リコリス・リコイル 竜胆の花は彼岸の花に何を見る? 作:タロ芋
お友達にも宣伝してくれてもいいのよ?そんな乞食心に思いながら初投稿です。
では本編どうぞー。
追記、10月7日メール内容を1部削除修正
「ただいまー……って、誰もいねぇ」
リコリコの扉を開き、中へ入れば店内には誰もいない。試しに外に出て見れば『CLOSED』の看板が下げられていた。本来なら掃除やらなんやらしていてもおかしくないのに、誰もいないことに律刃は首を傾げながらいると。
「おろ、律刃だったか。おかえりー」
千束の顔がひょっこりと店の奥から出てきた。律刃は片手を上げながら問いかける。
「ただいま。千束、他のみんなは?」
「みんななら更衣室だよ」
「何故に……?」
「まぁ、そんなことは置いといて。律刃もちょい更衣室きて!」
「? 了解」
千束にそう言われ、疑問符が頭に浮かぶも大人しく律刃は従った。
千束の背を追って更衣室の扉を開ければ、既に中にいたであろうミカを除いたリコリコのメンバーの視線が入ってきた千束と律刃に向けられる。
「……ほんとに集まってたな。よいしょっとミズキ、これツマミ」
律刃は軽く呆れながらも左手に持っていたコンビニのレジ袋から数種類のツマミが入ったギフトをミズキに手渡す。
「お、気が利くじゃなぁい! キスしたげようか?」
「結構です」
「ガチトーンだと……!?」
「ほい、残りの娘っ子たちには新作のコンビニスイーツをくれてやろう」
ミズキを適当にあしらいつつ、ほかのメンバーにもコンビニスイーツを渡していく。
「ほほう。僕が気になってたやつじゃないか。ありがとう律刃」
「ありがとうございます律刃さん」
「おほー! サンキュ律刃!」
ということで、椅子を用意して各々渡されたものを食べ始めたのだが。
「って、ちがーう! なんで和やかにスイーツ食べてんのさ!」
右手にコンビニスイーツを左手にはフォークを持ち、千束は椅子から立ち上がって叫ぶ。ちゃんと座って食べなさい。
「……ハッ、あまりにも律刃さんが自然に渡してきたので流されてしまいました」
言われて気がつくたきな。君も結構ここに順応してきたよね。最初来た時の優等生さはどこに行ったんだい?
「それで千束。さっきの話マジなのか?」
頬にクリームをつけるクルミが千束に聞けば、同じく頬にクリームを付けて律刃に拭われてる千束が小さく頷き、肯定した。
「マジだよクルミ」
「何がまじなんだ? たきなも頬にクリームついてるぞ」
「あ、どうも……」
律刃の疑問の声に、4人は同時に口を開く。
「「「「リコリコ閉店の危機(だ)(です)(よ)」」」」
「……なんて?」
よく聞こえなかったのか律刃はもういちどに聞きかえす。
なにやら不穏なことが聞こえたような気がしたが気の所為だろう。気の所為だよね? 律刃はそう思い込んだ。
「リコリコ」「閉店」「危機」「OK?」
順にミズキ、クルミ、たきな、千束の順に告げられる。
律刃は暫し、目を瞬かせた後に天を仰いで言う。
「なんでやねん……」
とりあえず事情を聞き、律刃は呟く。
「目がいいと余計なもん見ちまうから仕方ないかぁ……」
「何時かのパンツとかな───アダっ!?」
律刃の呟きにクルミが茶化すように言えば、たきなの無言のお盆が炸裂。自業自得である。
話の内容としては、昼頃律刃が検査を受けてる時に千束が休憩のために裏に行こうとした時にたまたまミカのスマホのメールの着信内容を見てしまったのだ。
『明後日21:00
BAR Forbidden にて待つ。
千束の今後について話したい』
という内容のメールを。
「いてて……。それで、なんで楠木だとわかる?」
「そうですよ。司令とは限らないでしょう?」
「いいや、司令を垂らしこんで私をDAに連れ戻す計画じゃわ」
「自慢ですか? 結構ですねぇ! 必要とされてて!」
千束の無自覚な煽りにたきなキレる!
