リコリス・リコイル 竜胆の花は彼岸の花に何を見る?   作:タロ芋

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ここの話を描きたかったので初投稿。


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 リコリコの地下には射撃場が広がっている。

 そこには千束とたきなが銃を構え射撃の訓練をしており、後ろから律刃はそれを眺めていた。

 

「……なんですか、コレ」

 

「私もあたんなぁい」

 

 ふたりが使っていたのは普段、千束が使っている非殺傷弾だった。正確な射撃ができるたきなはそれをつまみ、あまりの命中率の悪さに眉をしかめる。

 

「だからですか?」

 

 たきなはそう言い、千束の戦闘スタイルを思い出した。

 

「そう! 近寄れば絶対当たる!」

 

「フッ、下手くそだな」

 

「ハン! 所詮は近寄って殴る斬るしか出来ない脳筋にゃ無理でしょうね〜」

 

「ハァ? この律刃様をなめんなよ〜。おら、銃を貸せ」

 

「はいはいっと」

 

 千束に煽られ、律刃は千束から銃を受け取り弾丸を装填すれば片手で構え、堂に入った様子で引き金を連続して引く。

 

 ダンッ!! 

 

「フッ……ダメだ、千束。当たらん」

 

「へったくそだねぇ……。知ってたけど」

 

「やっぱり使いにくいですね。私には近づいてやるなんて無理です」

 

 律刃の射撃はもの見事に的に当たるどころが全弾外れており、ニヒルに笑う律刃に千束は呆れた様子で肩をすくめる。

 たきなはそれを横目に実弾へと交換し、一斉射撃。

 

 結果は全弾中心にヒット。見事な命中率だ。

 

「凄いねたきな。機械みたい」

 

「実弾でそれなら実戦でも急所を外して撃てるな」

 

「うんうん。無理に先生の弾を撃つことないよ」

 

 その腕前を賞賛するが、たきなはなんとも言えない表情で言うのだった。

 

「急所を撃つのが仕事だったんですけど?」

 

「もう違うでしょ?」

 

「だな。俺も無理して銃使う必要ねぇ……し、なっ!」

 

 右の指の間に挟んだ三本のナイフを投擲した後、左に挟んだものを投げる。それらは先に投げたナイフの刀身を当てて軌道を逸らし、次のナイフに当たれば6本全てが急所を外した場所に突き刺さる。

 

「これのほうがよっぽど当たる」

 

 そうやって振り返れば感嘆とした様子で拍手を行う千束とたきながいた。

 

「お見事」

 

「律刃さんは射撃能力はそこまで高くないのにこういったものに対しては上手ですよね。あの時の取引現場で売人の手をやったのも律刃さんですよね」

 

「お、バレてたか? その気になりゃ5キロくらい離れててもブツによっては当てられるぜ〜」

 

「……冗談ですか?」

 

「いんや、本当だよたきな。律刃の身体能力なめたらいけないって」

 

 千束はそう言うと、なんの脈絡もなしに律刃へ発砲。

 

「────ッ」

 

「弾丸を……受け止めた?」

 

 律刃の指の間には3つの弾丸が挟まり、漫画のような出来事を目にしたたきなに律刃は受け止めた弾丸を投げ飛ばした。

 

「ね、やばいでしょ? 私、動きは目で追えても体が反応できないんだよね」

 

「デタラメですね。2人は」

 

 ライセンス更新の時、律刃が30のリコリス相手に無双した話を聞いていたたきなは弾頭を見つめながら改めて目の前のふたりを人外認定する。

 

「「人を怪物扱いするのやめない()?」」

 

 解せぬ、律刃と千束は思うのだった。

 

 

 〇

 

 

「ぐわぁ!! 負けた!」

 

「へっへっへ、下手くそじゃのう律刃さんや。この千束大せんせーに任せんしゃい」

 

「うし、やったれ千束! 俺の仇をとれ!!」

 

「熱くりなりすぎだろお前ら……」

 

「ふっ、この最強無敵の千束様にかかれば楽勝よ」

 

