エレジアの不響和音   作:匿名P

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いざシャボンディ諸島へ!

「もうそろそろ終わろうか。お疲れ様」

次の日になりウタがライブの準備のため練習をしているともう夜頃になった

 

 

「うん。ありがとうゴードン」

ウタはタオルで汗を拭いている

 

 

「ライブの場所はシャボンディ諸島だ」

 

 

「あそこなの?」

 

 

「あそこか…」

キールは盟友・シルバーズレイリーを思い出す

 

 

「明日の朝に船が来る。それまでに準備しておくんだよ」

ゴードンがソウルキング側に連絡するとめちゃくちゃ感謝されたことは黙っている

 

 

「わかった」

 

 

「朝か…」

キールが誰にも聞こえない声で呟いた

 

 

「準備が整ったら島の裏に行くよ」

 

 

「はーい」「わかった」

3人はそれぞれ自分の部屋に入り準備を始めた

 

 

「ゴードン。頼むぞ」

夜が深くなりキールが先に準備が整い、荷物をゴードンに預けると1人で外に出ていった

 

 

「面倒事ばかり押し付けて…お前の育児はしたくないぞ」

ゴードンは去りゆくキールの背中に言ったが反応はなかった

 

 

「あれか…」

夜になったため海は何も見えないが、キールは見聞色の覇気でどこに船があるのかを察知する

 

 

「手始めに1隻落とそう」

キールは刀をゆっくり抜く

 

 

「「覇王十文(はおうじゅうもん)」」

キールは十字形の斬撃を海軍の軍艦に飛ばす

 

 

「まずは1隻」

キールの飛ばした斬撃が当たり、軍艦から火が出る。夜で辺りが暗いため炎がよく見える

 

 

〜〜〜

 

 

「敵襲!!」

海軍の軍艦が何者かの攻撃に晒され、エレジア近海を監視をしていた海軍は混乱に陥る

 

 

「何事だ!」

海軍少将が声を荒らげる

 

 

「何者かから攻撃を受けています!1隻落ちました!」

 

 

「なんだと!」ドーン!!

 

 

「なんだ!」

 

 

「また攻撃です!もう1隻落ちました!」

 

 

「どこからだ!」

 

 

「あそこです!」

海兵が指さした先を見ると斬撃を飛ばしているキールが見える

 

 

「あいつ…!鬼神か!?」

 

 

「「覇道一文(はどういちもん)」」

キールの飛ばした斬撃が海軍の軍艦をもう1隻落とす

 

 

「数が思ったよりも多いな」

 

 

「援軍を呼ばれると厄介だ。引き際を考えるか」

 

 

「海軍本部に連絡しろ!援軍要請だ!」

 

 

「はっ!」

 

 

「海軍本部に要請!!鬼神が襲撃!援軍を要請!」

海兵が必死に電伝虫に呼びかける

 

 

〜〜〜

 

 

「…!」バンッ!

電伝虫を手に取った赤犬は海兵の要請を聞いて机を叩く

 

 

「今出せる軍艦は?」

赤犬は別の電伝虫を取る

 

 

「15隻」

 

 

「エレジアに全隻出撃じゃ!」

 

 

()()!お前が今回の責任者だ!」

 

 

「了解」

 

 

〜〜〜

 

 

「本部から15隻の軍艦が援軍で来ます!」

海兵から希望の報告が来る

 

 

「よし!援軍が来るまで耐えるぞ!」

 

 

「砲撃準備!放て!」

軍艦はキールに向かって砲撃を開始した

 

 

「砲撃か…鉄の玉は返してやる」

 

 

「「夜叉帰死(ヤシャがえし)」」

キールは砲撃された鉄球に向かっていくと刀で軍艦に返した

 

 

「砲撃が返ってきています!」ドーン!!

