ありふれない月の眷属がいるのは間違っているだろうか   作:クノスペ

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14星:予想外の強敵

 

 

 トカゲの肉を食った後、俺が壊したランタンの製作に取り掛かるハジメ

 それを横目に見ながら、周囲を警戒し始めに話しかける

 

「なぁ、『夜目』の効果はどんなもんだ?」

「こいつはなかなか使える。ランタン無しでもある程度見れるようになったからな」

 

 トカゲの肉を食ったことで、『夜目』を手に入れたハジメはどこか楽しげにそう言った。俺は変わらずランタン無しでは見えないため作ってもらう必要があるが。

 

「まぁ、欲を言ったら『石化耐性』じゃなくて『石化の魔眼』みたいなのが欲しかったが...」

「まぁ、良いじゃねぇか。耐性があるって事は次からこいつに負けないって事だしよ」

「それはそうだけどよ...っと、ほらよ」

「ありがとよ」

 

 ランタンが完成し、俺に放り投げてきたハジメに礼を言い。俺たちは足をすすめる。食糧に余裕がある内に可能な限り降っておきたい。そう思いながらランタンの灯りを頼りに下っていく。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 次の階層の探索は、拍子抜けするほど順調に進んだ。

 襲ってきた魔物も、トカゲの時ほど苦戦する事はなかった。

 時々、消耗したドンナーの弾丸や閃光手榴弾の錬成する以外、俺たちは探索に時間を回したこともあるが、それでもかなり短時間で次の層への階段を見つけた。

 

 そして、次の階層はタールのような泥沼が満たされた場所だった。

 

「うげ...マジかよ...」

「どうしたハジメ?そんなに汚れるのが嫌か?」

「そうじゃねぇよ、この沼...鑑定したら可燃性っだって書いてあった...」

「あー...『電磁加速』させたドンナーと『纏雷』は使えねぇな」

「はぁ...めんどくせぇ...」

「ここは任せな」

 

 俺は、先導しようと沼に足を踏み入れた。

 

 その瞬間、沼から何かが飛び出した。

 

「うぉお!」

「弓人!?」

 

 もはや反射に近い反応で、体を逸らし回避する。

 しかし、完全に回避する事は叶わず、体の一部が削り取られ血が噴き出す。

 俺を襲ってきたものは、サメの様な姿をした魔物だった。

 サメは再び沼に入ると体を沈めて姿を隠す。

 

「弓人!大丈夫か!」

「問題ない、掠っただけだ」

「俺の『気配感知』に反応しなかった...そっちは?」

「生憎、魚は()()()だ」

「くそっ!」

 

 俺は、神水を飲みながら周囲を警戒する。

 ハジメは足場の悪い沼地だと分が悪いと感じ、『空力』で足場を作り飛び乗る。すると、そのタイミングを見計らったかのように、再びサメが飛び出してきた。

 

「なめんな!」

 

 ハジメは空中で宙返りし回避する。そして頭上を通り過ぎるサメに向かい発砲した。ドンナーから乾いた音と共に弾丸が空を切る。そして、絶妙なタイミングで狙い違わずサメの背中に命中した。

 

 しかし、

 

「ちっ!これを弾くのか!」

 

 弾丸はまるでゴムにでも当たったかの様に一瞬、サメの肌を凹ませるも直ぐに弾き返された。どうやら、サメの表皮は物理衝撃を緩和する性質があるらしい。

 サメは通り過ぎた勢いのまま反転させ、再びハジメヘ襲い掛かる。ハジメは着地した瞬間のため、回避が難しい。

 

「俺を忘れるなよ!解放数2!2節詠唱破棄!」

「【オリオン・オルコス】」

 

 白く輝く矢がサメを襲う

 しかし、視界の悪い中、放たれた矢は完全に捉える事は叶わず。

 サメの尾ヒレを貫いたが、致命傷とまでには行かなかった。

 

 しかし、効果はあった

 尾ヒレを失いバランスを失った事で、そのまま沼へと落ちていく。

 そして再び潜ろうとするが、尾ヒレを失った事でスピードが落ちている。

 そのお陰で、ハジメは体制を立て直し、こちらへ戻ってきた。

 

「助かった!」

「それよりどうするよハジメ、『あいつを殺す火力はあるが目の利かない俺』と『目が利くが決定打に欠けるお前』ときた」

「いや、いける」

「策はあるのか?」

「ある」

「じゃあ...教えてくれ。その策を」

 

 断言するハジメに、俺は笑みを浮かべその策を聞いた。

 

 

 ハジメは今、『空力』を使って沼の中心部分で待機している。

 その手には、俺が持っていたランタンがある。

 

 

 ハジメの考えた作戦、それは自身が囮になりサメを誘い、俺が撃ち抜くというものだ

 

「却下だ、失敗した時、お前が危なすぎる」

「問題ねぇよ、失敗しねぇから」

「どこから来るんだよ...その自信は...」

「お前が外すことなんてありえねぇからな」

「なっ...分かったよ...そこまで断言されたらやるしかねぇなぁ...」

 

 

 サメはまだ気づいていないのか襲ってこない。

 ハジメは俺の方にランタンを掲げる。これが作戦開始の合図だ。

 ハジメはランタンを腰に付けるとナイフを取り出し、左腕を切り付ける。

 血が流れ、沼に落ちていく。

 すると、落ちた位置から波紋が浮かび、血の匂いに反応したサメが下から飛び出してきた。

 

「今だ!弓人!」

「『放たれしは必中、我が矢の届かぬ獣はあらじ』」

「【オリオン・オルコス】」

 

 一閃

 放たれた矢は、寸分の狂いもなくサメの胴体へ吸い込まれ

 そして、表皮の緩和を無視し貫いた。

 

「お疲れさん」

「おう、そっちもナイス誘導」

 

 お互いに拳を合わせ、勝利を分かち合った。

 

「んじゃあ、食って気配を感じなかった理由を知りますかね」

「お前...よくこんなドロドロな奴食おうと思えるな...」

「ホントは俺も食いたくねぇよ!」

 

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南雲ハジメ 17歳 男 レベル:24

天職:錬成師

筋力:450

体力:550

耐性:400

敏捷:550

魔力:500

魔耐:500

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合]・魔力操作・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地]・風爪・夜目・気配感知・気配遮断・石化耐性・言語理解

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三星弓人 Lv.5

 

  力: I : 90 → H : 124

 耐久: I : 46 → I : 75

 器用: I : 80 → H : 103

 俊敏: I : 82 → I : 95

 魔力: I : 65 → I : 87

 頑健: E

対魔力: G

千里眼: H

 

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正直...戦闘描写が難しい...

上手い人のを見たりすると本当に尊敬します...
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