 営業時間外となり、VRのオンライン対戦ゲームに興じていた律刃、千束、クルミの3人。

 最初に律刃がやっていたのだが、対戦相手がなかなかの強敵であっさりやれてしまう。

 千束の出番となり、意気揚々とゲームを始めるのだが。

 

「ぬぁぁぁぁぁあ!! ん悔しいぃ!!」

 

「負けてんじゃねーか!」

 

「ムキになりすぎだろ……」

 

 律刃と同じようにあっさり敗北。ダミ声を上げて悔しがる千束に律刃は突っ込んだ。

 そんな汚い悲鳴を聞いたのか、買い出しから戻ってきていたたきなが急いだ様子で店内に入ってくる。

 

「あ、たきな! いい所に〜! これやって! これやって!」

 

「え、ちょ……」

 

「うし、やったれたきな!」

 

 にべも言わさずたきなを巻き込み、ゲームをやらせる。

 

「お、おぉ……おお? リアル、ですね。なにこれ?」

 

「ハイハイこれ持って〜」

 

「俺と千束の仇取れよ〜! それじゃあ」

 

「「スタートォ!!」」

 

 コントローラーを渡し、たきなを囃し立てる。

 そしてゲームが始まれば操作になれていなかったたきなだったが、スグに動きに慣れキレキレな動きで敵の攻撃をかわして反撃を始める。

 

「うわわぁ、ぶつかるぅ!」

 

「あっぶね!」

 

 激しく動くたきなに慌てた周囲のものをどかし始める一同。しゃがみ、交わし、そして宙返り。スカートがめくれ上がる。

 そして軽快な音ともに勝敗はたきなの勝ちであった。

 

 

 

 

「ふーむ……」

 

「見た?」

 

「なにをだよ?」

 

 ゲームを終えて難しい顔をしていた千束に問われるが、分からない律刃。

 今度は器具を片していたクルミに声をかけた。

 

「クルミ、たきなのパンツって見たことある?」

 

「ブフッ!?」

 

「あるわけないだろ」

 

 何を言ってるんだこいつは、イカれてるのか? クルミの心の声が聞こえてきたような気がした。ついでに律刃も思った。

 

「ちぇー、なんでも知りたいんじゃないのかよー」

 

「ノーパン派か?」

 

「いやいや」

 

「ならいいじゃねーか。たきなが何を履こうともアイツの自由だろ?」

 

「……ふむ」

 

 律刃の声に何を血迷ったのか、千束はたきなのもとへと走っていってしまう。そして何するか理解した律刃はアホを見る目で見送るのだった。

 

 

 

「いや、履いてくる下着を聞かれて答えるのいいですけど何でトランクス?」

 

「好みを聞かれたからな」

 

「なぜそうなる!? 犯人アンタか!!」

 

 ミカに突っ込む律刃。

 

「これ履いてみると結構開放的で……」

 

「そうじゃなぁい!」

 

 聞いてもいないたきなの感想を遮り、千束は突っ込む。

 来た当初は真面目なキャラだと思ったが、たきな割と天然キャラらしい。

 

「たきな、明日12時駅に集合ね!」

 

「仕事ですか?」

 

「ちゃうわ! パーンーツー! 買いに行くの! あ、制服は着てくるなよ? 私服ね私服〜」

 

「んじゃ、お疲れしたー。頑張れよたきな」

 

 そう言い終えれば千束は店を出ていく。後を追って律刃も外へ出る。

 

 2人を見送れば、たきなはミカに問うのだった。

 

「指定の私服はありますか?」

 

「…………」

 

 流石に沈黙せざるを得ないミカだったとさ。

 

 

 

「あ、律刃も一緒だからね!」

 

「わっざふぁっく!?」

 

 何故か律刃も同行することになった。まるで意味がわからんぞ。

 セーフハウスで律刃は叫ぶ。

 




律刃
銃なんか使ってんじゃねぇ!おら!近づいて殴る!これ最強!←脳筋
トランクス派

千束
近寄れば当たるんじゃい!おら!近づいてブッパ!これ最強!←脳筋
スタンダード派

たきな
普通に弾を撃てばいいんです。これが最強←クレバーに見せ掛けた脳筋
とりあえず履けるならトランクス派
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