「どうどう、落ち着けたきな。ほら、飴ちゃんあげるから機嫌直せ。な?」
「ごめんねたきなぁ! そんなつもりじゃないんだよ〜!」
「むぅ……」
怒れるたきなに千束は抱きつき律刃は宥めるが、当の本人は頬をむくれるのみである。
「……それで? なんでそれが店の閉店と関係してくるだよ」
「小さいとはいえ、一応DAの支部だからねぇ。ファーストリコリスの
「……忘れそうになるけど、千束ってばエリートだったんだよな」
「普段の行いで忘れそうになるけど、意外とコイツって優秀なのよ。意外と」
そう。普段は馬鹿やってるが千束はリコリスの階級でトップの赤服なのだ。この店でミカの次に偉いのである。普段は馬鹿やってるが、優秀なのだ。
「じゃあ私が戻りますよ」
「うぇ〜ん、そんなさーびーしーいー! 律刃も何か言ってよ〜!」
「そうだなぁ。たきなが居なくなるとメニューの味見役が居なくなるから困るな。みんな美味い美味いって言うけど、全体的にボキャ貧だから改良するところが分かりにくいんだよ」
「「「張り倒すぞフィジカルゴリラ」」」
「なんで俺罵倒されんの……? まぁ、それ以外だと千束と同じになるが、たきながいなくなるのは少し、寂しくなるなぁ……」
「そうだよたきなぁ! 律刃が寂したのあまり孤独死しちゃうからね?」
「そこまではいかねぇよ」
ほんのりと悲しげに言いえば、千束が我が意を得たりとばかりにたきなの胸へ頬擦りを行う。
「……仕方ないですね。なら、やめておきます」
「まぁ、たきなはお呼びじゃないからな」
「フンッ」
「ぐぇ! 失言だった……スマン、スマン」
「も〜! みんなだってお店無くなったら困るでしょ!?」
千束がそういえば、ようやく問題と深刻さに気がついたのか一同は真剣な顔つきになる。
「……まぁ、私は養成所戻しでしょうし」
たきなが言い。
「まだここに潜伏しないと僕の命が危ない……!」
クルミが。
「私も男との出会いの場が無くなるぅ!」
ミズキが。……いや深刻なことかそれ?
「俺はここが無くなると皆と離れ離れになるのは嫌だな。結構気に入ってるし今の雰囲気」
「よし、やるぞー!」
「「「「おおー!!」」」」
律刃も続き、リコリコが閉店しては困る一同の心はひとつとなった。
でもやろうとしてることがことなので、割とバカみたいだといツッコミはしてはならないのだ。
「"Forbidden"……。通常の検索エンジンには引っかからないな……。これなら……よし。見つかった。にしても"
「お高そうなバーねー。……入会費20万!? たっっっか!!!」
「あれ、このバーどっかで見たことあるな」
「本当ですか律刃さん?」
「チョイ待ち。今記憶漁ってるから……えーと、確かァ……あぁ! 俺がリリべルだった時にクソ上司の護衛としてついて行ったんだ。確か会員制のバーだったはずだ」
「会員制……。入れるんですか?」
「そこはコンピューターの人の出番でしょ!」
千束はクルミの肩を叩き、画面からは視線を外さずにクルミは答える。
「偽造はなんでもないが……」
「アンタもたまには働きなさいよ〜?」
「いや、こんな店で仕事の話するかぁ? 普通に逢い引きじゃないのかぁ? 律刃もそのクソ上司について言った時どうだったんだ?」
「ほとんど覚えてねぇや。ひたすら暇つぶしにダーツやってた記憶しかねぇ」
「店長が司令と愛人関係という訳ですか」
ふと、たきなの零した言葉に千束、律刃、ミズキがなにか含んだような半笑いの表情をうかべた。
「愛人って……」
「流石にそれは……」
「アンタの口から……何かコーフンするッ」
「でもそういう事だろ?」
「「「ナイナイナイ」」」
「なんでだよー。有り得る話だろ?」
「「「ナイナイナイナイナイ!」」」
ないったら無いのである。
〇
『お昼のニュースです───』
「警察署が襲撃ィ?」
「うっわ、モンモンすっげぇな。今どき珍しい〜」
テレビに流れるニュースの内容を聞き、律刃は声を僅かに張りミズキは犯人を見てそんな感想を呟くと同時に入店を知らせるベルの音が店内に響く。
「いらっしゃ───なんだ、リコリスか」
律刃は振り返り、客に向けて営業スマイルを浮かべ挨拶をしようとしたが店内に入ってきた存在を見て引っ込める。
1人はどこか犬っぽい雰囲気をした快活そうな
「千束はいるか?」
