僕のヒーローアカデミア~私の個性はオラクル細胞です~   作:namako:BERSERKER

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第三話 雄英高校入学試験と愚痴とお説教

 入学試験前日。

 私はいつもの様に午前は雄英高校の敷地内の建物をモップですーっと掃除して、学食へ野菜、果物、蜂蜜のお届けをして、校長にブラッシングして毛並みをモフり、ゼリーでご飯を済ませようとする相沢先生に、野菜と魚と肉の入ったお弁当と煎餅を食べさせ、八木新任先生に校舎の案内をして、金欠先生の机にお弁当のお届け。

 正午は学食で看板娘をする。

 午後には校舎外で校内施設の点検見周りして、放課後は地下施設の点検見回りして、校舎の掃除をして、ヒーロー育成オープンワールド、VRMMORPG【リアル想定ゲーム】の運営者として、ヴィランNPCを操作する。

 私は雄英高校の敷地内から外に出る事は無い。

 入試当日。

 筆記試験を受けて、実技試験のガイダンスに臨む。

 緑谷見っけ。

 そしてバスに揺られて実技試験に臨む。

 緑谷達主役組みとは別区画になった。

 てか受験生が誰も居ない。

 アバドンを20体程出現させてヴィラン役のロボットを足止め。

 私は0点ロボットを相手取る。

 装甲にくっ付き、捕食して、プログラムや機体構成を造り替えて、乗っ取る。

 モデルは00-ARETHA。

 擬人化させて134cm程のアレサちゃん。

 五連装ガトリング砲にレーザーライフルを持たせて、ブースターで縦横無尽に飛び回る。

 さて私は如何しよう?

 アレサちゃんのオペレートしますか。

 ビルの破片に座り、薬箱を用意して、オペレート画面を開き、他区画の怪我人の保護をさせる。

 重症、軽症問わず連れて来る。

 軽症は応急手当てをして元の区画へ送り出す。

 単純骨折患者に接ぎ木をして寝かせ、複雑骨折患者や内臓に傷が出来た者は、オールマイト同様にオラクル細胞を分け与えて癒し、お握りやサンドイッチを食べさせて寝かせる。

「そこまでー!実技試験終了!お疲れ様でした」

 その後、面接していつもの日課へ。

 まぁ、合格したけど、八木俊典=オールマイトに気に食わない報告された。

 だって通知は手渡し、去り際に「フィムちゃん合格だからね」と言われた。

 鬱憤を校長に愚痴る。

「去り際に合格だからねって通知の意味が無いじゃない。如何思うネズ校長!配慮が無いって言われても仕方ない行為よね?郵便屋さんでもしないわよ」

「そうだね。雄英高校の通知を届ける人選を、誤ったみたいで、ごめんね」

「いえ。私の義父ですもの。諦めました。そも義理の親になるのも強引でしたが、イレギュラーな転生で、32歳の男一人分の人生経験が有るから、大丈夫だって言ってるのに、オールマイトは私の治療行為で、100m以上離れられない事を良い事に、養子として手続きしちゃうんですもの。常識を疑いますわ。そしてその職員さんもオールマイトだからって、私の意思も聞かずに受理されましたし」

 その後、オールマイトはネズ校長に呼び出され、お叱りを受けるのだった。

「オールマイト?僕は合否通知を届ける様に言ったよね?内容をばらせとは言ってないんだよ?いくら養子とは言えどそこの配慮も忘れてはいけないよ」

「はいぃ。凄い顔されて、オールマイガーと呼ばれたり、殴られて、蹴られました」

「そもそも養子縁組にしたって、強引に推し進めたそうじゃないか?本人の同意無しにさぁ。何やってんの平和の象徴。ヒーローはお節介マン。そこは否定しないけどね?余計なお世話になってもいけないよ。まぁ、あの子に関してはあの子の目の前でご両親を殺害されている。それを目の当たりにしたから心配になるのも分かるけど、本人の了承を得られない内に養子にしたのは些か性急過ぎたのではないかな?オーマイガーと言われても仕方ない評価だと僕は思うけどね」

「はいぃ。何としても保護しなければと説得する事を諦めました」

「それが自己満足で終わっては意味が無いのさ。親になったからには保護者責任を問われる。フィム君の事を放置したりしてないよね?ヴィラン事件が発生してその場においてヒーロー活動したり

ご飯を与えていなかったりとか」

「いえそんな事は…ただ、情けない事にご飯は作って貰ってます。料理本を買ったりと家事の仕方も学んでいるのですが…」

「それって養子に引き取る前にマスターしておくべき事だよね?問題に直面してから学んでも遅いんだよ。ヒーロー育成高校だって何の為にあるのか、それはヒーロー免許を取得する為ではあるんだけど、ヒーロー活動する為の技術を事前に学ぶ所だ。養子にしたってそうだ。学校は無いが養子を引き取る前に最低限保護出来る環境を整えて家事を覚えておく、本番前に訓練しておく事が大事なんだよ」

「はいぃ。苦労で身に沁みて理解させられました」

「何度もお説教される事がない様に努めて下さい。良いですね?オールマイト。」

「はいぃ!」

「フィム君とは毎日僕と会うからね。ブラッシングして貰っている。ぽろっと愚痴を溢す時もあるから気を付ける様に。フィム君は学校の地下。つまり雄英高校の敷地に住んでいるから教師の面々も顔を合わせる機会が多い。僕以外からのお説教も受ける事も有るだろうさ。リカバリーガールなんか特に気にかけているからね。君の治療の件も有るから尚更さ。まぁ、この位にしとくか」

「はいぃ!」


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