ありふれない月の眷属がいるのは間違っているだろうか   作:クノスペ

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たくさんの人に見られて嬉しい反面
面白くないなどの感想がくるのを恐れてます。



3.5星:ある男の話(2)

 

 

 ここは、オラリオから離れた森の中。そこに1柱の女神と1人の男がいた。

 

「不服ながら...非常に!不服ながら貴方に【神の恩恵(ファルナ)】をあげるわ」

「2回も言うなよ!?そんなに俺をファミリアに入れるのが嫌か!」

「当たり前よ!誰が好き好んで私の水浴びを覗いだ男を入れたがるのよ!」

「だからあれは事故だって言ってんだろ!俺は魚を釣りに来ていただけだ!」

「事故だとしてもよ!」

「分かった!分かったからそのファルナ?をくれよ」

「〜〜〜!!!はぁ...分かったわよ、じゃあ上を脱いでそこにうつ伏せになって」

「は?なんだよ、自分が見られたから今度は俺のを見ておあいこってことか?」

「違う!【神の恩恵(ファルナ)】は【神の血(イコル)】を媒介に【神聖文字(ヒエログリフ)】を眷属の背中に刻むことでできるのよ!」

「あぁ、そうなんだな。すまんすまん」

「分かったならさっさと脱いでそこに寝る!」

 

 男のいい加減さに怒りを覚えながら女神は男の背中に自らの血を一滴落とした。

 その瞬間男の背中は熱を持ちその背中には神による恩恵【ステイタス】が刻まれた。

 

「はい、これが貴方のステイタスよ、決して他人には見せないようにね」

「じゃあステイタスについて説明するわねまず基礎ステ「おいアルテミス!俺のステイタスオール0ってなんだよ!?これ壊れてんじゃねぇのか!?」

「話は最後まで聞きなさい!あと様をつけろ!基礎ステイタスが0な理由はその恩恵は今の状態の貴方に刻まれたからよ。」

「と言うと今の俺の状態を0と扱ってるってわけか」

「その通り、だから貴方が強くなれば強くなった分の数値がステイタスに刻まれるわ」

「強くなるにはどうしたらいいんだ?体を鍛えるだけでもいいのか?」

「間違いではないわ。筋力を上げれば力が上がるし、走り込みをすれば俊敏が上がる。でもそれだと上昇は微々たるものよ」

「なら手っ取り早くあげるならどうすればいいんだ?」

「それはモンスターを倒して【経験値(エクセリア)】を得ること、そうすればただ体を鍛えたりするよりは効率が良いわ」

「なるほどな、モンスターを狩れば狩るほど強くなるってか」

 

 自身が強くなることを知り、笑みを隠せない男に対して、女神は悲しげに口を開いた。

 

「ねぇオリオン、貴方との関係はあの賭けによるものだけど1つ()()してほしいことがあるの」

「約束?なんだよ?」

「決して無理だけはしないで...私は貴方にそんなことをして欲しくて恩恵を与えたわけじゃないから...」

「...分かった、()()するよアルテミス。俺は決して君を悲しませるようなことはしない」

「...だから様をつけなさいよ...ありがとうオリオン」

 

 

 

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「...いつもの夢と違ったな...」

 

 

知らない天井を見ながら俺は目を覚ました。

窓を見るとまだ太陽は登っておらず夜だと言うことを俺に教えてくる。

日本で見ていた夢に出てくる同じ男と女神、だけど場面は全く違っていた。

場面からして日本で見ていたものの過去の話が今日のこの夢なのだろう。

 

「約束...守れてないじゃねぇか...」

 

 頭に残るのは男と女神が交わした()()、そして男の最後。

それに対して俺は怒りと共に後悔が押し寄せてくる。

 

「...だめだ、明日から訓練が始まるんだから寝ないと...」

 

こうして俺は、無理やりに目を閉じ2度目の眠りへついた。

 





思ったよりダンまち成分が少ないと感じたので書きました。
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