指先から音符を無数に出すとキングに飛ばず

 

 

「無駄だ」

キングは刀で音符を斬ろうとする。が、音符は斬られる前に爆発を起こした

 

 

「!?(爆弾!)」

キングは油断しきっていたため全てをもろに食らった

 

 

「ゲホッゲホッ…!?」

爆発によって起こった砂風にむせながらウタはキングを見る。そこには白髪に褐色肌の人が立っていた

 

 

やってくれたな…!

キングはウタを睨みながら言った。キングの背中が発火する

 

 

「「火龍皇(かりゅうドン)!!」」

キングは刀に炎を纏うと、炎のカイドウのような龍がウタに向かっていく

 

 

「「戦慄の楽譜(トットムジカ)!」」

ウタが背中に黒い翼を生やし、指先から出た赤黒いビームが炎の龍に飛んでいく

ビームと龍がぶつかり相殺される

 

 

「!」

キングが炎を纏った刀でウタを斬りつけようとする

ウタは武装色で硬化させた音符を刀のように扱いキングの炎刀を防ぐ

 

 

「「組曲・音符の激唱(トーンショット)・硬化!!」」

武装色で硬化された音符から無数の硬化された音符がキングに飛んでいく

至近距離のためキングは避けきれず当たってしまう

 

 

「グッ…!」

キングは全ての音符をもろに食らったがそんなにダメージが入っていないように見える

 

 

「?(なんで?さっき食らってたのに)」

ウタはキングの違和感に気づき、思考を巡らす

 

 

「「炎皇(アンドン)!!」」

キングは背中の炎を消し、掌に炎を纏うとものすごいスピードでウタに向かっていき突き出す

 

 

「「鬼符の凍結(きふのとうけつ)!!」」

ウタは氷結させた音符でキングの炎から身を守る

 

 

「ヴグッ!」

ウタは腕を武装色で硬化させキングの腹を殴る

殴られたキングは衝撃で後ろに飛ぶ

 

 

「!(効いた!?)」

 

 

「そういうことね!」

キングの身体のカラクリを理解したウタは戦いに希望が見え、口角をあげる

 

 

「ハァハァ…(こいつ気づいたか?)」

キングもウタに自身の身体のカラクリが知られたことをわかった

 

 

「終わりにしてやる!」

キングはそう言うと炎を刀に纏う

 

 

「そうしてあげる!」

ウタを指先に力を溜める

 

 

「「御守火龍皇(おおもりかりゅうドン)!!」」

先程よりも大きい炎の龍がキングの刀からウタに向かっていく

 

 

「「終劇(しゅうげき)戦慄の楽譜(トットムジカ)!!」」

ウタの指先から直径が3メートル程あるビームがキングに向かっていく

 

 

「「覇王(はおう)!!」」

2人の攻撃は横から入ってきたキールの攻撃に相殺された

 

 

「何するの!」「お前!」

 

 

「地形を変える気か?ここは私の大切な場所だ。めちゃくちゃにされるのは困る」

 

 

「カイドウさん…!?」

キングはキールの後ろで倒れているカイドウを見て目を見開く

 

 

「カイドウは負けた。早く帰ったらどうだ?

 

これ以上やるなら手加減はできない

キングはキールの怒気のこもった声に冷や汗を流す

 

 

「命拾いしたな」

キングはウタにそう言うとプテラノドンに姿を変え、カイドウをつかみ船に戻って行った

 

 

「それはあなたでしょ!」

ウタが飛んでいくキングに叫ぶが、おそらく聞こえていない

 

 

「いや、そうとも言えない」

 

 

「え?」

 

 

「あのまま行けばエレジアの地形が変わり、君は死にかけるところだった」

キールは見聞色で未来を見てウタとキングの攻撃を止めた

 

 

「そんなはずない!」

 

 

「そう思うだろうな。ただ、私は見聞色で君の未来を見た。君も見聞色で未来を見ればあそこで全てを賭ける必要はなかった」

 

 

「全力を出すのはいい。ただ、命を捨てに行くな。私は戦い方を考えなさいと言った。自分の命を捨てに行く戦い方は戦闘ではない自殺だ」

キールの言葉はウタの心に深く刺さった

 

 

「だが、私は色んな戦い方を試して試行錯誤をしなさいとも言った。失敗から学び、前に進みなさい」

キールはウタの頭に手を置くとゆっくり撫でた

 

 

「焦る必要はない。こつこつと確実に積み重ねるのが強さの秘訣だ」

 

 

「はい」

 

 

「戻ろうか、ゴードンがご飯を作って待ってる」

 

 

「うん!」




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