エレジアの不響和音   作:匿名P

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なかなか書くペースが上がんなくて…




「なめすぎじゃねぇか?」

シキは空中へ浮かびながらキールを見下す

 

 

「お前が私に勝ったことがあったか?」

 

 

「それは過去のことだ!今は違う!」

 

 

「ならやってみろ」

 

 

「おもしれぇ。獅子威し(ししおどし)"地巻き(ちまき)"」

地面から五体の獅子が現れキールを飲み込もうとする

 

 

「五体か…」

キールは今にも獅子に飲み込まれそうなのに動かず刀を上に掲げた

 

 

赤五芒雷(アカゴボラ)

キールがそう言うと獅子五体それぞれの頭上に赤黒い雷が落ち、獅子は消滅した

 

 

「っ!?くそ!」

シキは次の攻撃を繰り出そうと準備をする

 

 

「ゴタつくな…覇道一文(はどういちもん)

キールがシキに向け刀を振ると赤黒い斬撃が飛んでいく

 

 

「この化け物が…!」

シキは斬撃を避けるとキールに向け無数の岩を飛ばす

 

 

「知ってるかシキ…この海は覇気が強いやつが勝つんだよ」

地面にいたはずのキールがシキの目の前に現れたことでシキはとっさに距離を置く

 

 

「射程圏内だぞ」

 

 

「お前もな!獅子・千切谷(しし・せんじんだに)

シキが斬撃の乱れ打ちをキールに飛ばす。が、キールはそれを全て受け流す

 

 

「なに!?」

 

 

「終わりだ。八死月(やしがつ)

 

 

「グハァ…」

キールの飛ばした斬撃がシキに当たるがシキは倒れない

 

 

「ハァハァ(しぶといな…いきなり覇王色使うんじゃなかった)」

キールは息を切らしながらも刀を構える

 

 

「まだやるか?シキ」

 

 

「ハァハァ、いやお前の相手はもう()()としねぇ」

シキはそう言い捨てると自分の船へと飛んで行った

 

 

「私の1()8()4()()()だな」

刀をしまいながらキールが言う

 

 

「キールさん!大丈夫?」

ウタがキールの方へ走ってくる

 

 

「私は大丈夫だよ。君は?」

 

 

「私はこのとおり」

ウタは元気だと言わんばかりに右腕で握りこぶしを作る

 

 

「それは良かった」

 

 

「早く海岸行こう!もう船が来てるかも」

ウタは海岸へ行こうと再び走り出した

 

 

「ハァハァ、キール大丈夫だったかい?」

ウタがキールの元を走り去ったあとゴードンが息を切らしながらやってきた

 

 

「私はこのとおり大丈夫さ」

 

 

「ウタはどこに行った?」

 

 

「ウタなら海岸の方に走っていった」

 

 

「ああもう!ありがとうキール」

ゴードンはキールに礼を言うとウタのあとを追いかけて走って行った

 

 

「フードコートでも持ってこよう」

万が一他の人間に正体がバレたらまずいことになると思ったキールはフードコートを取りに戻った

 

 

「あ!来た!キールさんこっちこっち!」

船に乗ったウタがキールに向けて手を大きく振る

 

 

「遅れてすまない」

キールは船に乗り込むとまずウタ達に謝った

 

 

「大丈夫だよ。キールさんなに着てるの?」

さっき会った時とキールの服装が変わっていることに気づいたウタがフードコートを指差す

 

 

「万が一のためだよ」

キールはフードを被るとそう言った

 

 

「それなら気づかれないね」

キールがフードを被ると目や鼻は隠れて見えるのは口元だけであった

 

 

「外を歩く時か、海軍と会った時だけだがね」

キールはフードを外すとそう言った

 

 

船に揺られている間もウタはライブの練習をしており、ゴードンもそのサポートをしていた。キールはウタの練習を黙って見ていた。キールは音楽に関しては無知なのでゴードンとウタが練習中に話している言葉の意味がわかっていないので黙って聞くしかなかった

 

 

「着いた〜」

ウタ達は3日かかってバラティエに着いた

 

 

「ここがバラティエ、いいところじゃないか」

キールは船から降りる際にフードを被る

 

 

「うおー!!UTAだ!本物だ!」

バラティエに着くなり外で待っていたシェフ達が大歓声でウタを迎えた

 

 

「やっぱり生はちげぇなーよっぽど美人に見える」

 