赤服のリコリスは歩み、店内を一瞥した後にそう言った。
律刃はそのリコリスの顔を見て見知った顔だと気がつく。たしか、千束と顔を合わせば喧嘩してる小生意気な奴だったな。名前は確かはる、はる…………。
「あぁ! 春雨フキノトウだ!!」
「春川フキだ! 喧嘩売ってんのかテメェ!!?」
指を鳴らし、律刃が言えば春雨フキノトウ……ではなく春川フキは目尻を釣りあげて吠えた。
それに対して律刃は鬱陶しそうき右手を揺らして相手をする。
「あー、はいはい。んでー、なんか用かハルキゲニア*1?」
「テッメェ……! いいだろう、今ここで決着つけてやる表出ろやゴルァ!!」
「おいおいあんまりキレんなってハルク・ホーガン。*2飴ちゃんあげようかー?」
「ッッッ!!!」
フキは律刃の対応に青筋を浮かべ、今にも銃を抜きそうな雰囲気を醸し出してるが当の本人は実に自然体で益々それがフキをイラつかせていた。
そして、
「おー、フキィ! いらっしゃあい。あっ、また律刃におちょくられてんの〜? ウケる〜」
「コ・イ・ツ・ラ!!!」
「はいはい! 喧嘩はそこまでっすよフキさん!! 話進みませんから!」
「チッ!」
と、そこでフキの連れらしきリコリスが手を叩いて場の空気を入れ替える。
フキはそれにより自分が来た目的を思い出したか、盛大に舌を打った後にズカザカとカウンター席に座り要件を切り出す。律刃はリモコンを手に取ってテレビの画面を切った。
「説明は不要だろ。お前らに見てほしいもんがある……って見ない顔だな」
席に座り、ふとフキは横を見ればクルミの存在に気が付いた。
「(あ、やっべ)」
その場にいたリコリコ従業員の頭の中に浮かんだのはそんな言葉だった。
フキに聞かれた当のクルミは盛大に冷や汗を流し目線を泳がせながら言う。
「でぃ、でぃでぃでぃDAノモノデスゥ……」
「(オバカァー!! そんな怪しさ満点で言うか普通!?)」
アウトである。絶対怪しまれる。律刃は頭のうちで叫ぶ。
もしここで突っ込まれてクルミの正体がバレたら即☆殺である。マジやべーのだ。
「……そうなのか?」
訝しげにフキは千束に問いかけた。
「えっ!? あっ、あっーうん! ウチのコンピューターの人ォ……」
「ならちょっと借りるぞ」
千束の咄嗟の説明にフキは納得したのかどうかは分からない。それとも対して興味が無いのかクルミの使っていたタブレットPCを引き寄せUSBを接続させる。クルミはそそくさとフキから距離を取り始めた。
そして、タブレットPCの画面にはとある場面の録画が流れるのだった。
「署内の監視カメラ映像だ」
「モンモンじゃねーじゃん!」
銃を乱射する何時か見たツナギのグラサン野郎たち。
ニュースの報道ではヤのつく連中であったが、明らかに画面の奴らはそれとは別物に見える。事実、ミズキは叫んでいた。
「報道はカバーしてるに決まってるじゃないっすか〜」
それに対して呆れたように言うのが、フキの連れの青服のリコリスだ。
「それもそうか……。そういやお前さん誰だ?」
「おっと、そーいや貴方とは初対面でしたね! 自分、そこにいる人の後釜の"乙女サクラ"っていうっす!」
律刃の問に、青服リコリスことサクラはたきなを一瞥した後に元気よく答える。尚、見られたたきなは僅かに機嫌が悪くなる。どうやら、このリコリスとは前に何かあったらしい。
律刃はそれに対して特に突っ込もうとはせず、自分を名乗るのだった。
「そーかい。俺は竜胆律刃だ。元気のあるお嬢ちゃんには団子をくれてやろう」
「おぉ! マジっすか! 有難くいただくっす!!」
たまたま作っていた3種類の団子にサクラは目を輝かせ、それを受け取れば串を手に取り1口食べる。
てらてらと艶やかな光を放つみたらしタレ。白く真珠のような丸い餅。口に含んで咀嚼すれば餅特有の弾力が伝わった。しかし、その弾力は強すぎず。かと言って弱くは無い絶妙なバランスで、噛めば噛むほどみたらし特有のあまじょっぱさに団子の甘さがお互いを引き立て合う。
市販では味わえないそのハーモニーにサクラは目を見開き叫んだ。
「うっっっま!? なんすか、この団子!? めっちゃ柔らかいしなんて言うか優しい甘さ? っていうのが口いっぱいに広がるっすよ〜! お兄さんめちゃくちゃこの団子美味しいっす!」
「ハッハッハ。よせやい褒めすぎだ。ハッハッハ。オカワリはいるかね?」
