エレジアの不響和音 作:匿名P
「みんなありがとう!また会おうね!」
ウタは初めて寝ることなくライブをやりきった。だが、ステージ裏に来るなりすぐに寝てしまった
「ウタ!」
ウタが倒れるように寝たためゴードンが悲鳴をあげる
「大丈夫、寝てるだけだ」
キールがウタを抱えるとベッドまで運んで行った
「ウタは頑張ったよ。今は休ませてあげよう」
「確かに。そうだな」
ゴードンとキールはすやすやと寝ているウタを微笑ましい顔で見る
______
「……あ、キールさん」
ゴードンがドルトンの元へ行っている間にウタが目を覚ました
「お疲れ。素敵なライブだったよ」
「よかったぁ〜」
ウタはリラックスしたように肩の力を抜いた
コンコン
「失礼するよ」
ドアをノックして入ってきたのはドルトンとゴードンだった
「お疲れ。ウタ」
ゴードンが優しくウタに声をかける
「ありがとう。ゴードン」
「素晴らしいライブだったよ!さすがだね」
ドルトンは拍手を交えてウタに賞賛した
「ありがとう」
ウタは照れながらも笑顔で返した
「よっと」
ウタがベッドから飛び起きる
「もう大丈夫なのか?」
飛び起きるウタを心配してキールが言う
「うん!」
元気よくウタが応える
「今回は本当にありがとう!」
ドルトンはウタと固く握手をする
「ウタ、次のライブ会場へ明日行こう」
「もう行くのか?」
あまりのハードスケジュールにキールは驚きを隠せない
「明日には出ないと準備ができないんだ」
「大変だな」
「そんなことないよ。だってみんなを幸せにできるんだもん」
ウタがファンの笑顔を思い浮かべながらにこやかにキールに言った
「そうかそうだよな」
キールもウタにつられて笑顔で言う
「では私たちはこれで」
ドルトンがそう言うとゴードンと一緒に部屋を出ていった
_____
「"世界の歌姫"か…」
海軍本部元帥・センゴクが新聞を見ながら言う。見ている新聞にはステージで歌うウタの姿が載っていた
「その件でご報告が」
海兵の1人がセンゴクの前に現れた
「なんだ?」
「昨日行われた"世界の歌姫"UTAのライブの警備を海軍が行っていたのですが、ステージ裏とライブ本番中に海賊の侵入を許してしまったと報告がありました」
「なんだと!?何をやってるんだ!まったく…さらに警備の兵を増やしておけ」
センゴクは報告を聞くなり立ち上がり海兵に怒鳴りつけた
「私ではないんですが…」
海兵が焦りながら言う
「わかっている。現場の人間にそう伝えておけ」
センゴクは怒りを抑えると座りながら言った
「お前さん、災難じゃったのぉ」
せんべいを食べながらガープが入ってきた
「ガープ中将!」
海兵はガープに頭を下げる
「ガープ!何しに来たんだ!」
センゴクはガープが来るとろくな事がないとわかっている
「大事な話じゃよ。お前さんどっか行ってくれるか?」
「はい!失礼しました!」
「何の話だ?」
「エレジアが滅んでもう10年経った」
「あぁ今話題の歌姫もエレジア出身と聞く。それに10年前のあの時、"トットムジカ"が絡んでいたと聞く」
「それもそうじゃが。それよりもっと昔じゃよ」
「昔?」
「あそこはロックスの右腕が生まれたところでもある」
「"鬼神"のことか?だが、やつなら昔にいなくなったはずだ」
「わしはあいつはまだ生きておると思うぞ」
せんべいを食べながらガープが言う
「あいつが生きているならもう事件が起きているはずだ」
「あいつは自分から事件を起こそうとはしない。だからこそまだ何もないんじゃ」
「何が言いたいんだ?」
______
「よく寝たぁー」
ウタが体を伸ばしながら言う
「準備はできたかい?」
「うん!バッチリだよ」
「じゃあ行こう」
「UTA〜ありがとう〜!」
「また来てくれ〜」
ウタの船出を見送りにファンがたくさん来ていた
「UTAありがとう。また来てくれ。歓迎するよ」
港につくとドルトンが最後の挨拶をウタ達にする
「うん!楽しかったよ!じゃあね!」
ウタはドルトン達に手を振る
「次のライブ会場への案内へは我々が行います」
海兵がウタ達を船に案内するために現れた
「ゴードン、そうなの?」
「いや私も聞いていない…どういうことですか?」
「
「そうなんだ…でも…」
ウタはキールのことを思い、ついて行くのを躊躇った
「問題ないよ」
キールはフードを被っていて表情は見えないが、ウタにそう言った
「ではこちらです」
ウタ達は海兵について行き海軍の船に乗り込んだ
「今回護衛をさせていただく海軍本部大佐・T・ボーンです」
ウタ達が船に乗り込むとT・ボーンが自己紹介をしてきた
「よろしくね」
「どこかの部屋を使ってもいい?ライブの練習をしないといけないの」
「えぇ大丈夫です。案内します」
T・ボーンがウタ達を部屋へ案内する
「では失礼します」
T・ボーンがウタ達を案内すると部屋から出ていった
「まさかこうなるとはね」
フードを外しながらキールが言う
「キールさんごめんね」
「ウタのせいじゃないよ。それにこの方が安全だ」
申し訳なく言うウタをキールが慰める
「私のことは気にしないで、次のライブに向けて頑張れ」
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