 

「確かにめっちゃくちゃ可愛いな」

ウタはそんなことは言われ慣れていないため恥ずかしそうに顔を赤らめる

 

 

「良かったな」

キールの顔はフードで隠れて全体は見えないが口角が上がっているので確実に笑いながら言っている

 

 

「良かったじゃないか」

ゴードンも笑みを浮かべながらウタに言う

 

 

「2人とも…//」

2人の言葉に余計にウタの顔が赤くなる

 

 

「あ?なんだあの不審者」

ゴードンはウタのライブに出ることは多少あったのでシェフ達も知っていたが、キールは何も関係がないためキールを恨みのこもった目で見つめる

 

 

「私だけ歓迎されてないようだ」

シェフ達の目線に気づいたキールが困った顔で言う

 

 

「UTAに近づくな!ゲス野郎!」「そうだそうだ!BOO!」

シェフ達はキールがウタの隣にいることが気に食わずキールに向かってブーイングをする

 

 

「許せない!キールさんを!」

ウタはキールが散々な言われようをされると恥ずかしがるのをやめ怒りを露わにする

 

 

「ウタ、いいんだ。彼らにとってみれば私はただの不審者だからね」

ウタが怒っていることに気づきキールは慌ててなだめようとする

 

 

「やめねぇか!野郎ども!」

ウタが大きく息を吸い込んだ時、バラティエから片足が義足の髭を2つに分けた人物が出てきて、その人物は出てくるなりシェフ達を怒鳴りつけた

 

 

「オーナー・ゼフ…」

シェフ達はその人物に怒鳴りつけられると野次を飛ばすのをやめ大人しく帰って行った

 

 

「すまないな…あいつら(馬鹿共)が」

ゼフと呼ばれた人物はシェフ達がキールにしたことを謝った

 

 

「気にしないでくれ」

 

 

「よく来たな、バラティエに。今回は頼むよ」

 

 

「任せて!私の歌声は世界一なんだから!」

 

 

「フッ…案内する。こっちだ」

ウタが自信満々に言うとゼフは笑って、ウタ達をライブの会場へ案内した

 

 

「あまり時間がない。リハーサルをやろう」

ウタ達はライブの会場へ案内されたあと楽屋に入った。ゴードンが楽器を取り出しながらウタに言う

 

 

「うん」

バラティエに着いてからもウタは忙しかった。あっという間に1日が終わると次の日はライブ前最後の日のため朝からウタは練習に励んでいた

 

 

「はぁー疲れた」

朝から始まったリハーサルが終わるとあっという間に夜になっていた

 

 

「お疲れ様」

リハーサルが終わったウタ達にキールは労いの言葉をかける

 

 

「ほらこれ」

キールはウタ達にスープや魚がおしゃれに盛り付けられた料理を差し出した

 

 

「おいしそー!いただきまーす!」

ウタはキールから料理を受け取ると無我夢中で食べ始めた

 

 

「これは一体?」

ゴードンがキールから料理を受け取りながら言う

 

 

「ウタのためにシェフが作ってくれたんだ」

 

 

「美味しかったー!ごちそうさまでした!お礼言ってこよう」

ウタは食べ終わるとシェフ達の元へ向かった

 

 

「ありがとう!美味しかったよ!」

ウタは厨房へ行くとシェフ達に手を振ってお礼を言った

 

 

「…」

シェフ達はウタのお礼の言葉を聞いても返事をしようとはしない

 

 

「あれ?聞こえなかったかな?」

 

 

「お嬢ちゃんわざわざありがとうな」

ウタがもう一度言おうとしたところゼフがやってきた

 

 

「あいつらはああ見えても料理だけは真面目なんだ。だからお嬢ちゃんの声が聞こえてないわけじゃないさ。おまけにほら」

シェフ達をよく見るとシェフ達の目がハートになっており、さっきよりもスピードが上がっているようにも見える

 

 

「ウフフ、頑張ってね」

あがっているシェフ達に気づいたウタが一言言って戻って行った

 

 

「もう寝るね、おやすみ」

ウタは戻ってくるとキール達にそう言って用意された自分の部屋に入っていった

 

 

「おやすみなさい」

ゴードンは楽器の手入れをしながら言う

 

 

「おやすみ」

キールは笑顔でウタに言った




次はとうとうライブが始まりますm(*_ _)m
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