ありふれない月の眷属がいるのは間違っているだろうか   作:クノスペ

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はい
ダンまちとクロスさせてるなら絶対外せないシーンです


本編です


66星:二つ名

 

 【二つ名】

 

 それは()()()にとって、神々から与えられる最も栄誉なものだ。

 

 神々は、3ヶ月に一度行われる【神会(デナトゥス)】にて、【ランクアップ】した眷属(こども)たちの偉業を讃え、その者を象徴する称号として【二つ名】を授ける。

 

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 ユエとともに戻ると、香織は荷物を取りに行ったのかそこにはおらず、他のクラスメイトたちも天之河を連れて行ったのかその場にいたのは、ハジメたちを除くと雫だけだった。

 

 そんな雫はというと、ハジメに対して意地悪な笑みを浮かべており。

 そのハジメはなぜか分からないがものすごく悶絶していた。

 

「お前ら...何やってんだ?」

「弓人。それに...あなたは」

「......ユエ、ユミトがつけてくれた名前」

「そう...とっても良い名前ね」

 

 本当は、ハジメと考えた名前なんだが...いや、これを言うのは無粋だろう。

 この2人には、シアと香織の時のような緊迫した空気は流れていない。

 

「あなたも、弓人のことが好きなんでしょ?」

「......ん、私もユミトが好き」

「ふふっ、お互い難儀な男を好きになったわね」

「......ん、まったく」

「「この鈍感」」

 

 2人から半目で睨まれ、俺は視線を泳がしながら話題を変えようとする。

 

「そ、それよりハジメはなんで悶絶してるんだ?」

「「あ、逃げた」」

「いやもう勘弁してください」

「流石に意地悪だったかしら、実はね...」

 

 どうやら、もしハジメがシアがいるからと香織の想いを蔑ろにすると、勇者パーティという権限を最大限使って様々な【二つ名】を広めると脅していたらしい。

 

 因みに、その二つ名の知識は日本にいた時に香織にゲームショップや本屋に連れ回されて身についたとのことだ。

 

「その言い方...来ないのか?」

「えぇ...かなり悩んだけど、今の私だと足手纏いにしかならないから...」

「そうか...」

 

 雫はとても悔しそうにそう言った。しかし、すぐに表情を戻し決意に満ちた表情でこちらを見る。

 

「だから待ってて...必ず、追いつくから」

「分かった。それにしても...ハジメもついに二つ名持ちか〜」

「おい!まだそう決まったわけじゃねぇ!」

 

 オラリオの冒険者ではないハジメにとって、やはり【二つ名】というものは耐え難いもののようだ。

 

「雫、どんなのが候補にあるんだ?」

「えっと、『白髪義腕の処刑人』『漆黒の暴虐』『破壊巡回(アウトブレイク)』...」

「ぐわああああああ!」

 

 雫が次々と並べる【二つ名】に、ハジメは悶え叫ぶ...こいつ腕ちぎられた時より叫んでるぞ。

 

「すごいな雫...神々のセンスにも引けを取ってないぞ...」

「え?神々?」

「あ〜...そういや言ってなかったな。俺前世の記憶あるんだ」

「は?前世の記憶?」

 

 すると雫は、自身の額と俺の額にそれぞれ手を置き熱を測り始めた。

 

「熱はないわね」

「いやそういうのじゃねぇから」

「でもそんな漫画やアニメじゃないんだから」

「そんなもん異世界に来てる時点で今更だろ」

 

 けど実際、雫の反応は当然だ。ハジメやユエの様にすんなり受け入れるのは難しいだろう。

 

「けど、あなたが嘘をつくとは思わないし...うん、信じる」

「ありがとな」

「......そういえば、ユミトにも【二つ名】あったよね?」

「おう、『三星の狩人(トライスター)』だ」

「「「あぁ...」」」

 

 そう、神々のセンスが前衛的すぎるのか、とてつもなく痛いのだ。

 さらにタチが悪いのは、俺たち冒険者の時代がまだ追いついていないのか。

 それをかっこいいと思ってしまい憧れてしまうのだ...

 

前世(とうじ)は...かっこいいと思ってました」

「......よしよし」

 

 そんな俺の呟きに、ハジメたちはとても優しい視線を向けてくる。

 それは、嬉しそうに二つ名を名乗っていた俺を見ている、アルテミスの表情そっくりだった。

 

「けどな...これまだマシなんだよ」

「「「嘘でしょ...」」」

「初めて【ランクアップ】した時なんて...『☆彡(流星)』だぞ」

「「「絵文字!?」」」

 

 【神会(デナトゥス)】において、中小ファミリアの眷属なんて格好の餌食だ。発言力の強い上位のファミリアの神々がこぞって玩具にする。

 

 当時団員が俺とアタランテの2人しかいなかったアルテミス・ファミリアも、その例に漏れることはなかった。

 

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 当時の記録

 

『ほな次は〜...おお!アルテミスんとこのオリオンや』

『マジか!?』

『あの不純異性交遊撲滅委員長のアルテミスに男の眷属!?』

『べ、別にいいだろ!何か文句でもあるか!』

 

 頬を染めるアルテミスを見て全員が理解した。

 あ、こいつ落ちてるな。

 

『アルテミスと一つ屋根の下とか許せねぇよなぁ!『冠位級筋肉(バスターゴリラ)』!』

『こいつ噂によると色んな子落としてるらしいぞ『天然ジゴロ(ミアハMark2)』!』

『まて、何故私が出るんだ?』

『うるせぇ!善意とはいえ女神や子供たちをたらし込みやがって!『女の敵(ティア・ドロップ)』!』

『『『『『それだ!』』』』』

 

 悲劇(うたげ)が始まった。

 

 少し聞き逃せない部分があったが、アルテミスは自慢の眷属に無難なものを付けてあげたいため、救いを求める様にロキに視線を向ける。

 

『お願いロキ...』

『う〜ん...そやなぁ、オリオンはウチの晩酌に付き合ってくれるし面白い奴やしな〜』

『で、でしょ!だから無難なものを『けどリヴェリア(ママ)とアイズたんをウチから奪ったのは許せへん!『☆彡(流星)』!』いやああああああああああ!!!』

 

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「ロキ...オラリオに帰ったらマジで覚悟しろよ...」

「や、八重樫さん!白崎さんのことは任せてくれ!いやマジで!」

「え、えぇ...それなら良いんだけど」

 

 【二つ名】で苦労している俺を見て、ハジメは食い気味に叫ぶ。

 それを見た雫は、若干引き気味ではあるものの安心した様だ。

 

 そんなこともあり、荷物を取りに行っていた香織も戻ってきて、俺たちは出発することにした。

 





うん...二つ名考えるの難しいネ!
作者は神様じゃないからセンス無いよ!
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