五等分の奇跡   作:吉月和玖

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第1章 出会い
0.プロローグ


「兄さん、起きてください!」

 

目を覚ますと、そこにはこちらを覗き込んでくる少女の顔があった。

 

「起きたのなら早く顔を洗って、リビングに来てくださいね。朝御飯の準備はもう出来ているのですから」

 

そう言って僕の部屋から少女はさっさと出ていった。

 

僕の名前は、直江和義(なおえかずよし)。近くの高校、旭高校に通う2年生。

ちなみに、彼女は今年から小学校に入学した僕の妹で、名前は零奈(れいな)。とても子どもとは思えないほど丁寧な言葉を使っており、何事もきびきびと行動している。

たまに、本当に自分より短い人生を歩んできたのか、と勘違いするほど大人のような対応をしている。

 

これ以上ゆっくりするとまた小言を言われてしまいかねないので、さっさと顔を洗うために洗面台に向かった。

 

リビングに向かうと、トーストにスクランブルエッグ、それにヨーグルトが食卓に並べてあった。

僕に気づいた妹は、二人分のジュースを用意して席に着いた。僕もそれに続く。

 

「「いただきます!」」

「朝食も僕が作ると言ってるのに、ここまで用意して大変でしょ」

「いいえ、これくらいなら苦ではありません。全てを兄さんに任せるわけにはいきませんから」

(相変わらず、とても小学1年生の話す内容ではないな…)

 

朝食も終え、制服に着替えて学校に向かう。

妹が通う小学校も近いので、大体二人同時に家を出る。

 

「じゃあ気をつけて行ってくるんだよ」

「はい、兄さんも気をつけて。いってきます!」

 

そう言って妹は小学校に向かった。

 

9月になったとは言え、朝もまだまだ暑いなと思いながら登校していると、前方に見知った姿が見えたから少し早足にそいつのところに向かった。

 

「おはようさん!ったく、参考書を見ながら歩くと危ないと前から行ってるだろ」

 

と、そいつの頭に軽くチョップをしながら挨拶をした。

 

「痛っ!お前にもいきなりチョップをするなと、前から言っていると思うんだが…まぁいい、おはよう。この登校の時間も、俺にとっては貴重な時間なんだからいいだろ」

 

そう言ってまた参考書に目を戻す。

こいつは上杉風太郎(うえすぎふうたろう)。僕と同じく旭高校に通う2年生で、僕とは小学校からの腐れ縁で親友だ。

なお、登校時まで参考書を読む程のがり勉だ。というより勉強の虫である。

 

 

「分かんないとこあったら、また昼飯の時にでも聞いてくれ」

「ふん、あったらな」

(まったく、相変わらずなこって)

 

そう心の中で思いながら、風太郎と並んで学校に向かうのであった。




とりあえず、一話書き終わりました。
次の構想はできてるのですが、私生活が忙しく…
すぐに投稿できるように頑張ります!
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