ありふれない月の眷属がいるのは間違っているだろうか   作:クノスペ

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投稿が遅くなってしまい申し訳ございませんでした。
熱を出した日に病院で検査を受けたのですが、まさかの新型コロナの陽性でした。

その後は高熱と扁桃腺の腫れで苦しんでいてまともに文章作成が出来ておりませんでした。

なので本日以降も完治するまでは投稿が不安定になる可能性があります。

本編です。


69星:第3の迷宮

 

 【グリューエン大火山】

 

 アンカジ公国から北方に100キロ進んだ場所に存在する【七大迷宮】の1つだ。

 しかし【オルクス大迷宮】と違い、冒険者が頻繁に訪れることはない。

 その理由は、魔石の旨みが【オルクス大迷宮】より少ないのもあるが、1番の理由は...

 

「あ...暑い...」

「人が来ないのも納得だな」

「妾には適温じゃのう」

「......ずるい」

 

 火山地帯のため当然なのだが、とにかく暑い。

 さらにはマグマが宙を流れており、地面に流れているものも含めて上下のマグマに注意しながら進む必要がある。

 

「弓人、シア」

「どうした?ハジメ」

「新しい装備が完成したから着けてくれ」

 

 その言葉と共に、ハジメは空間庫からブーツを2足取り出した。

 

「こいつは?」

「『空力』を付与してある、お前らなら上手く使えるだろ」

「ハジメ、ありがとね」

 

 早速俺たちはブーツに履き替え『空力』を使ってみる。

 すると、見えない足場が発生して宙に立つことができた。

 

「おっとっと...」

「戦闘に使うなら要練習だな」

「...1発で成功しやがった」

 

 初めて『空力』を使った時、失敗して頭から地面に突っ込んだ思い出のあるハジメは、少し悔しそうに俺たちを見ていた。

 しかしそれも一瞬で、ハジメは表情を戻し新たな装備を取り出した。

 

「それで、こいつは弓人用の新しい武器だ」

「武器...ていうか、これ盾じゃねぇか」

 

 取り出されたそれは、十字架の形状をした身の丈ほどの大盾であった。

 その大盾の下部には、車の整備に使うジャッキの様な物が取り付けられている。

 

「盾のそこん所を魔物に叩きつけると、ジャッキが作動して衝撃が発生する。少し反動はあるが、お前なら問題ないだろ?」

「それは使ってみないことには何とも...こいつの名前は?」

「『ブレンネン』だ」

 

 こうして新たな装備と共に俺たちは、静因石の採取のために深部への移動を開始した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 現在、俺たちは最高記録階層である7階層まで降りていた。

 道中、静因石を採取することに成功したが、どれも小指の先以下の小さなものしかなかった。

 

「どれもこれも、昔誰かが掘った後の残りカスだな」

「やっぱ奥まで行かないとダメか」

 

 塵も積もれば山となると言うが、これでは時間がかかり過ぎてしまうため、俺たちは冒険者の生還報告の無い8層以降へと足を踏み入れた。

 

 そんな俺たちを歓迎したのは、全身にマグマを纏った火の息を吐く雄牛だった。

 雄牛はマグマの上に立っており、その見た目に違わず炎や熱に対する高い耐性を持っているらしい。

 雄牛は俺たちを視界に入れると、咆哮と共に口から炎を吐いてきた。

 

「......任せて『絶禍』」

 

 ユエが掌を向けると、重力の渦が火炎を飲み込んでいく。

 そしてお返しと火炎を渦ごとぶつけるが、雄牛は応えた様子もなく姿勢を低くして突進の構えを取った。

 

「......やっぱり、炎系は効かない」

「あの見た目の時点でな、交代だ。こいつの性能テストだ」

 

 俺はブレンネンを構え前に出る。ハジメたちから異論も無さそうなので、俺は雄牛に向かって挑発的に手招きした。

 すると、俺を標的として捉えた雄牛が、一直線に突撃してきた。

 

「せぇ...の!」

 

 雄牛の突進に合わせブレンネンをぶつけると、ジャッキが折り畳まれ衝撃が放たれる。

 その瞬間、凄まじい破砕音と共に雄牛は木っ端微塵になり、今まで感じたことのない反動が俺を襲った。

 

「いっつ〜...」

「だから言っただろ、少し反動があるって」

「少しどころじゃねぇよ、肩外れるかと思ったわ」

 

 ハジメに文句を言いながら俺はブレンネンを改めて確認する。

 全力で叩きつけたのにも関わらず傷一つ付いた様子もなく、最低でも『金剛』は付与されているようだ。

 

「他にも付与されてんのか?」

「『衝撃変換』シアのドリュッケンにも付与したぞ」

「え?ユミトさんであの感じって...私が使ったらバラバラになるんじゃ...」

「安心しろ、シアの方は威力控えめだ」

「俺のも控えめにしろよ...」

 

 そんなこともありながら、俺たちは階層を進み続ける。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 階層を進んでいく毎に、様々な魔物が襲いかかってきた。

 

 マグマの翼を持つコウモリの魔物

 壁や地面を潜航する赤熱化したウツボの魔物

 炎の針を飛ばしてくるハリネズミの魔物

 マグマの舌で攻撃してくるカメレオンの魔物

 宙に浮くマグマを泳ぐヘビの魔物

 

 そのどれもが火や熱に対する耐性を持っており、マグマから奇襲してくるという厄介さを持っていたが、一番厄介なのは進めば進むほど増していく暑さだろう。

 

「あ...あづい〜...」

「流石に妾も暑く感じてきたのう」

「......暑いと思うから暑い。流れているのは唯の水...ほら、涼しい」

 

 全員が滝のような汗をかき、ユエに至っては現実逃避し始めているのを見て、ハジメは『錬成』で壁に簡単な横穴を作り休憩をとることを提案した。

 

「とりあえず休憩しよう...このままだと致命的なミスを犯しそうだ」

「だな...ユエ、氷塊作ってくれ」

「......ん」

 

 ユエに頼むと、ユエは氷系の魔法を使い部屋の中心に巨大な氷塊を作り出した。

 

「はぅあ~~、生き返るぅ~」

「......天国」

 

 氷塊に蝉のようにくっついている2人へ、ハジメは空間庫からタオルを取り出し放り投げる。

 

「ユエ、シア、だれるのはいいけど、汗くらいは拭いておけよ。冷えすぎると動きが鈍るからな」

「......ん〜」

「ありがとハジメ〜」

 

 間伸びした声で受け取る2人を見ると、今度は俺たちの分のタオルを取り出してくれるハジメ

 

「んでこれがティオの分、こっちが弓人の分な」

「おお、有難いのじゃ」

「サンキュな」

 

 休憩するのは大事だが、ここは迷宮の中だ。

 俺は手早く汗を拭き取ると、横穴の入り口付近を陣取り外の警戒をする。

 ふと、涼しい風が吹きその方向を見ると、ティオが風系の魔法で俺の方に風を飛ばしていた。

 

「その場所じゃと、涼むこともできんじゃろ?」

「悪いな」

「気にするでない、妾が好きでやってるだけじゃ」

 

 こうして全員が涼み終わるまで、ティオの風を浴びながら外の警戒をすることにした。

 

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三星弓人 Lv.6

     

  力: G : 253 → G : 281

 耐久: G : 200 → G : 226

 器用: G : 222 → G : 235

 俊敏: G : 235 → G : 250

 魔力: H : 180 → H : 196

 頑健: E

対魔力: F

千里眼: E

 直感: G

 

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みんなも新型コロナには気をつけよう!
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