「是非!!」
お気に召したのか、サクラの絶賛の声に作った律刃は朗らかに笑う。
「あー、ずるーい! 律刃〜、後で私にもちょーだいよー!」
「へーへー。後でな〜」
「やたー! たきなもどう?」
「……おねがいします律刃さん」
「しゃーねーなー。やったるよ」
サクラのグルレポを聞いたのか、千束も要求し始め、たきなも少しだけ恥ずかしそうにしつつお願いする。と、そこで。
「おやぁ、珍しいお客さんだな」
奥から杖を着いたミカが出てくれば、フキを見てそんな声を出す。
「せ、せせ、先生! お、おおお、お久しぶりです!!」
声をかけらたフキは椅子から立ち上がり、背筋をピーンと伸ばしてミカへと挨拶をする。
「ああ、久しぶりだな。フキ、なにか注文するかい?」
ミカは微笑み、フキに何を頼むか聞くが顔を真っ赤にしたフキはブンブンと横に顔を振って断ってしまう。
「い、いいいえ。任務中ですから。おい、千束!」
「いきなり大声出さないでよフキィ……。なに?」
「どうだぁー! ドイツが真島だァー!?」
「うっさ……!? そんな大きな声で叫ばなくても……あ」
フキに怒鳴られ、やかましそうに千束が画面を見れば不意にとある一場面に気づき、そこを一時停止で巻き戻す。
「コイツコイツ! ねぇ、たきな!」
「ですね」
画面にはつい最近、地下鉄を銃撃しリコリスを襲い、千束を狙った犯人の真島が映っていた。
「コイツが……。おい、フェイカーはどいつだ?」
「ちょっと待て。ここにゃ映ってねぇな別のは出せるか?」
「ああ、可能だ」
続けてフキは律刃に聞けば、画面を後ろから覗いていた彼はフキに別のところを映し出すよう頼み、フキは千束さらタブレットをひっぺがして操作し始めた。
『ハハハハ! たかが鉛玉で俺を殺せると思ってんのかァ!?』
と、いくつか画面を切り替えていたところでコートに着いたフードで顔を隠し、軽やかに戦斧を操り署内の警官たちを蹂躙している1人の人物が映し出させる。
「コイツだ。この戦斧を持ってるのがフェイカーだ。……おかしいな」
「どうした?」
「コイツ、なんでこんなに動けるんだ?」
「は?」
律刃の疑問の声にフキは首を傾げる。
その様子に律刃は顎へと手を当て、この前の戦闘の出来事を思い出しながら説明した。
「俺は確かにコイツの肋を蹴り砕いた。オマケに刀でこう……ズバッと切り裂いた」
左鎖骨から斜めに右へと指でなぞる。話が確かならばおかしな話だ。肋を蹴り砕かれ、そんな大きなな切り傷を作られれば人間はまず助からないし、助かったとしても殆どベッドの上でおネンネだ。
なのに、画面の中にいるフェイカーは苦痛を感じたら素振りを見せないどころか派手に動き、戦斧を振るっていた。
加えて、奴はすぐに動きだしたが車にもはね飛ばされていた。
タフ、と片付けるには余りに違和感がある。律刃も大概治癒能力は高いがそんな大怪我を負えば流石に動くことは出来ない。
それに、やつは言っていた。
『もとは同じ存在だってのに!! お前と俺が何が違う? 違わねぇさ!』
画面の奥にいる存在を見つめ、律刃は問いかける。
「……お前は俺のなんなんだ?」
律刃
サクラに団子を褒められて嬉しい。
なお、作り方は拳でもち米をワンツーコンボしまくって作ったハンドメイド。
フキの名前は未だに覚えてない。
千束
このあと律刃に団子をついて貰った。とても美味しい。
律刃のパワークッキングは見慣れてる。
たきた
このあと以下同文。流石に杵ではなく文字通り拳でもちをつくとは、このリハクの目を持ってしても以下略。
フキ
律刃に全く名前を覚えて貰えない子。ミカ大好き。名前を覚えないどころか間違えまくる律刃はいつか殺すと思ってる。
サクラ
初登場からフキの忠犬ぶりを発揮するが、たきなを煽り散らかしたりしてる割とクソガキな面がある。
律刃の団子を大絶賛して見事、律刃に名前を覚えて貰えた模様。
真島陣営の視点が全く書けねぇ・・・。というか勢いに任せてフェイカー出したのはいいけど正直持て余してます(大バカ)
やはりプロット無しで行き当たりばったりにやるのは馬鹿な行為なのでは?文才が!文才が欲しい!!
感想、評価お待ちしております。
誤字脱字、ご報告ありがとうございます。
お友達にも本作の宣伝、しろくだかい(クソ乞食)