 

 

「くそっ!」

 

 

「何も出来ないのか!?」

 

 

_____

 

 

「あれ?キールさんは?」

ウタが準備が終わり部屋から出てくる

 

 

「エレジア近海に海軍の軍艦がうろついているらしい。それを引きつけるために1人で戦ってるよ」

 

 

「ふーん…そうなんだ」

 

 

「あぁ(あれ?怒らない?)」

ゴードンは怒られることを覚悟していた

 

 

「じゃあ早く行こうよ。キールさんの努力が泡になっちゃう」

 

 

「あ、え、そうだな」

ゴードンはウタの反応に戸惑いながら島の裏に向かう

 

 

「朝まで待とう」

辺りはまだ暗く太陽は登っていない

 

 

「なぜ怒らないんだ?」

 

 

「え?」

 

 

「いつもなら怒るじゃないか」

 

 

「確かにいつもの私なら怒ってるかもね」

 

 

「でも、今は違う。今のキールさんは絶い無茶しない。だから安心できるんだよ」

 

 

「絶対に無茶しないから」

ゴードンは昨日キールが言っていた言葉を思い出す

 

 

「そうか」

ゴードンはもうそれ以上何も言わなかった

 

 

______

 

 

「あと何隻だ?」

キールは確実に1隻ずつ沈め、あと少しというところまで来た

 

 

「数えている暇はない…!」

砲撃と共に銃弾まで飛んでくるようになり、キールは余裕がだんだんなくなってきた

 

 

「「覇道」」

キールは軍艦に向かって斬撃を飛ばす

 

 

「「重力刀・猛虎(グラビ刀もうこ)」」

キールの斬撃は後ろから飛んできた斬撃に掻き消された

 

 

「もう来たのか。早いな」

キールは15隻の軍艦を見て援軍が来たことを察した

 

 

「…!?」カキン!

藤虎がキールに向かっていき両者の刀がかち合う

 

 

「大将か!」

キールはすぐに只者ではないとわかった

 

 

「やってくれましたね。()()()()

 

 

「いつまでも監視されていては肩身が狭い」

 

 

「だからと言って軍艦何隻も沈められちゃ困ります」カキン!

藤虎は一旦距離を取ると再び間合いを詰めていく

 

 

「手荒な真似したのはすまないな。ストレスが溜まってたんだ」

キールは藤虎の刀を弾く

 

 

「ストレス発散の方法が海賊らしいですね。血が騒ぐんですかい?」

 

 

「それは偏見だ。血が騒ぐなんて物騒な」

 

 

「それはすいやせん」

 

 

「ここで捕まってもらいやしょうか」

藤虎は再びキールから距離を取る

 

 

「「重力刀・藤虎(グラビ刀・もうこ)!!」」

藤虎は刀に重力を纏うとキールに向けて飛ばす

 

 

「「毘舎闍桜雷(びしゃじゃおうらい)!」」

キールは覇気を刀に纏い覇気の斬撃を飛ばす

 

 

「さすがは鬼の旦那。一筋縄じゃ行きませんね」

2人の攻撃が相殺されると、藤虎が一気にキールとの間合いを詰める

 

 

「さすがは大将。骨があるな」カキン!!

2人の刀が音を立ててかち合う。いつ間にか太陽が登っており、2人の刀が日光で輝く

 

 

「盛り上がってきたところすまないが、これでおいとまさせてもらう」

キールは輝く自分の刀を見ると、藤虎から距離を取りそう言った

 

 

「させませんよ」

 

 

「「鳩槃荼(くばんだかぜおこし)!」」

キールが刀を振ると辺りに竜巻が発生し、竜巻は砂を巻き上げ視界が悪くなる

 

 

「また会おう。君とはどこかで会う気がする」

キールはそう言うと姿を消した

 

 

「奇遇ですね。あっしもそう思います」

 

 

______

 

 

「あ!キールさん。おかえり」

 

 

「あぁ、もう船来たか?」

 

 

「うん。ちょうど来たよ」

ウタが指差す方を見ると船が停泊している

 

 

「それはよかった。早く乗ろう」

 

 

「うん」

 

 

「戻ったのかキール」

 

 

「ありがとうなゴードン」

 

 

「なんてことはない。キールが無事で良かった」

 

 

「早く行こうよ!」

キールとゴードンはウタに連れられ船に乗り込んだ

 

 

「「そうだな」」




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